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「いまどき部下」を動かす39のしかけ|池本 克之|その「任せ方」、もう通用しなくて当然です。

叱ったり仕事に口を挟んだりといった行為がやめられない。部下を信じられない上司が増えている。「信じて任せる」これができない上司に向けたマネジメントの新ルール。リーダーが知っておくべきこととは。

今時部下

真面目で能力も高い。けれども、リーダーとしての仕事を任せようとすると、途端に尻込みする。

そんないまどきの若者への対応に困惑している人は多いでしょう。

いまどきの困った若者の象徴として「ゆとり世代」だの「さとり世代」だの、あるいは「つくし世代」だのといわれています。細かく分ければ、それぞれの世代の特徴は違うのでしょうが、この本は社会学的な見地から「若者論」あるいは「リーダー論」を述べる本ではありません。そこで本書では、「バブル崩壊後の景気の悪い時代に育った、いまどきの若者」 のように広くとらえ、そうした若者たちを動かす「しかけ」をご紹介したいと思います。

彼ら、彼女らは、「安定した生活が一番だ」と大人たちから言い聞かされて育っています。そのため、派手な生活とは無縁です。高望みはせず、かなり堅実な生き方をしています。

野村総合研究所が二〇一五年に行なった「生活者1万人アンケート調査」では、興味深い調査結果が出ました。「有名な大学や学校に通った方が、有利になる」と答えた二〇代の若者は、男性で五九・三%、女性で五一・七%。二〇〇〇年の同調査では男女とも四〇%台前半でした。

しかも、なんと一〇代の男性は七一・四%が、女性は六七・七%が「有名な大学や学校に通った方が、有利になる」と答えており、学歴をかなり重視しているという結果が出ているのです。

つまり、 いまどきの若者は「超」安定志向になっている ということ。バブル崩壊後、ライフスタイルの多様化が進み、「いい大学に入れば、いい会社に入って安定した生活を送れる」という価値観が崩れたといわれてきました。

しかし、この調査でそうではないことがわかったのです。 「安定を求めていて、冒険はしたくない」――それが「いまどき部下」全般の特徴 だといえるでしょう。

近頃の若者の安定志向は勉強して起業しようとする人やそれに準ずるチャレンジする人を応援できない、ともすれば意識高い系などと揶揄する風潮にも見てとれる。上昇志向がなく今のまんまでいいやと言ったこのような傾向は蔓延しているように見える。そんな若い世代をや好きにさせるメソッドがここに。

見返りは「すぐに」「何度も」「欲しいもの」を与えよ

いまどきの若い部下が喜ぶ見返りとはなんでしょうか? 「お金」は誰でも嬉しいと思いますが、経営者以外の上司が自分の裁量でお金を見返りとするのは難しいでしょう。

そもそも、お金でモチベーションを上げようとするのはもう通用しない方法です。

彼ら、彼女らがもらって喜ぶ見返りは、何も金銭や物品に限りません。

現代の日本ではものが有り余っているし、少子化の影響で子どもの頃から好きなものを買い与えられている若者は大勢います。そのうえ、マイホームや車にも興味がないという若者も多いので、価値観が違うのです。

私は、大きな見返りを一度与えるより、小さな見返りを何度も与えるほうがいまの若者の心を動かせると考えています。

仕事を頑張った部下に対して、みんなで拍手をするだけでもいいし、いままでお話ししてきたように「よくやったね」と声をかけるだけでも効果はあります。ボクシングのジャブのように 頻度を高く、細かく、いいことが起きたらすぐに評価すれば、相手の心に響く のです。

たとえば、スターバックスが採用している「GABカード」は、その好例になります。

GABカードとは、「参加する」「思いやりを持つ」などスターバックスのミッションと行動指針を反映した意味を持つ五枚のカードのことです。

ある日、店が混み合っているときに、次々に注文が入って新人のスタッフが対応しきれずに困っていたとします。そういう場面で同僚や上司が仕事を手伝ってくれたとしたら、「ありがたい」と思うでしょう。

GABカードは、裏面にメッセージを書き込めるようになっています。そこで、「思いやりを持つ」のカードに「店が混雑していっぱいいっぱいになっていた私を気遣ってサポートしてくれて、助かりました」などというメッセージを書いて相手に渡すのです。

ちょっとした部下の挙動にきちんと反応して褒めてあげることなど、今の若者と接する上でのレシピがたくさん載っています。褒められて嫌な気分になる人は少なく誰でも嬉しいもの。それをきちんと言葉にして随時与えていくことで部下はモチベーションを保ち成長するというもの。僕らの時代は叱られて注意されて成長を促されたが、時代は変わったということです。いつまでも前時代的な教育方法ではダメということです。

若者の部下を持ったら覚えておくと良いその取扱説明書。自分達の時代の先輩のやり方を踏襲していては若者はついてきません。上司も若者研究が必要ということです。

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