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本当に強い人、強そうで弱い人 心の基礎体力の鍛え方|川村 則行|自分らしく生きるためのサイエンス

さまざまな環境下でなんとなく生きづらさを感じているあなたへ。「心が強い」状態とはどんなものかを考えます。そんな心の基礎体力の鍛錬の方法のはじめの一歩は弱さを受け入れること。自分らしく生きるためのサイエンスを心理療法の観点から読み解きます。

強くなりたいあなたへ

何かに悩んでいるとき、ストレスに押しつぶされそうなとき、心が傷ついたとき、人は誰でも自分の弱さに直面する。どうしようもなく弱い自分に出会い、苦しくてたまらなくなる。そんなとき、きっとこう思うのではないだろうか。 「もっと強くなりたい」「弱さに負けない強さを身につけたい」と。

しかし、強さとはなんだろう。

本当に強いとはどういうことだろう。

世の中には一見「強そうな人」がたくさんいるが、その強さは果たして本物だろうか。私がわざわざこんなことを言うのは、強さには本物の強さと偽物の強さがあると考えるからだ。

たとえば、頑強で筋力のある、見るからに強そうな男性がいたとしよう。彼は努力して自らの体を鍛え、強い自分を手に入れた。しかし、もし彼がその筋力にものを言わせて、妻や恋人や周囲の人を、自分の思うがままに支配していたとしたら、その強さは本物の強さと言えるだろうか。いや、その強さは表面的なものにすぎず、むしろ彼の内面の弱さをカモフラージュする道具でしかない。弱さの象徴とさえ言えるだろう。

あるいは、どんなときも愚痴をこぼさず、泣き言を言わず、弱みを見せない人がいる。 傍目 には強い人と映るし、本人もまた、自分は強い人間だと自負している。ところが、そんな人に限って、何かの拍子に心や体の病気になってしまうことがある。

自分の弱さを直視せず、それに 蓋 をしたまま強い自分を演じ続け、あるとき疲れ果ててポッキリ折れてしまうのだ。

ただ強くなればいいというものではない。強さの中身が重要なのだ。

本当に強くなりたい──。あなたが心の底からそう思うなら、本当の強さとはどんなものかを、まずはきちんと知っておく必要があるだろう。

強い人間、ただ単に屈強な男を思い浮かべると勘違いになることも。強さの中に優しさがないと真の強さとは言えない。腕力にまかせて人を傷つけるような人は強いとは言えない。これは強そうで弱い人なのだ。逆に腕力などに頼らず人に手を差し伸べる余力のある人は強いと言えるだろう。

なぜ「大人」になれないのか

最近は、男性も女性も結婚しない人がとても多くなっている。

私の周りを見渡してみても、三十代でいまだに独身という男性が山ほどいる。なぜ、彼らは結婚しないのだろうか。

理由の一つには、まだ家族を養えるほどの経済力がないという事情があるのかもしれない。あるいは両親や身近な人たちを見て、結婚生活というのはそれほど幸せなものでもなさそうだと感じているのかもしれない。また人によっては、自分の人生観や価値観などによって、敢えて結婚しない人もいるかもしれないし、家庭環境の事情によって、できないという人もいるかもしれない。

しかし、私なりにいろいろ話を聞いてみて思ったのだが、彼らの多くが結婚しない一番の原因は、「責任をとりたくない」という気持ちが強いからではないだろうか。

ある男性は、何年もつき合っている女性がいて、女性のほうは結婚を望んでいるのに、結婚の約束はしていないという。仕事が軌道に乗るまでもう少し時間が必要なら、素直に「待ってくれ」と相手に伝えればいいと思うのだが、それもしようとはしない。彼の煮え切らない態度の背景にも、できれば責任をとりたくない、重い負担は背負いたくないという気持ちが確かにあるように思う。なぜなら、約束をするということは、相手に対して責任を負うことにほかならないからだ。

また、最近は就職をせず、アルバイトで生活をしていくフリーターと呼ばれる人たちも増えている。彼らの中にも、「正社員になって重い責任を押しつけられるのは嫌だ」「もっと気楽に働きたい」と考えている人が多いようだ。結婚しない多くの人たちと同様、できれば責任を回避したい気持ちが強いのだろう。

責任をとりたがらない。これは言い換えると、「決意をしない」ということだと思う。結婚にしても就職にしても、何かを始めるには当然、決意というものが必要だ。

最近ではフリーランスで働く人も増えていて多種多様な働き方が認められつつある。正社員に拘らず働き方を選べる世の中というのはある意味自由だが高閉鎖の観点から言うとフリーランスは不利な立場に。きちんと自分で年金を積み立てておかないと老後が恐ろしいことになってしまったり。

見た目から強そうな人、でも心は弱い人またその逆も多様なケースがあるが、心に余裕を持てるよう普段から鍛錬が必要。ブレない心は強さを生み他人に対する優しさを醸成します。

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