使い果たす習慣｜森秋子｜51Blog｜衣食住、さまざまな角度からお気に入りのものをとことん「使い果たす」

使い果たす習慣｜森秋子｜衣食住、さまざまな角度からお気に入りのものをとことん「使い果たす」

2024年2月14日

お気に入りのものに囲まれて過ごすため、全て一軍で物に縛られずに暮らす。「足りない」を手放したら、家事がラクになり家族の笑顔が増える。衣食住、さまざまな角度からお気に入りのものをとことん「使い果たす」豊かで縛られな暮らしを提案。

「微妙な服」は即捨てて一軍だけを着る

気に入って買ったはずなのにどうしても似合わない微妙なスカートがあったとします。そのスカートをどうしますか？　スカートに合うトップスを買いに走ると、微妙な服が増殖していくというドツボにはまります。

そのスカートを手放せばすべて解決します。

古布回収とかリサイクルで手放しやすい、新しいうちに手放します。

そうすれば大好きな服ばかりを、気持ちよく着まくることができます。

どこの家のクローゼットにも、無駄買いを引き起こすスカートのようなモンスターが眠っています。

似合わない洋服を何とか工夫しようとしても無理です。一刻も早く手放しましょう。服が役立つのは、溜めている時間ではなく使っている時間です。使い果たしたいものだけを残していきます。

道具の場合はひとつのものに対してさまざまな使い道を探すのが楽しいのですが、洋服は逆です。流行や気分やライフスタイルによって、着たい服も変化していきます。一生ものとか、長く使おうとするよりも、そのときに着たい服を、とにかく着まくることが一番です。

「着まわし」も危険な言葉です。一見有効に使える気がしますが、それにとらわれると、無難なものを選びがちになるからです。中途半端な組み合わせになると、満足度が下がります。服の管理も複雑になり、結局着ない服が増えます。　服は、「今の自分」「今の気分」にとって最高のお気に入りだけをバンバン着て、シーズンが終わるころに飽きてしまうくらいがいいです。

大好きな洋服を着る日々は本当はすぐそばにあります。洋服を使い果たす習慣で、いつどこで誰に出会っても大丈夫。自信を持っていられます。

それ単体で微妙な服は何と組み合わせても微妙です。なので僕は単体で魅力がある服の掛け算で着る服を選びます。これ以上微妙な服を増やさないために一軍のベーシックなものと合わせるのを意識して買い物します。するとクローゼットは一軍のみで構成されます。もしかしたら服のバリエーションが少なくなるかもしれませんが、お気に入りなら我慢できますよね。

靴はスパルタ履きで使い果たす

靴はたいてい新品を買います。私の体を運んでくれる大切な乗り物ですから、履き心地を考えると、妥協しないほうが満足できて無駄買いが減ります。

靴は「消耗品」です。長く履くことにこだわって、履かないと、どんどん履かない靴が増えます。買ったその日から「地獄のスパルタ履き」で履きまくるほうが、結果的には「この靴が一番美しい時間」を長く楽しめます。

特に夏のサンダルはお気に入りを毎日のように履き、ご機嫌で過ごします。「休ませると長持ちする」など全く気にしません。「合皮」なら、なおさら長持ちしないので、ワンシーズンで履きつぶす覚悟で履きまくります。

冬の革のブーツは３年以上履いています。汚れてきたら、固形石鹼を泡立てて洗い、じゃぶじゃぶ水で流します。その後よく乾かし、お土産にもらった使わないハンドクリームを塗って磨けばきれいになります。革は手入れに応えるすごい素材だと感じます。

もうダメだ、これを履くと自信がなくなってしまうと思ったら、靴を履き果たしたときです。履き果たした靴はどんどん処分します。履かない靴に靴箱を占拠されることもなく、お気に入りの靴を履きまくることで気持ちは満たされ、他の靴に目移りすることが減り、無駄買いも減ります。靴箱のニオイやカビに悩まされることも激減し、過剰な防臭グッズもいらなくなります。

「『もったいない』は捨てるときではなく、買うときに思うとよい」とどこかで読みました。お店で新しい靴に目が留まったとき、「この靴は自分の足にあうのか、スパルタ履きできるのか」と自問自答します。「履かない靴を買うのはもったいない」と思うことができるようになったら選ぶ靴が変わります。

たくさん履いて遊べる靴が好きになりました。

靴はとことん酷使して履き倒す！しかし革靴などの場合はメンテナンスも必要。靴クリームを塗ってブラッシングするなど基本的なものから鏡面仕上げのようにマニアックなものまでマスターすると靴による印象がアップします。メンテナンス次第で10年選手の靴を実現できます。

ものをとことん使い倒し元以上に活用する技術を習得すればエシカルだし今の時代に会っていますよね。本当にどうしようもない消耗品を除けば物を買い換えるということが少なくなるはず。とことん使い倒して節約するためのガイドブック。

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