名言は読む人を選ばない。しかし、名言にはそれが響くタイミングというものがある。きっとあなたに気づきと生きる力を与えてくれる名言に出会うタイミングに焦点を当て、読むべき時を教えてくれる書籍。
自堕落な一日を後悔しながらも、立ち上がることができない時に読むべき名言
過去にも経験したことのある嫌な感覚。
その嫌な感覚は、僕の背中を強く掴み、引きずりおろそうとしてくる。
仰向けに寝転がったまま、次第に身体が布団にめりこんでいく。
まるで底なし沼に倒れこんでしまったかのように沈み込んでいく。
恐怖を感じ、手足を動かそうとする。
けれど、まったく動かない。
指先1つさえ動かすことができない。
音もなく静かに身体が沈んでいく。
怖い。
声を出そうとする。
息が漏れたようなかすれた声しかでない。
助けを呼ぶこともできない。
ただ、なす術もなく天井を見上げることしかできない。
心臓の鼓動が速まっていくのが分かる。
目に涙があふれてくる。
その涙は表面張力のように、目の周りに膜を張っている。
視界がゆがみ、暗闇の中の天井がぼんやりと見える。
すると、そのぼんやりとした天井に変化が現れる。
天井と自分との間に何かが見える。
その姿かたちから、どうやらそれは老人のようだ。
年老いた身体は細く、ほんの少しの力で倒れてしまいそうだ。
薄い茶色の布を身体にまとい、右肩はむき出しになっている。
頭に毛はなく、背中は老人特有の丸みを帯びている。
丸眼鏡から覗かせるその大きな目は、生きる意志に満ち溢れていた。
不思議と恐怖は感じなかった。
なぜなら、彼は僕の顔を覗き込みながら、微笑んでいたからだ。
その優しい微笑みに、敵意は感じなかった。
僕は彼に助けを求めようとした。
だが、声が出ない。
なんとか声を出そうとしたが、ダメだった。
彼は僕から目を離すことなく、微笑み続けている。
僕は彼の目を見返し、目で「助けてほしい」と訴えかけた。
すると、彼は何も言わずに小さく頷いた。
そして、ひと呼吸置いたあとに、ゆっくりと、それでいて力強くこう言った。
『明日死ぬかのように生きよ。永遠に生きるかのように学べ。』
死ぬ気で頑張れ、学びは一生涯ということか。明日死ぬかのように生きよというのは悔いのないように生きる上でも大事かと思う。永遠に生きるかのように学べというのは今の時代にマッチした良い言葉。大学を卒業したら会社に入りそこで日々の忙しさに忙殺されて学びを止めてしまうようでは会社内でも生きていけない世の中になった。今、知るべき名言。
誰かの常識に取り込まれ、本当の自分を見失ってしまった時に読むべき名言
自分は、何になりたいんだ?
その時、柔らかな風が吹き、小さな神社にある木々がかすかに揺れた。
心地よい風が、僕の身体を通り過ぎた。
僕は、その外国人に向かって言った。
「物書きに。僕は、物書きになりたいです。」
その外国人は、全てを悟っているかのような眼差しを僕に向けて言った。
「・・・、作家か。」
そこから彼の言葉の続きを待ったが、彼は黙ったままだった。
僕はしびれを切らして、こう尋ねた。 「僕に、なれるでしょうか?」
質問し終えた瞬間に、なぜ自分はこの見知らぬ外国人に尋ねているのか疑問に思った。
ただ、質問せずにはいられなかった。
彼は言った。
「そんなことはわからへん。・・・、ただ。」
再び僕の目を見据えて言った。
「時間は限られているのだから、他人の人生を生きて自分の時間を無駄に過ごしてはいけない。」
人の人生を生きるとはちょっと言い回しが難しいが、他人に振り回されてる余裕なんて人生にはないということだろう。一つ一つの行動が自分のためであるかどうかを今一度考えて何のメリットもない他人のための行動を制限するようにする。もちろん他人のために尽くしてあげることは余裕があるならやった方がいい。しかし、普通の人にとって自分を差し置いて他人のためにというのはなかなかできない。というか、それをやっていたら自分の人生が狂ってしまう。ボランティアなんかも大切という意見もありそうだが、あれは自分のためでもあるので別問題だろう。
名言を物語風なシュチュエーションの中で紹介する書籍だが、ストレートに名言を解説した書籍ではないので違和感を感じる人もいるだろう。こんな時に名言を聞いたら心に沁みるよね的な発想なのだろうが…
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