『人を動かす』『道は開ける』など世界的ベストセラーを放ったD・カーネギーによる人前で話すためのコツ。どうすれば緊張が緩和するか、正確にメッセージを伝えられるか?相手の心を動かすための具体的アドバイスが満載。
何を話したいのか決めてから話す
自分が何を話すべきかをわかっていなければ、聞き手と向き合ったときに自信が持てません。まるで目が見えないのに、目の見えないほかの人を先導しているようなものです。そうした状況では人前に立つことを恐れますし、人前に立ったことを後悔し、自分の無知を恥じることになります。セオドア・ルーズベルトは自伝のなかでこう記しました。
私は1881年の秋、下院議員に選出された。そこでは最年少だった。若手や新米議員がみなそうであるように、私もなかなか演説ができるようにならなかった。地方出身のやり手の老人がアドバイスをくれた。彼は無意識にウェリントン公(ナポレオンを破った英国屈指の軍人)と同じことを言った。おそらくウェリントン公自身も誰かの受け売りだったろうが、それはこんなアドバイスだった。「 何かを言いたいならば、自分が何を言うべきかわかるまで待て。それからそれを言って、腰を下ろしなさい」。 緊張をほぐすには、何か目的をもった動作を行なう
自信を持って話すには、緊張をほぐす方法も覚えておくといいでしょう。
聴衆の前で何かを見せる、黒板に文字を書く、地図上の1点を示す、テーブルを動かす、窓を開ける、本や書類の位置を変える、といったような動作です。
このように何か目的をもって自分の身体を動かすと、緊張をほぐす手助けとなります。最初は、何か理由がないと人前で自分の身体を動かすことが難しいように思うかもしれません。そういうときは、無理にやらなくてもかまいません。
「やれそうだったら、やってみる」。まずはその程度の気構えで試してみてはいかがでしょうか。緊張をほぐす動作を加えることを難しく感じるのは、最初の何回かだけになるはずです。
緊張をほぐすための動作をすることである程度緊張は緩和されます。聴衆の前で何かを見せる、黒板に文字を書く、地図上の1点を示す、テーブルを動かす、窓を開ける、本や書類の位置を変えるちょっとした動作で間を作るテクニックは話そうとした内容を思い出す時などにも役立ちます。
異なる意見を持つ相手からイエスを引き出す方法
「確かにおもしろい話だが、自分には関係ないな。自分はロックフェラーじゃないから、ストライキ中の労働者に危険にさらされながら話しかけることはないし、リンカーンでもないから、憎しみにどっぷり浸かった荒くれ者たちに話しかけることもないだろう」
あなたはそう思うかもしれません。
確かにそうでしょう。それでも、あなたは自分と考え方が食い違う人たちと、ほとんど毎日のように意見を交わしているのではないでしょうか?
家庭や職場で、自分の考えを認めてもらおうとしているのではありませんか?
その方法に改善の余地があるでしょうか?
どのように話をはじめているでしょうか?
リンカーンのように巧みに?
それともロックフェラーのように?
もしそうならば、あなたは稀に見るほど巧妙で思慮深い人です。
しかし、たいていの人は、他の人の立場や要望に思いを巡らすことも、妥協点を見出そうとすることもなく、自分の考えを言い放ってしまいがちです。
たとえば、相手に何かを禁止するよう求める場合が、いい例です。話し手はたいてい、いきなり前のめりでケンカを売るような言葉で始めます。はっきりと自分の立場を表明して、どんなことがあっても決心を曲げるつもりがないことを主張したりします。一方で、相手には、信念を放棄し、自分の意見を受け入れるよう望んでいます。
意見を押し付けず納得させるにはテクニックがいる。そんなスキルも掲載されています。自分の意見を受け入れてもらいやすい土壌を作ることなしに相手は受け入れてくれません。妥協点はどこにあるかを常に考え相手に寄せてモノをいう習慣をつければ相手からYESをもらいやすく。
話す力を語る上で大事なことが詰まった書籍。自分は会話が苦手だという人にこそ読んでほしい。読み終わったら早速身近なところからテクニックを使ってみることで目から鱗の会話スキルが身につきます。
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