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立ち止まっても休んでもいい 自分を取り戻すゆるい逃げ方|中島輝|周囲に合わせている自分から逃げて、自分の人生を取り戻す

いつからか目の前の課題から逃げることは良くないことという考え方が一般的に。しかし、頑張っても結果が出ない分野でいくら頑張っても仕方がないことも世の中にはある、逃げるという選択肢で人生が大きく変わることもあるかと思います。辛いことやどうでもいいことを手放し本当に大事なことを!

過去の経験を乗り越え、自信をつけよう

この本を読んでいるみなさんには、目の前の厳しい状況からとにかく「逃げる」だけではなく、自信を持って逃げてほしいと思います。なぜならば、一時的には逃れることができても、過去の経験に縛られた価値観や信念を変えないかぎり、同じ状況が訪れれば同じこと、つまり「逃げられない」ことをくり返してしまいます。

そうならないためには、「自信」を持つことがとても重要です。 自信とは、自分を信じることですが、自分を信じることができれば、過去の経験は関係がなくなる のです。自信を持つことで、過去の経験に縛られた価値観や信念が確実に変わってきます。

そして、本当に自分のやりたかった人生を歩むことができるのです。

まずは前述したように、 自分を冷静に見ること。そして、自分に自信をつけること。最後に、自分の重要さを高めること。 その3つが必要だと思います。

自信を持つこと、それはより自分が身を置きたい環境でのみできること。自己肯定感を高めていくにはある程度成功体験が必要。得意な分野では自信を構築しやすい。

「不安」「恐れ」「自信のなさ」は、行動できない理由ではない

まず「不安」という感情に注目してみましょう。

誰もが「不安」を抱いたときには、前に進めなくなります。「不安」という感情そのものは誰もが抱く感情ですが、自分がやりたいことであれば、その「不安」の感情を克服して行動をするはずです。

たとえば、友人から紹介された初対面の人と出かけることになり、「知らない人とうまくやっていけるだろうか?」などと、「不安」の感情が出てきたとします。しかし、事前に相手の情報を聞いたり、出かける場所を調べたりすることで「不安」そのものは解消するでしょう。

「不安」が、「行かない」という行動の理由に、すぐに結びつくわけではありません。

ところが、過去、友人から紹介された相手とうまくいかなかった経験を持っている人は、そもそも新しいメンバーで出かけたいと思っていません。だから、事前に情報を得たり調べたりしていても、「不安」の感情を消すことはできないのです。そして、「知らない人と行くのは不安だから、一緒に行くのをやめておこう」と、断ることになります。

しかし、新たに出会う人とうまくいくかどうかなんてわかりませんし、一緒に出かけてイヤな思いをするともかぎりませんよね。

「逃げない」ときの「理由」も、これと基本的な仕組みは同じです。

家事と仕事をひとりで抱えている人がいたとします。ストレスフルで、もうこれ以上がんばれないくらい厳しい状態なのに、それでも誰にも助けを求めることができない人の多くは、心のなかで次のように考えています。

「自分を主張して、会社をクビになったら生活ができなくなってしまう」

こうした 生活ができなくなる「不安」があるため、自分ひとりが我慢すればいいという行動を選択することになります。自ら退路をなくしていくやり方です。

「恐れ」もそうです。

現在、従事している仕事で手一杯で、さらに仕事を受けたら不眠不休でやらなければいけないのに、「仕事を断ったら、相手から嫌われてしまうのではないか?」と恐れて何も言えずに受けてしまう。これも嫌われてしまうという「恐れ」の感情から生まれる思考のクセです。

僕はなんに対しても不安が先行してしまうタチの人間です。なので新しいことを始める時にヨイショが必要。事前に調べ物をしたりして準備を整えてからでないと行動に移せない。不安が大きいとやる前に逃げ出す何らかのセンサーが発動してやめてしまうこともしばしば。

人生頑張らなくても、逃げたっていい。いつか逃げずに立ち向かいたい課題に向き合うための準備だと思って自分を納得させる。立ち止まって休むのも前向きな選択だということを覚えていてほしい。

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