リーダーになる前に知っておきたかったこと｜小林慎和｜51Blog｜これからの時代のリーダーのあり方、チーム作りを学ぶ

リーダーになる前に知っておきたかったこと｜小林慎和｜これからの時代のリーダーのあり方、チーム作りを学ぶ

2021年12月20日

リーダーとして問題解決をどのように行えば良いのか？リーダーになる前に知っておきたかったことを30にまとめた書籍。これからの時代にあったリーダー像に近づくためのチーム作りをサポート。

情報過多とどう付き合うか

今、ビジネスの現場では、ほとんどすべての人が情報過多の状態にあります。日々、膨大な量の情報に翻弄されながら生きているのです。

繰り返しますが、人は「自分が読みたいように読む」「自分が知りたいところだけ読む」「自分にとって都合のいいところだけ読む」。

これはつまり、膨大な情報に対する防衛手段とも捉えることができます。あなたが現場のリーダーとして社長や本部長にプレゼンするとしましょう。社長や本部長ともなれば、毎週のように各所から事業の進捗報告を受けます。ほとんどの報告は、パワーポイントやエクセルを活用したさまざまなグラフが並ぶ資料をもとに行われます。１週間の間に彼らの目の前を流れていく資料は、優に数百枚はくだらない。にもかかわらず、報告する側は、数十枚にも及ぶ資料がすべて理解されることを前提に、わずかな時間でそれらをプレゼンしていくわけです。そして意思決定を迫る。

相手の興味や関心を理解せずに用意された膨大な資料をもとに意思決定をするのは、たとえそれが完璧な論理に基づくものだとしても、至難の業です。

「人は１分間で何文字読むことができると思いますか？」

そう問われたら、たいていの人は、数百文字くらいと答えるのではないでしょうか。１０００文字以上と答える人もいるかもしれませんが、それは少数派でしょう。このことを踏まえて、みなさんが作成した資料の文字数を今一度数えてみてください。きっと愕然とされる方が多いはずです。

情報が腐るほど出回った世界。取捨選択を迫られる機会がインターネット以前と比べて圧倒的に増えた。自分の求める情報に速やかにアクセスする技術も人によってまちまち。クソみないな情報を垂れ流す輩が多いせいで埋もれてしまう本当に価値ある情報。ビジネスマンならプレゼンや会議の内容も精査しないと無駄な時間を過ごすことに。ただただ問題を炙り出すだけで何の解決にもならない会議を繰り返すのは愚行。それでもきちんと給料が出るのだから不思議な世界だ。フリーランスでそれをやったらたちまち契約を切られるか、仕事の依頼がなくなります。それだけ自分が保護下にいることを認識していないと残念な結果が待っています←これ僕です（笑）

アウトプット思考

もっとアウトプット志向で生きてみてはどうだろうか。「アウトプット」というと、どうも「よくできたもの」「すばらしいこと」「公開すべきこと」でなくてはならないと受け取られがちです。しかし、ここでいうアウトプットとは、その人の生きた足跡であり、痕跡です。どんなことだっていい。どんな些細なことだっていい。どんな幼稚なことだっていい。それをウェブ上のデジタル情報のアウトプットとして、どんどん保存してはどうでしょうか。

日本には今、ブログ（最近の流行はnoteやMediumなど）を開設している人が約１５００万人います。ただ残念ながら、その中で毎日更新している人は２００万人もいないでしょう。といっても、２００万人は決して少ない数ではありません。一人平均１０００文字を書いたとして、合計すると 20 億文字。本にして１万冊分はあります。

デジタルデータである限り、大げさに言えば、それは未来永劫参照され続けます。あなたが書いた文章をグーグルに代表されるさまざまな検索エンジンが探し出し、興味を持ちそうな人へと届けてくれる。

「僕が思っていることなんてわざわざ発信しなくても……」

そう思う必要はありません。どんどんアウトプットしましょう。ホームランはいらない。ヒットでなくてもいい。ピッチャーゴロのようなアウトプットでいいのです。シュートがゴールポストの脇を外れてもいい。ボールを蹴らないと何も始まりません。

ブログはアウトプットとして活用するのに適しているが、それで何らかのレスポンスや、収入を得ようと色気を出すとたちまちその困難さからやる気が失せる結果に。まずは自分のために記録を残しておくぐらいの気持ちで始めると長続きします。初めからバズることを夢見て投稿するとあまりの閲覧者数の少なさに萎えてしまうので注意が必要。

リーダーに必要な資質を後付けで身につけていくにはどのようなプロセスを踏むことが大事かがわかる書籍。自分に足りないものが浮き彫りになるので、がっくりくる人もいるかもしれないが、良薬口に苦しと思って読んでみることをお勧めします。

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