100万年から1万年かかると言われた空飛ぶ機械はライト兄弟によって思わぬ速さで実現した。現代に話を戻すとiPhoneは当時赤外線がないなんてとかおサイフケータイが使えないなんて不便と言われ普及しないと思われていた。しかし現実はどうだろう。見事市民権を得たiPhoneはさらなる進化を続けている。未来に先回りする思考法で物事を見ると思わぬ回答が!!
なぜ、99.9%の人は未来を見誤るのか
数年前、現在日本で2000万を超えるユーザー数を誇るFacebookに対して、「日本人には実名で登録するSNSははやらない」と言っていた人は、少なくありませんでした。 今では多くの人が使っているiPhoneにしても、発売当初は「おサイフケータイが使えない」「赤外線がないなんてありえない」などの理由から、はやらないという意見が多数派だったことを、私たちは都合良く忘れています。 なぜ、人々はこうも繰り返し未来を見誤るのでしょうか。 その原因は人々の「思考法」にあります。人は、今目の前で起きていることからしか将来のことを考えることができません。しかし、FacebookとiPhoneの普及を多くの人が予想できなかったように、現在の景色という「点」を見て考える未来予測はだいたいにおいて外れます。 なぜなら、現実は人間が認知できないほどの膨大な要素に溢れ、かつそれらが互いに複雑に影響し合って、社会を進化させているからです。それをすべて把握することは、人間の脳というハードウェアの性能では、まず不可能です。 一方で、わずかながらではありますが、驚くほどの先見性を発揮して大きな成果を上げる人もいます。たとえば、スティーブ・ジョブズは1980年代、当時 30 代だったころから、すでに個人がスマートフォン(以下スマホ)を持つ未来を予言し、それを自分の手で実現させることを決めていました。彼らは現在という「点」を見て考えるのではなく、長い時間軸から社会の進化のパターンを捉え、その流れを「線」としてつなげて、意思決定をしています。その後の世の中の流れを追っていくと、あたかも、彼らは未来に先回りしていたかのように見えます。
誰でも未来を見通せたら逆に面白くないだろうが、人間は基本、未来予測に対して不正確だ。先見性のある一部の人がスティーブ・ジョブズのように成功するわけだが、彼の命の短さについては想定外だっただろう。今ではiPhoneにもApple Payなど電子決済手段が搭載され当初のおサイフケータイが使えなくて不便という不満は取り除かれさらにセキュリティまで付加された。未来は予測不能だから面白いのであってそれを予測しようとする人々によってイノベーションは続いていくだろう。
「リーンスタートアップ」ではもう勝てない理由
最近「リーンスタートアップ」という考え方が流行しました。リーンスタートアップにおいては、そもそも最初から計画することを放棄します。計画を作成しても、変化が早すぎてまったく役に立たないからです。それならばいっそのこと「未来は予測できる」という前提を捨て、変化が起きた瞬間に即座に対応し、修正を重ね、変化していけばいいというのがリーンスタートアップの概要です。まさに「強者ではなく、変化に対応できた者だけが生き残る」というダーウィンの進化論をそのままビジネスに当てはめたかのようなスタンスです。 その考え方の本質は「地図を捨ててコンパスを持つ」 ことにあります。 これまでのように地図の地形が永遠に同じ場所にあるという前提が崩れてきているなかで、古い地図を握りしめていては、動くことすらできません。最小限のリソースを携えて、あとは仮説検証をこなしながら、コンパスの指す方向だけを頼りに、柔軟に進む方向を変えつつ進んでいく方が、結果的にゴールに早くたどり着きます。 私自身も2007年から起業し事業を展開してきましたが、この考え方はとてもしっくりくるものでした。 計画とずれた現実を、当初の計画に近づけようと努力するよりも、今起きていることに全力で適応するという考え方は、非常に合理的です。 ただ、最近は状況がさらに一段階先に進んでいます。市場にいる全員が同じように「リーン」なスタイルでビジネスに挑んでいると、必然的に競争は激化していきます。ITサービスはとくに資金面・技術面において参入障壁が低いので、市場は一瞬で混み合います。 たとえば、Grouponは史上最速で拡大したネット企業として注目を集めました。しかし、このサービスは、技術的にはWebサイトに決済機能を追加すれば誰でも立ち上げられる簡単なものであり、また、資金面においても、Amazonが提供するサーバーをクラウドで利用すれば最低限のコストで立ち上げられるため、参入障壁はほとんどありません。その結果、世界中でコピーサービスが立ち上がり、市場は一気に競争過剰に陥りました。 どれだけスピーディに変化に対応して仮説検証を繰り返しても、競争が激しくなりすぎてしまえば、十分な収益を上げることはできません。 未来が予測しづらいから、予測を放棄し、変化にすかさず対応する。一見理にかなったこの戦略は、もはや戦略として意味をなしません。変化を見抜くことが難しい時代だからこそ、社会全体のパターンを見抜き、的確に未来を予測し、先回りできた企業と個人が最終的には勝利を収めます。 ダーウィンの言葉を借りるならば、まさに、現代は「変化に『先回り』した者のみが生き残ることができる」時代だといえるでしょう。
順応性で的確に時代の変化を捉えていく手法ではもう追いつかないほど世の中の進歩は早くなっているという事だ。ある程度これはいけるというあたりをつけてビジネスを展開していかないと横並びとなってしまい一歩抜き出た成果を上げることはできない。
なぜ人は未来を見誤るのか?そのメカニズムを学んで、未来に先回りする思考法を身につけよう。
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