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武器としての図で考える習慣 「抽象化思考」のレッスン|平井 孝志|誰でもできる「深く考える」メソッドを体系化!

ビジネスの最前線で30年試行錯誤してきた著者が、誰でもできる「深く考える」ための方法論を体系化。なぜ頭のいい人は図を書いて考えるのかと言う点に着目して、結果を出す思考技術をまとめ上げた書籍。

高学歴の人=深く考える人というわけではない

本書でご紹介する「図で考える力」は、与えられた問題を解く力、受験を突破する力とは異なります。受験における論理は、与えられた問題に対して、既にある解答を頭にインプットし、記憶し、アウトプットすることです(極端に言えば)。これは本書で言うところの「深く考える」ではありません。

この本で伝えたい「考える」は、真っ白な紙の上に、自分の頭で発想し、ものごとを理解していくことです。解くべきお題を与えられ、答えへの道筋が既に分かっていることを試されるのとはまったく訳が違います。

真っ白な紙の上からスタートするのですから、何を考えるべきかも含めて考えなければなりません。これは、「本当の問題は何か」を考える問題設定の課題であり、 100% 正解のない問題に対して答えを出していくということ でもあります。こんな能力はなかなか受験勉強では鍛えられません。

だから、高学歴の人と、「深く考えているな~」と思う人の間の相関は必ずしも高くないのです。

高学歴な人はそれ以外の人と比べてものを考えることに抵抗がないように思う。同じニュースを見ていてもきちんと自分の中に落とし込み考えるプロセスを踏んでいる場合が多い気がします。しかし、それは高学歴の人の専売特許ではないので学歴がなくても深く考えることはいくらでもできる。

頭のいい人は様々なパターンを頭の中に蓄積している

図を使いこなすために、心に留めておくべき最後のポイントは、できるだけ頭の中の「引き出し」を増やすことです。本書で紹介してきた 4 つの型、あるいはそこで描かれていた図も、その引き出しになり得ます。

うまく言葉では表現しにくいのですが、自分の考えた論理、見聞きした論理を「抽象化」した図のイメージで頭の中に蓄積しておくと、それがどこかで役に立つという感覚です。

たとえば、第 4 章で紹介したコンサルティングプロジェクトの「補助線での新発想」 を覚えているでしょうか。本文中では、たとえばということで、身近なお茶やお弁当作りの例を挙げて説明しましたが、しかしよくよく振り返ると、どちらが鶏でどちらが卵かハッキリしません……。

「一本の線」を境に、あまり付加価値のない作業が外に出てくるイメージをお茶やお弁当作りで抱いていたからこそ、コンサルティングプロジェクトで、企業にとってのノンコア領域が企業外に流れ出てきて、それがビジネスチャンスになるという発想を得たような気もするのです。その形は、 2 次元の四角の中の片方から他方へ、何かが流れ出るイメージでした。

あるいは、 第 5 章 の情報産業の「タテ」から「ヨコ」への変化。この着想も、企業が新製品を開発する際に、研究→開発→製造といった順番ではなく、研究・開発・製造の準備を同時並行的に進める「コンカレント・エンジニアリング」という考え方を知っていたから思いついたのかもしれません。これも、どちらが先なのかハッキリしません。

どっちが先でも良いのですが、このように抽象化された図のイメージが新たな問題を解決してくれる。これが頭の引き出しにイメージを蓄積する効用です。

そうやって考えると、記憶力の良い人が概して頭が良いのは、そのようなパターンを頭の中にたくさん持っていて、課題に対してアナロジー活用しているからではないでしょうか。

逆に、記憶力の良い人が必ずしも頭が良いとは限らないのは、蓄積されたものが「図的」でなく、うまく取り出せず、アナロジーとして活用できないからなのかもしれません。

いろんな経験を図的に頭の引き出しの中に溜め込む。課題に直面した際に、それらを素早く取り出す。アナロジーを利かす。こういった頭の使い方は、本当の本当の天才を除くと、現実的には非常に有効な頭の使い方だという気がします。

記憶力、引き出しが多いと過去の経験や知識から簡単に答えに辿り着くショートカットが使えるようになる。頭の使い方としてはポピュラーな方法として君臨する記憶。それらをいつでも取り出せるように反復練習しておくといざという時とっさにそれが使えます。

答えがないことに挑むことも多くなる社会人にとって結果を出すための思考技術をお披露目。図で考える抽象化の習慣をつけると問題解決のプロセスが簡単になる。それを武器に世の中をうまく渡っていきましょう。

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