私には運命の人がいてまだ出会ってないだけと信じる人こそ婚活を始めるべき。お見合いパーティ（１１４回）と結婚相談所（６８人）を知り尽くした著者が語る選ばれない理由とは？
短期間で付き合うか否かを決めるのはやはり外見
短時間でつきあうかつきあわないかの判断をするとき、決定的に重要なのは相手の外見である。
アメリカで行われた有名な心理学実験がある。大学生を対象にダンスパーティを開催し、その日のパートナーとして実験者が異性を割り当てる。結果、男子大学生も女子大学生も外見の魅力が高い人をパートナーとして割り当てられたとき、パートナーに対し好意を感じ、再度会ってデートをしたいと考えていた（ E.Walster ら、1966）。この古典的実験以降も無数の研究が、外見の美しい人が他者から好意を持たれ、交際相手として選ばれることを示している。
ところで『ビッグイシュー』という雑誌をご存じだろうか。ホームレスの人が自助の目的で、路上で販売する雑誌だ。先日、テレビで放映されていたのだが、伸びた髭にぼさぼさの髪、汚れた衣服のままで販売するより、髭を剃り髪に 櫛 を入れ、こぎれいな服装で販売するほうが、売り上げが数倍良いそうだ。
保健所に保護された犬も、見た目がかわいらしいものから順番に飼い主が見つかる。
きわめつけは、あるダイエットに成功した女子大生（ 21 歳）のコメント。
「男の人ってその女の子がかわいいか、かわいくないかであんなに態度がちがうものなんですね。太っていたとき、周りの男の人たちは私に冷たかった」
人は外見の良い人とは関わりを持ちたがる一方で、そうでない人は避けたがるのだ。
「性格重視」というのは、外見の良い人の中から、思いやりのある人、自分と波長の合う人を選びたいという意味であって、性格さえ良ければ外見が悪くてもＯＫという意味では決してない。
ルックスの好みというフィルターを通り抜けた者だけが、ほかの条件を吟味してもらえる。恋愛や結婚において、外見とはそれほど大きな要因である。たとえば背が低い男性について考えてみる。低身長の男性で、もし交際が成立したら、その女性に感謝するとともに絶対逃すべきではない。たとえお医者さんや弁護士さんでも、低身長では相手にしてくれる女性がきわめて少ないからだ。普通のサラリーマンではなおさらである。
「医者や弁護士とかで地位のある男性でも、40代半ば以上の人とつきあうのは嫌。そんなおじさんとはつきあえない」（29歳、携帯電話会社勤務）
実際に結婚活動をしてみればわかるが、いくら条件が良くても、若い女性は通常そこまで歳のいった人を相手にしない。自分は条件がいいから高齢のハンデを補えるなどという考えは幻想にすぎないのだ。
第一印象を決めるのはやはり外見。それ以外のところで相手の気を引くには時間が必要。考え方や趣味が合うなどの要素は初対面ではわかりにくい。僕の経験でしかないがクラスの女子に呼び出され待ち合わせ場所に行った時、そうでもない子が現れて残念な思いをしたことがある。反対に自分が気になる子が彼氏持ちだと思っていたら、その友達から「違うよ、付き合いなよ」と言われた時は恋愛に発展した。やはり自分の許容範囲内でしか恋愛に発展しないのが事実。婚活にアプリを使うのはその点、理にかなっている。最初から自分の好みの顔だったり趣味や職種など様々な要素が最初から選択可能だからだ。最近ではプロフィール写真が盛ったもので実際にあったら別人と言ったデメリットはあるが（笑）
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