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本を読む人だけが手にするものを読んで10人に1人の人材になる!

本屋で平積みになってたので買ってみた

本について考える本だが読書法や速読術の類ではない。どんな本を読むべきか等の上から目線での提案もなく、どんな本を読むかについてはそれぞれが自由に考えればいいというスタンスの書籍です。

21世紀型の成熟社会での幸福論

みんな一緒の幸福感が20世紀の成長社会における典型的な日本人としての幸福論だった。しかし、現在の成熟社会では自分自身で世の中の流れと自身の人生とを比較しながら、自分だけの幸福感を決めていかなければならない。「20世紀型の成長社会」から「21世紀型の成熟社会」への移行を「ジグソーパズル型思考」から「レゴ型思考」への転換が大切で「レゴ型思考」を身につけるための有効な手段として読書をあげている。正解を当てる力から「納得解」を作り出す力、情報編集力を駆使しイマジネーションを働かせる力が世界の変化の関係性を想像する力にもつながっていく。情報編集力を高めるために忘れてはならないのが「クリティカル・シンキング」(批判的思考力)があり自分のアタマで考えて立体的な意見を持つという態度、物事を短絡的なパターン認識でとらえず多面的に捉える「複眼思考」が大切だという。なぜ本を読むことが大事か、読書するだけで10人に1人の人材になれ、読書習慣がある人とそうでない人で二層社会になると語っている。

自らの幸福論を作り上げていくには、幸福論を形成するための教養が必要で個々の幸福をつかむための軸となる教養は、自分で得ていかなければならない。そのためには、読書が必要であるというのがこの本の主張である。

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