勝てる投資家は、「これ」しかやらない｜上岡 正明｜ＭＢＡ保有の脳科学者が教える科学的に正しい株式投資術

レバレッジ系の投資信託や信用取引に手を出さない

株の初心者が陥る罠はだいたい決まっている

勝てない投資家には、必ず傾向があります。傾向がわかれば、対策が打てます。これからお伝えするいくつかの共通点は大切なことなので、ぜひ知っておいてください。

たとえば、まだ株を始めたばかりの投資初心者が、TwitterなどのＳＮＳの内容に刺激されて、レバレッジ系の投資信託や信用取引に手を出してしまう、というのはよくある話です。それで勝っていればよいのですが、経験のないうちから大きなレバレッジや信用取引に手を出すのは危険です。

これは、私がよくセミナーで話す言葉です。

ビギナーの頃は、株価の情報を見ることに楽しみを覚えていた投資家が、３か月もすると、横横で動かないチャートを見るだけで不満になり、半年でネット上の「儲かりました」という記事に不安になり、１年もすると、あまり値動きのない日にすら苦痛を感じ始める──

私も皆さんと同じように、数々の失敗をして、今に至りました。

安易に信用取引に手を出した時期もあります。持っていた銘柄が倒産してしまい、数百万円を数日で失ったこともあります。

株で勝ち続けるためには、まず基本を大切にすること。自分を律して欲をコントロールする、さらに資金管理を徹底する。これにつきます。

しかし、ほとんどの投資家が、それができません。正確には、したくても徐々にできなくなるのです。

荒い値動きにエキサイトして、 一攫千金 を狙えるような投資にのめり込む。まるでギャンブルのような、非日常的な相場の魅力にどんどん引き込まれてしまう。

そうした投資家は、なかなか投資で利益を出せません。

その答えも改善方法も、本書を読み進めていくうちに理解できるようになります。