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難しいことはわかりませんが、統計学について教えてください!|小島 寛之|身近な疑問からはじめる統計入門

実用的であるにも関わらず、何が凄いのか微妙な立ち位置の学問「統計学」。そんな統計学を身近な疑問に紐付けストーリー形式で基礎知識を学べる書籍。数字が苦手な文系人間にも優しい作りの統計学入門。

ミスコンで優勝するのは、どんな女性?

「今度、娘が大学のミスキャンパスに出ることになってね」

久々に会った友人が、ちょっと照れながら、こんな報告をしてくれた。

そういえば彼の娘は、私が教えている大学に通っているんだった。

聞けばもう、大学3年生だという。確か私が最後に会ったのは、彼女が小学校中学年くらいのころ、その友人宅にお呼ばれしたときだったろうか。

当時からスラリと背が高く、目のパッチリした、かわいらしい子だったことをよく覚えている。「最近の子どもは足が長いんだな」と驚いたことも。

その彼女が、もう大学3年生とは──。過ぎる年月の速さに驚きながら、「そりゃ、俺たちも年を食うわけだな」なんて彼と話していると、ふと彼がつぶやいた。 「しかし実際、どんな子が優勝するんだろうな」

いわれてみれば、確かにそうだ。おそらく誰もが、漠然と「きれいでスタイルのいい子が優勝するんだろうな」くらいにしか思っていないだろう。 「うーん、どうなんだろうね」と一緒に 唸りつつ、私はひそかに思っていた。 「統計学だったら、ある程度の傾向は導き出せるに違いない」

過去の出場者のデータがあれば、そこから、優勝者の「特別さ」をあぶり出すことができるだろう。おそらく「統計学の講義で扱う1事例として必要なので」という名目があれば、大学事務局で、過去の出場者のデータを照会できる。

大学のミスコンに限って言えば、美人でスタイルが良いかよりも票を集められる人間かどうかが鍵になってくる。もちろん容姿も大事だがそれだけでは足りない。コミュ力なども試されるのが特徴。人に訴えかける何かがある人が受賞する感じ。そして何より交友関係が広いかどうか。学内だけでなく他での活動でも成果を上げている人が多い。だから外部の人間で受賞者の容姿を見てこの子が!?と疑問に思うことが多々あるわけだ。

人間の直感は、あてになる?

大学事務局に問い合わせてみると、さっそく昨年のミスキャンパスのファイナリストのデータが送られてきた。

メールに添付されたファイルを開いてみると、各ファイナリストの写真、身長、体重、スリーサイズ、その他、自身が書いたアピールポイントなどがまとめられている。

ざっと見たところ、なるほどファイナリストだけあって、それぞれチャーミングに見える。それに、やはりというべきか、みなスラリとやせている。私が見る限り甲乙つけがたく、正直、誰が優勝してもおかしくないように思える。

しかし、結果的には、ここから優勝者が選ばれたわけだ。

審査委員は、いったい何を見て選んでいるのか?

事務局によると、審査はステージでのプレゼンテーションののち、投票制で行われているという。数値的な審査基準は設定されておらず、 10 人ほどいる審査委員が「この人こそ」と思うファイナリストに投票するのだそうだ。

つまり、 いってしまえば「感覚的」に審査されているということだ。

だが、そこにはきっと「傾向」があるはずだ。

よし、このデータを元に、統計学を使って「ミスキャンパスの優勝者は、いったい何が特別なのか?」を読み解いてみることにしよう。

僕はは配信アプリでライブ配信に触れているので日々こうした人と触れ合う機会がある。さまざまなオーディションを見ていると自分の直感でこの子良いと思った子が受賞することもあればそうでないことも。審査員賞の受賞も納得いかないこともあり好みが分かれるので直感は当てにならない。

統計学を使って日常の選択の連続を数値化する作業は大変。一見、数的に表し難い事柄も細かく数値化していくと一定の傾向があらわになることも。日常の一コマ(ミスコンなど)を題材にして数値化の限界に挑戦する。

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