スルースキル “あえて鈍感”になって人生をラクにする方法

2020年12月28日

彼女はいるの？仕事は何やっているの？結婚はしないの？このようなたわいもない質問が苦痛になる場合も多いかと思います。そんな面倒な質問はスルースキルを使って受け流しましょう。

周囲からの小言を自分の中でスルーする

相手の怒りの本質はそこにはないのに「でも、もしかしたら、私の態度が悪かったからなのかも？」と相手から指摘されて、それをスルーしないで真に受けると、相手の怒りがどんどん膨らんでしまいます。なぜなら、本人も本当の怒りとは違うことで怒っていて、言葉通りに相手が受け止めても解消されないからです。そこで、真摯に謝罪しても相手の怒りが収まらない場合は、怒っているポイントはそこではないと、視点を変えてみます。ひたすら相手の話を聞いていくと「え？　全然違うところで怒っていたんだ！」ということがわかり、自分が悪いのではないということも同時に見えてきます。すると、お客様との不思議な一体感が感じられるようになって、お客様との信頼関係が簡単に得られるんです。ある専門家が「人の気持ちはわからない、そして自分の気持ちすらわからない」と言っていました。自分がお店などで店員さんの態度に怒っている時を思い出しても、その時は「店員の態度にムカついている」と思い込んでいます。でも、前後にあったことを思い出してみると「あ！　直前にパートナーと口げんかをしたんだ！」とか「会社で上司から邪険に扱われた！」ということが出てきます。人の気持ちがわからないように、自分の気持ちすら本当はわからないんです。お客様も同じで、自分の気持ちをわかっている、と思い込んでいながらも本当はわかっていなくて、それを聞き出してくれたら「この人は本当に信頼できる人」に変わります。

僕のようにコミュ障だと、相手の気持ちをいろいろ想像してしまい間違った相手の意図を勝手に読み取ってしまったりして、そこに誤解が生まれることも多いです。よくよく話を聞いているとそうではないことがわかるのに、勝手に先読みの変なスキルを発動することで損をすることが多いのがコミュ障。

面倒くさい人を華麗にスルー

「付き合っている人は？」と聞かれたら「今はいませんが、先輩はいらっしゃるんですか？」と相手に質問を返します。仮に相手が結婚をしていたら「旦那さん以外に付き合っている方はいらっしゃるんですか？」とやってしまうのも手です。こちらが相手に質問返しをすることで先輩の鏡になってあげて「あなたのやっていることはこんなことですよ！」と笑顔で映し出してあげるんです。彼氏と別れた件を聞かれた時も「私は遠距離で別れたんですけど、先輩はどんな理由で別れてしまったことがあるんですか？」と興味もないのに聞くのは「しっぺ返し」をして嫉妬の発作を止めるため。嫉妬している己の醜い姿を見た時に「あっ、いけない！」と発作が解けて先輩は元の姿へと戻り、淡々と仕事をするようになるんです。

自分が聞かれて嫌な質問をされたらその質問をそのまま相手に返してあげましょう。あなたは今こんなに答えづらい質問をしたんだよということを相手に認知させることができます。そうでない場合も華麗にスルーできるのでお勧めです。例えば年収について聞いてくるのは大抵自分の年収に自信がないとか不満のある人なので、「あなたは？」と質問を返してやるだけで一気に形成逆転というかスルーできます。

スルーすることに疲れてしまった時は？

何でも自分で考えて、自分で対処しなければいけない、と思っていたけど、スルースキルは「人に頼ってスルーしてもいいよ！」ということをちゃんと教えてくれます。対応してくれたスタッフに感謝しながらも「案外みんな助けてくれるんだ！」という信頼感と安心を初めて感じることができたんです。スルースキルが使えるようになると、普通の人は、こんな風に「案外みんな助けてくれる」という周囲の人に対しての信頼と安心感があるから、緊張する必要がなく、不快なことが簡単にスルーできるんだ、ということがわかってきます。私は「案外みんな助けてくれる」という感覚がなかったので「何でも自分でやらなきゃ！」と思ってしまって、何をやるにも緊張していました。緊張すればするほどスルーできなくなって、不快なことに反応してしまい、不快感がどんどん雪だるま式に増えていく、ということを繰り返して、不快感にまみれていました。「スルースキルに任せよう」と任せてみると「人に頼っていいんだ！」という新しい常識を見せてくれてびっくりします。そして、スルースキルで人に任せて、不快感から解放されると、人に対する信頼感が増して「以前よりも不快なことをスルーしやすくなった！」となるから興味深いんです。

仕事でもなんでも一人で抱え込まないことが大事。人に頼ることを覚えれば自分の能力をこえる壁も容易に越えることができるのです。人に頼ってスルーしていきましょう。

面倒くさい人を上手にかわして嫌な思いから解放されましょう。誰しも聞かれると嫌な質問の一つや二つあるものです。そんな触れられたくない事柄には予めスルーするための返しを用意しておくだけで上手に交わすことができます。

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