心配事を「自分への心配り」の変えて不安を解消し心を整理する方法をまとめた書籍。あなたが心配事や不安に悩まなくて済むための処方箋。
どうしたら心配ごとを手放せるのか
どうしたら心配ごとを手放せるのか。そのヒントとなる逸話があります。
だるまさんの愛称で知られる中国禅宗の開祖である 達磨大師は、ある日、修行をしていた弟子の 慧可 大師に「心配で落ち着かないので、この心配を取り除いてください」と頼まれます。
そこで達磨大師は、「その心配をここに差し出したなら、取り除いてあげよう」といい、これを聞いた慧可大師は、ハタと気づきます。「そうか。心配は心が生み出したもので、実体はないのだ」と。
そうです。心配には実体がないのです。
考えてみると、実体のないものにずいぶんと多くの時間をとられているものです。別の見方をすれば、心配に心を奪われている間は、〝今〟を見る目は完全に留守になっています。
何か心配ごとがあると、それこそが一大事だとばかりに日常を置き去りにして右往左往しがちですが、 白隠 禅師（江戸時代中期の禅僧。 臨済宗 を復興させた）の師である 正 受 老人は「一大事とは、今日只今 の心なり」とおっしゃっています。
今、この瞬間に意識を集中することこそが、一大事であるという意味です。
禅は、常に今に焦点を当て、今の連なりが現在であると考える〝ing〟の思想です。常に動き続ける今に心を寄せる練習を重ねることが、心配を手放し、幸福を引き寄せる近道です。
禅は一つのところにとどまることを嫌いますが、心配に心奪われた状態は、答えが見つからないだけに長くとどまってしまいがちで、まさに身動きがとれません。そのとらわれてしまった場所から自分を解放してあげるためには、ひとまずでいいから、答えを出してしまうことです。
魔法の言葉は「大丈夫」「なるようになる」。実際にそう口に出して、未来のことはそれ以上考えないクセをつけます。
なるようになる。なるようにしかならない。そうやって心配ごとを手放せば、未来に向けていた視線が現実へと引き戻されて、嫌でも目の前にあるモノ、コトに焦点があってきます。
今が生きる中心にきたとき、人生への向き合い方そのものに変化があるはずです。期待してください。
起こってないことを心配したところでどうしようもない。まだ起こってないことなのだからそこに力を加えることはできず、心配事は実体がない。そして心配や不安の9割は妄想で実際には起こらないという事実を思い出すことをお勧めします。
孤独は状態ではなく感情。それを楽しむ。
晩年を一人ですごしている方も多いと思います。ずっとシングルを貫いてきた方、家族を亡くして一人ですごしている方、その理由はさまざまでしょう。
なかにはその境遇から、ご自身のことを「孤独」だと思っている方もいるかもしれません。
私は日本語の「孤独」という言葉は慎重に使わなければならないと考えています。なぜなら孤独には、「一人で暮らしている」という物理的な孤独と、「精神的に寂しい」孤独の両面があるからです。
私は前者を「being alone（ビーイング・アローン＝一人でいる）」、後者を「loneliness（ロンリネス＝孤独感）」と使い分けています。
ちょっと前ですが、『極上の孤独』という本がヒットしました。それは主に「ビーイング・アローン」のことをいっているのだと思います。「一人でいることは、寂しいのではなく、気高いことなのだ」という主張に私は賛成です。誰にも振り回されず、一本 芯 の通った生き方を、誰もがしたいと思うことでしょう。
本当の問題は、「ロンリネス（孤独感）」のほうです。孤独感を抱えたまま晩年を生きるのはとてもつらいことだからです。シニアの方々にとって、孤独感をどう解消するか、それは心配ごとの一つといえるのではないでしょうか。
ロンリネスを感じるのは、一人暮らしに限りません。家族や友人に囲まれていても、そこに「つながり」がなければ、心の片隅にいいようのない孤独感は芽生えます。
しかし禅では孤独感もまた、心配や不安と同じように、湧き上がる感情の一つと考えます。つまり、自分で消していくことができるのです。
孤独感の解消に必要なのは、「一人の時間を大切にする」こと。 「ロンリネス＝孤独感」を解消するために、「ビーング・アローン＝一人でいる」の時間が必要だなんて、ちょっと不思議ですね。
孤独感を消すための答えは、本の中ではなく、あなたの中に必ずあります。
だから、一人の時間を大切にし、自分の心に聞いてみる必要があるのです。
坐禅の時間を静かにとり、自分自身が本当に求めていることはなんなのか問いかけてみてください。「やりたいことノート」を書いてみるのもいいでしょう。
漠然としていた孤独感の原因が、少しずつわかってくるはずです。それはもしかすると、「家族と一緒に暮らしたい」や「趣味の友だちがほしい」という願いなのかもしれません。
孤独というあいまいな感情の原因がなんなのかわかったとき、すでに孤独はあなたの前から消え去っています。
孤独は誰にでも訪れるものとして割り切っておひとりさまを楽しむぐらいのマインドを持っていないと老後に苦労する。孤独なんて考え方一つで解消できます。世界はあなたといつでもつながっているし、あなた一人で生きているわけではありません。
心配事や不安が消える心の整理術を一冊にまとめた書籍。心配事や不安の元凶を知ることで心の持ちようが変わってきます。それらを手放して自由な毎日を。
※この書籍はKindle Unlimited読み放題書籍です。月額980円で和書12万冊以上、洋書120万冊以上のKindle電子書籍が読み放題になるサービスが初回30日間無料となっております。PCの方はサイドバーのリンクより、スマホの方は下の方へスクロールしていただければリンクが貼ってありますので興味のある方はどうぞ。なお一部の書籍はキャンペーンなどで無料になっていて現在は有料となっている場合もありますのでその場合はあしからず。
【サブスク】 Kindle Unlimited
僕が利用している読書コミュニティサイト
【本が好き】https://www.honzuki.jp/