働き方改革で残業ゼロを目指す企業は今まで以上に増えていくのではないだろうか。生産性を上げるためにどんな社員も短期間で戦力に変える一言レシピ。900社以上に導入してきた「働き方を変えるコンサル」の手法!
今、「任せる」ことが求められている
いざ部下に任せよう」と決意されたとしても、心の揺らぎが生じるかもしれません。「この仕事はA君にやってもらおう。……ん、まてよ、彼は前にあんな失敗をしでかしたな。同じ失敗をされたら困るぞ。これは引き続き自分がやるしかないか」 「……ん、まてよ、B君は入社してまだ2年目、先方の担当者は気難しい人だし、少々荷が重すぎるかな」このように「……ん、まてよ」と不安が頭をよぎり、結果、任せたのは 雑用的な仕事ばかり とか、自分が本当に信頼している 一部の部下にだけ、ということになってしまいがちです。それではいつまでも、自分で抱えてしまうことになります。 なぜ上司は、部下を過小に評価してしまうのでしょうか。それは部下の過去のミスや至らなく感じた点がいつまでも頭の片隅に残り、「(自分と比べて)頼りない部下」と思い込んでしまうからです。上司は過去に数多くの実績を積んだからこそ、部下を率いるリーダーに任命されました。なので、立派な実績と豊富な経験を併せもつ上司から見れば、部下が(自分より)頼りない存在に思えるのは当然のこと。でも、本当にいまのあなたの部下は頼りない人ばかりなのでしょうか。私がこれまでの大手から中小企業まで900社以上をコンサルティングさせていただき感じたのは、自分と違うやり方の部下を認められないだけだったり、自分の行動が部下のモチベーションを下げているにも関わらず、その部下を「頼りない」と嘆いていたりするケースが多いということです。 現代の若者は厳しい就活に鍛えられたこともあり、「自己成長」ということにかけて、極めて貪欲な人も多い のです。自分が所属する会社、自分が担当する仕事が、自分のキャリアにつながるかどうか、常に敏感なアンテナを張っています。その反面、本質的でないと感じる仕事にはあまり興味をもちません。「本質的な仕事かどうかなんて考える前に動け!」というロジックではモチベーションは下がる一方です。それを見て、やる気のない頼りない存在と思い込むのはとてももったいないことでしょう。
上司であるあなたがいつまでもプレイングマネージャーで仕事を部下に任せないと部下は育っていきません。もちろんプレイングマネージャーが悪いわけではありません。しかし、任せれば頑張ってその仕事の責務を果たそうと必死になって頑張るはずの部下が成長するチャンスを奪うことに。
やる気を引き出して任せる
かつて、なかなか成長欲求が感じられない社員がいました。本人からよく聞いてみると、以前の仕事の失敗体験がトラウマになっていたとわかりました。しかし、その失敗の本当の原因は、「必要な情報を上司である私が教えていなかったこと」でした。教えたはずだと思っていたのに、本人には伝わっていなかったのです。「ごめん。この情報がなかったらできなくても仕方ないよね。あの失敗はあなたの責任じゃないよ」と謝って、必要な情報を教えてからもう一度同じ仕事にチャレンジさせたら、見事にできたという経験があります。もう少しで意欲のない社員のレッテルを貼ってしまい、永遠に成長意欲を失くさせてしまうところでした。これは上司に多いミスだと思います。そもそも上司と部下の間には大きな情報格差があります。自分の仕事を部下に任せる際は、クライアントのキーマンやその好み、あるいはその会社におけるタブーなど、それらをすべてを部下に伝えておく必要があるのに、ついうっかりしてしまうのです。先ほどの私の例では、一部の社員には口頭で伝えていたので、それは社員間で当然共有されているだろうと思っていました。「これくらいは教えなくても常識でわかるだろう」と思う場合もあるでしょう。でも部下にとっては、それが常識でない場合もあるのです。
上司と部下間での情報格差は、今ではさまざまなアプリなどのツールを使って共有することで解決できます。お仕事アプリはさまざまな物が出回っているので、ぜひあなたの使いやすいものを導入してみてください。
任せた後のフォローのしかた
一人ひとりの成長にとって、目の前の仕事のゴールは中間点でしかない ということです。だからこそ、「新しい仕事を任せることは、あなたを評価するためではなくて、あなたを育てたいからなのだ」ということを教えて、本人にもよく理解させるようにしています。ただ合否をジャッジするのではなく、どんな場合でも任せた仕事でゴールに達した部下は思いっきりほめてあげてください。上司からの称賛と成功体験とがあいまって、次回のモチベーションにつながるからです。
上司からの称賛は意外なほど効果があります。これをうまく使いこなす上司とそうでない人の間では部下の育ち方に明らかな格差が。
仕事の任せ方という上司と部下の関係性にスポット当てた書籍。効率的により生産性をアップさせるためにぜひとも知っておきたい新ルールです。
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