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執着しないこと|アルボムッレ・スマナサーラ|自分自身を生きづらくしている執着を捨てることの大切さ

執着によって生じる感情に流されることなく生きることを楽しむ方法「捨てる道」を教えてくれる書籍。ストレスの原因「妄想」、「自他」、「モノ」へのこだわり。「過去」「未来」、「老いること」や「病気」、「死」への不安。自身を生き辛くする執着を手放すことの大切さを説く。

あなたの考えていることは、すべて妄想である

考えるほど、現実から離れていく

世の中では「考える」ということが「よし」とされています。たしかに、その通りです。しかし、「考える」という行為がすべていいわけではありません。

それどころか、考えれば考えるほど、おかしな方向に向かってしまうことがあります。前項で挙げた就職活動の例は、まさにそのケースです。考えすぎてしまった結果、前に進めなくなってしまうのです。

人間にとって「考える」という行為は非常に重要です。

ただしそれは、理性的かつ客観的な「考える」という行為でないと意味がありません。

問題は、そうした「理性的に客観的に考える」という行為は、決して簡単ではないことです。

たいていの場合、「私」という主観に邪魔されてしまいます。他者の視点を排除した、自分だけの世界で物事を考え、判断してしまうのです。

私たちは考えれば考えるほど、現実や事実から離れていきます。「妄想」の世界に入っていきます。そして、そこに閉じ込められ、出られなくなっていきます。

たとえば、誰かに怒りを感じた。そのことを考えれば考えるほど、怒りはますます大きくなっていきます。

別れた恋人への未練が断ち切れない。相手のことを考えれば考えるほど、未練はつのるばかりです。

マイホームがほしいと思えば、いろいろ情報収集をしますよね。すると、「あれもほしい」「これもほしい」とどんどん欲が出てきて、しまいには収拾がつかなくなってしまいます。

考えすぎてあらゆる未来を想像力たくましく妄想してしまい前へ進めないことがある人は、とりあえず一歩踏み出すところから。人間の脳はすごく良くできていてそんな妄想をしがちな人にあらゆる未来への不安を植え付けます。あなたが思う不安の数々のうち9割は実際には起こり得ない忘れてもいいこと。妄想から抜け出し現実へ。

モノは使っている瞬間に幸せがある ケチは、一種の病気である

ケチは、一種の病気である

執着は「 物惜しみ」という状態を生みます。

「物惜しみ」をわかりやすく定義すれば、「ケチ」ということです。

「私のモノ」と思うものに対して、自分にも他人にも使わせないで、風呂敷で包んで隠しておきたいという気持ちです。

あるいは、自分では使っていても、他人に触らせたくないという気持ちです。

物惜しみをする人は、思考がとても暗くて、排他的です。

たとえば、人が自分の家に遊びにくることを嫌がります。ホームパーティーなど絶対やろうとは思いません。

仏教では、そういう暗く、排他的な思考を、精神的な病気のひとつとして見ています。

「物惜しみ」という病にかかってしまうと、自ら自分の幸福をむしばみ、どんどん不幸になって堕落していってしまいます。

「モノ」は使ってこそ、価値がある

この世のものはすべて「借り物」だと先ほど述べました。

では、どうして私たちは、モノを「借りる」のでしょう。

それは、「使う」ためです。

たとえば、あなたがレンタカーを借りたとします。それは、そのままガレージにしまっておくためですか?

そうではないですよね。それに乗って目的の場所に行くためです。

どんな高級な包丁であっても、それを箱に入れて、100年間、棚にしまっておいても意味がありません。包丁は食材を切ってこそ意味があるのです。

名器として知られるストラディバリウスも、金庫に眠らせておいては意味がありません。誰かがそれで曲を奏でてこそ、すごいバイオリンなのです。

お金だってそうです。お金が貯まっていくのはうれしいことかもしれませんが、もっとうれしいのは、そのお金でほしいモノが買えたり、願いが叶ったりした瞬間ですよね。

たとえば、わが子が受験に成功して、貯金の中から学費を払ってあげられた瞬間、親は非常に幸福を感じることでしょう。さらに、わが子から「お父さん、お母さん、ありがとう。こうやって学校に入れてくれたご恩は、一生忘ません」と感謝されようものなら、この上もなく幸せな気持ちになると思います。

一方、お金を使わずに、貯めることにばかり専心すれば、「このお金を奪われてしまったらどうしよう……」という怯えも出てきます。これは非常に不幸な状態です。

物惜しみは、その人を確実に不幸にします。 「借り物」は、十分に使わせてもらって、その用事がすんだら、お返しする。

モノは使うからこそ、私たちは幸せな気持ちになれるのです。

よくハイブランドのバックや洋服をよそゆきとして後生大事にしまっておく人がいるが、僕はガンガン普段使いしていく派です。ものは使ってこそ価値が出るという意識を持つことが大事。払ったお金の対価は使うことでしか得られません。

執着から解き放たれ自由に生きるための鉄則が詰まった書籍。人生の指針となる項目も多く、すぐに実践できるものや考え方は生きる上で参考になります。

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