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「沈みゆく大国アメリカ」を読んで1%の超・富裕層たちの新たなゲームについて知る

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リーマンショック以降増え続ける医療破産。巨大化しすぎて政治に力を持ちすぎたウォール街は規制できない。オバマケアにより新たに強欲な医療保険・製薬業界が出てきた。利益を上げたい保険会社が理由を色々つけて給付を渋ったり、必要な治療を拒否するケースが多い。日本でもよくCM放送している外資系の保険会社が給付を渋ったりするケースはよく耳にする。

2倍の保険料と高い薬価

ある日突然今までの保険と同様の保障内容の保険が2倍の保険料になる。支払う料金を今まで通りにすると、粗悪な保険商品になってしまう。「無保険でいい」と思うがそれは罰金の対象になってしまう。アメリカでは新薬等は製薬会社が自由に値段設定をできるため、値段が異常に高い。最貧困層になればメディケイドに加入でき税金で薬代を払ってもらえるので、抗HIVウィルス薬など服用しなければいつ発病するかわからない病気の場合薬が切れる恐怖から逃れるには、最貧困層に落ちるのが一番安心だという。

医者のワーキングプア

医師のほとんどは医学生の時に借りた、平均二〇万ドル(二〇〇〇万円)の学資ローンを抱えています。みな、その返済をするためにものすごく苦労している。

これは日本における、奨学金制度の抱える問題とも似ているところがある。頑張って大学まで出ても奨学金を利用していると、就職先を辞めた場合、借金苦になるというものだ。

安い早い!ウォルマートがあなたの主治医になります

医療と薬価が高いアメリカでは、たいていに病気では病院にはいかずに市販薬で済ます。これを商機とみたウォルマートが「かかりつけ医」の代わりに、全米最大規模の、家庭医療提供チェーンを目指すという。これを医師たちは危惧している。

毎年ERに運ばれてくる約七万人の子供のうち七割が、親が間違った薬の飲ませ方をしたために容態が急変した、五歳以下の幼児だからだ。

僕も医者にかかるのが嫌いな方なので、この事実には衝撃を受けた、日本では国民皆保険で医療費もアメリカと比べ安いので、ちゃんと病院にかからなきゃと思った。セルフメディケーションなんて聞こえのいい言葉が流布しているが風邪は市販薬で治すというのは市販薬の会社のCMだと思った方が良いと感じた。

国民の年金もどんどん株に投資せよ

世界中を見ても、国民年金を国家レベルで株式運用している国は少なく、六割を運用するノルウェーですらその資金は日本の半分以下で規模自体比にならない。六七〇〇万人が加入する公的年金の運用に失敗した時、年金保険料の引き上げや給付削減という形でそのツケをかぶるのは他でもない国民だ。

しかも、こうした年金等を運用するのは株式投資の素人集団だと聞いたことがある。そういったことに危機感を覚えた。僕たちの年金保険料はどこまで上がり、給付はどこまで下がってしまうのだろうか?神のみぞ知る。

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