孔子、老子、アリストテレス、ゲーテ、ナポレオン等から日本でもお馴染みの偉人たちまで、現代を生きる上で必要な123の言葉を厳選!!復興の狼煙を上げるのにふさわしい心の栄養をあなたに。
情熱を持って生き抜く
義を見てせざるは勇なきなり (孔子)
【語釈】 人間としてなすべきことに直面したのに、あえてそれを避けようとする生き方は、勇気がないことなのだ。 孔子の言葉として、これまた非常に有名なものの一つです。人間としての正しい道を歩もうとする時、正しいと信じる道を敢然とした勇気をもって歩むべきだという孔子の教えです。
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「義を見てせざるは勇なきなり」という短い言葉に、孔子の基本精神が凝縮されているものです。昔から、この言葉は多くの人が用いてきました。残念なことに、第二次世界大戦中、日本の軍部も意識的にこの言葉を戦意高揚に多用しました。「鬼畜米英」と国民を 煽り、「アメリカやイギリスと戦わなければならない。この危機に手をこまねいていてはいけない」と、国民を戦争に駆り立てるために、この孔子の言葉を利用したのです。軍国主義に悪用されたため、第二次世界大戦後、『論語』を民主教育のなかで教材として扱うことが避けられた時期もありました。それほどに大きな影響を与えた一言でもあります。しかし、この孔子がいう「義を見てせざるは勇なきなり」とは、決して軍国主義的内容をもつものではなく、人間としての当然のあり方を示すものだと私は思います。ここでの「義」とは、人としてしなければいけないこと、人間としてすべきことという意味です。もし、それをあえて避けるようなことがあるなら、それは勇気がないのだと孔子はいうのです。戦争を行うことは、明らかに「義」ではないのですから、軍部の解釈が誤りであったことは明白です。むしろ、戦争を行わないことこそ「義」であったわけで、孔子の言が間違っていたわけではないのです。ですから、戦争中に軍部が自分たちの都合に合わせた解釈によって戦争利用したことをもって孔子を否定するようなことは、適切ではないのです。一時期は教育界から『論語』が姿を消したこともありましたが、また、その本質が見直され、すぐれた教材として復活しています。孔子が、この「義を見てせざるは勇なきなり」と教えるように、人間として、果たすべきことを勇気をもって実践していくことが大切だと思います。
壁はどのように生きていてもあなたの人生に立ちはだかるもの。それを避けてばかりいたら一向に目的地には到達しない回廊それが世の中です。信じた道を突き進むときに心に留めておきたい名言です。
指導者は忍耐が肝要である
怒りは常に 愚行 に始まり 悔恨 に終わる (ピタゴラス)
【語釈】 人が怒りの念をいだくと愚かな行動となって表れ、結果的にそれは悔いの残るものになってしまう。ピタゴラスはご存じのように数学・自然科学を中心に偉大な業績を残しました。哲学的にはプラトンにも大きな影響を与えました。ピタゴラスの言葉は、ピタゴラス学派といわれる後世の弟子たちによってまとめられた文献に残されているものです。ピタゴラスは、怒りは愚かな行為にはじまり、結果としては悔いが残るだけだといっています。
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ピタゴラスは、数学の教科書で「三平方の定理」でおなじみと思います。その意味では親しみ深い偉人といえるでしょう。 怒りというものは、常に愚かな行動しか生み出さない、そして結果的には、失敗と悔恨しか残らないとピタゴラスはいうのです。私は、若い時期にこの言葉に接しました。そして、さまざまな場で、この言葉を紹介し、自らの戒めともするように心がけてきたつもりです。この言葉に絶えず支えられ、無用に腹を立てることがない生き方をしようと努力してきました。ただし、とくに若い頃、このピタゴラスの言葉をしばしば忘れ、失敗して悔いを残したことがありました。
最近ではアンガーマネジメントの本がそこら中に溢れかえっているので読んだことのある人も多いのではないだろうか。それぐらい怒りの感情をコントロールすることは大事ということだ。いらっとすることはあってもそれを引きずることの無いよう努めたいですよね。
社会生活における調和とは
生きるとは何のことか。 生きるとは死にかけているようなものを 絶えず自ら突き放してゆくことである (ニーチェ)
【語釈】 生きることは、すでに死にかけているような考え方や旧来のしがらみを突き放していくことであり、前向きに進むことなのだ。ニーチェの『華やかな知識』に出てくる言葉です。生物細胞の新陳代謝と同じく、社会においても死にかかっているような思想や旧弊を突き放していくことが、生きることそのものであるという意味です。
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死にかけて活力がなくなってしまった思想や考え方にいつまでもとらわれていてはいけない。そうした考えを突き放していくことこそ、生きることなのだとニーチェはいっているのです。
生きることは前進、古い考えなどは新陳代謝、角質ケアでという意識を持とう。
日本の政治に対して過去の偉人の言葉を用いて苦言を呈する本だが個人にも響く語選。新しい自分を求める人にもおすすめ。
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