複雑化した情報社会において広告ビジネスは「モノ」的取引を前提とするビジネスモデルのまま生き残れるか?海外、GAFAなど広告ビジネスの動きに加え日本の広告ビジネスの成り立ちから考察することにより、ビジネスモデルの変革の方向性を導き出します。
企業と消費者の間の「情報の非対称性」の崩壊
ある時期まで、企業は消費者に比べて圧倒的な量の情報を持っていました。新しい食や装い、家族のあり方や個人の生き方のベクトルを企業が提案することに大きな意味があった時代が、確実にあったわけです。
こうした「情報の非対称性」は、デジタルネットワークが進展する社会において着実に減少しています。必ずしも企業発の情報に頼らなくても、日々の暮らしを楽しむための情報を得る手段は個人個人が見つけ出せる、と多くの人が感じていると思われます。
それでは、「広告」はダウントレンドなのでしょうか?
実は、シリコンバレーから登場したIT企業の多くの売上は広告でできています。Googleの収益の柱は広告ですし、Facebook(現・Meta) やTwitterの売上のほとんども広告です。
彼らとは毛色の違うビジネスからスタートしたAmazonも近年、広告ビジネスを重視し、大きく伸ばしています。ITサービスを提供する企業の多くにとって、マネタイズの主要な方法は広告なのです。とするならば「広告」は停滞しているどころか、新しい産業を牽引する駆動力になっていると言えます。
Googleの収益構造は広告ですが、YouTubeなどの広告の効果ってどうなんだろう?見たい動画の合間にいらん広告が流れて鬱陶しいだけで広告まともにみることはないと思うのだが。逆に広告の頻度が高いYouTuberは避けるようになったりすることもあるかと思うのだけれども。
広告ビジネスにおけるクリエイティブとは何か?
テクノロジーの進展とメディアの変質、「生活者インターフェース市場」の勃興は、広告会社が元来有しているクリエイティブ機能の意味をも変えます。
これまで広告会社のクリエイティブとは、「広告のクリエイティブ」でした。テレビや新聞、ポスターといった「広告枠」の中で生活者の新たな興味や欲求、ワクワクを刺激する、という能力だったと言ってよいでしょう。しかしこれからは狭義のメディアのみならず、生活のあらゆる側面がインターフェース化し、コミュニケーションが生じます。
そのとき企業は「訴求メッセージ」を一方的に発するのではなく、サービスを通じて生活者に新たな「体験」を問いかけ、提供し、生活者と相互にコミュニケーションしながら新たな価値を探り、いわばともに創造するようになります。広告会社が提供するクリエイティビティとは、企業が提供しようとする生活体験、サービスを生活者とともにいかにいきいきしたものにするのか。そこでどのような価値を生むかということそのもののクリエイティブになるのです。
例えばMaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス) は、その使われ方によってさまざまな可能性を持っています。スマートシティにおけるシームレスな移動、といったいわば「派手」な側面も持ちますが、社会の「移動」問題を考えると、過疎化する地方における交通手段をいかに確保していくのか、といった問題も同様にきわめて重要です。
少子高齢化や行政の財政難などにより深刻化する地方の交通問題をいかに解決するか、という課題に対して、人をA地点からB地点に効率的に移動させるサービスはテクノロジーを使えば実現できます。しかし、それだけで地域の抱える本当の課題は解決されるのか。
過疎化する地域の交通は課題だが、都心部の鉄道網の複雑化もたまにしか都内に行かない人にとっては面倒なもの。大きな駅では地下迷宮が待っていて初めて行く駅や久々に行く駅では乗り換えに戸惑うことも。鉄道の通ってないところに自分から引っ越したのに、鉄道網が脆弱だと文句を言うのもどうかと思う。引っ越すなら鉄道計画の有無を見越して引っ越す方が良いかと。
広告ビジネスの今と課題点。広告ってテレビCMは根付いていて鬱陶しく感じないのにWebだとなんだか鬱陶しく感じるのはなんなんだろう。広告ビジネスの需要とのギャップを埋める知識を!
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