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北欧の心地よい暮らしと55の小さな幸せ|tanuko|日々の暮らしや北欧流の豊かな生活の知恵をお届け

北欧流の暮らしや豊かな生活の知恵をお届けします。日本人の著者が心を動かされた習慣や価値観、日々の楽しみ方、それはシンプルで当たり前なことなのだけど意外と忘れがち。インテリアや日用品、フィーカ(=おやつ)の楽しみ方、北欧ごはんなども併せて紹介。

心地よい朝の始まりはドリップコーヒーから

私が大切にしている朝のルーティンのひとつが、ハンドドリップでコーヒーを淹れること。ドリップに集中し、コーヒーが落ちていく様子を見ていると、自然と心が落ち着きます。また、コーヒーの香りがすっきり目を覚ますスイッチにも。

同じ豆でも淹れ方によって味が変わるので、自分好みの美味しいコーヒーが淹れられたときは、「今日はいい日になりそうだな」と嬉しくなります。

北欧は世界的に見てもコーヒー消費量が多い地域。スウェーデンにはFika(フィーカ)という、コーヒーとお菓子を楽しむ習慣があります。そのため、1日に何度もコーヒーを飲む人が多いです。スウェーデン国内でも地域別に特色があり、南部に位置するスコーネ地方は深煎りの濃いコーヒーが主流。北部ではもっと酸味が強いコーヒーを飲む人が多いようです。私のお気に入りの豆は、老舗のコーヒーメーカー、ZOEGAS(ゾエガス)のスコーネロースト。地で長く愛されている、風味豊かな深煎りコーヒーです。

いつも使っているコーヒーの道具は日本から持ってきたものが使いやすくて便利。季節や気分に合わせてカップを選んだら、さわやかな一日の始まりです。

コーヒをミルで挽きハンドドリップでコーヒーを淹れる、ちょっとした手間ですが淹れるまでの間のひとときはゆっくり時間が過ぎる気がしてなかなか良いものです。日々忙しくしている方にはあえてこのルーティンを取り入れることを楽しんでみてほしい。朝に限らずコーヒーを飲む習慣があるとカフェなどに寄ることも多くなるかと思います。そんな時はコーヒーのお供にフードなど注文するとより一層コーヒーが美味しくいただけます。フードペアリングという考え方でコーヒーの特徴に合ったフードを選んでみると新たな発見が!

Mysigな時間を大切にする

居心地のよい空間で、心からリラックスした気分であることを表現するスウェーデン語、Mysig(ミューシグ)。空間や場所、時間のほかにも、着ている洋服やアイテム、人物を指すこともあります。

キャンドルの温かい光に包まれながら家族で食事をする時間や、ソファでくつろぐ時間などをミューシグと感じる人は多く、暖かいセーターをミューシグと表現したり、赤ちゃんを見てそう言うことも。何をミューシグと感じるのかは人それぞれですが、スウェーデン人が暮らしの中でとても大切にしている言葉です。

私がミューシグを感じるのは、愛猫のウリとハナと戯れている時間。お気に入りのブランケットを掛けた膝に猫がのってくれ、なでているときに本当に幸せだなあと感じます。冬に寒いところから暖かな家に入り、玄関でお出迎えしてくれた猫たちの顔を見てほっと癒やされる時間もミューシグです。

夏は、森や海へ行って自然の中でフィーカする時間も、心を落ち着かせてくれます。日々時間に追われて忙しくなりがちですが、毎日少しでもミューシグな時間をもつことで、心身のバランスが保てるような気がします。

ミューシグな時間、人それぞれこうした心からリラクスできる時間や場所、状態があるかと思います。時間に追われて生活しているとつい忘れがちな休息。休息ができないのであれば、身につけるものにこだわってみるのも面白いほど効果があります。自分のお気に入りに囲まれる生活は充足感を与えてくれます。

北欧の人々に学ぶ心地よい人生の楽しみ方を紹介した書籍。アクセク働く日本人にゆとりをもたらしてくれるこの考え方や習慣はきっとあなたを解放してくれるはず。

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