記憶力、速読法、情報整理術、目標設定法、アイディア発想法など、それぞれに体系的に学べる書籍があり複数冊にまたがる知識だが、それを科学的なエビデンス豊富に、1冊に凝縮！
×人は死ぬ間際に「もっと遊べばよかった」と後悔する ○人は死ぬ間際に「もっと勉強すればよかった」と後悔する
「あなたがこの世を去るときに、一番後悔することは何でしょうか？」
私たちにとって、もっとも大切な問いの1つです。
誰もがいつかはこの世を去ります。まったく思い残すことなく死を迎えられる人はいないでしょう。「もっとやっておけばよかった」という後悔は誰しもあるはずです。
この点、終末医療の現場からはさまざまなレポートが寄せられています。よくあるのは「もっと遊んで、楽しめばよかった」という後悔です。
たしかに一度きりの人生、楽しまなければ損な気はします。
では、遊びまわる人生が、本当の意味で悔いのない人生なのでしょうか？
ここで、ちょっと驚く研究を紹介します。
「もし、あなたが人生をもう一度やり直せたとしたら、今と違うことをすると思う分野は何ですか？」
1989年、アリゾナ大学のリチャード・キニアは、316名の参加者にこう投げかけました。調査対象者は幅広く、
A）20～29歳 B）30～55歳 C）64歳以上
つまり全大人が対象です。当然、人生経験には差があります。しかし結果は面白いものでした。
8位から2位までは次の通りです。
8位 もっとワーク・ライフ・バランスを取ること 9％
7位 もっとお金を大事にすること 13％
6位 もっと家族のために時間を取ること 15％
5位 もっと心に寄りそった生活をおくること 15％
4位 もっと冒険をすること 17％
3位 もっと自分を管理する方法を知ること 17％
2位 もっと積極的に生きること 24％
「まだ上があるの？」と思われたかもしれません。ここまででよくある「人生の後悔」は出尽くしている感じがしますよね。
栄えある1位はこちらです。
「もっと一生懸命教育を受ける」（39％）。
すなわち、どの世代においても「もっと勉強をしておけばよかった」と後悔することがわかったのです。
なお、1953年と1965年におこなわれた世界有数の調査会社（ギャロップ社）による調査でも、後悔することの第1位は、同じく「学ばなかったこと」でした。
なぜ、こんな現象が起きるのでしょうか？
それは「勉強」は、人生のあらゆる問題のマスター・キーだからです。
仕事の勉強をもっとしていれば、「お金」や「ワーク・ライフ・バランス」の問題で悔やむことは減ります。
ライフスタイルの勉強をもっとしていれば、「自己管理」や「キャリア」の問題で悔やむことは減ります。
人間の勉強をもっとしていれば、「パートナーシップ」や「職場の人間関係」の問題で悔やむことは減ります。
人生は悩みの連続です。
迷ったときは「学ぶ」ことを選びましょう。
それが、笑顔でこの世を去る秘訣なのです。
確かにもっと教育を熱心に受けていたら思うことは多々ある。学生時代にもっと本を読んでいればまた違った人生だったのかなと。若い頃にさまざまな物事に興味を持ち書籍で体系的に学ぶことは重要です。もちろん何歳になってからでも教育を受けることや読書はできますが、早い段階でそれに気付けばアドバンテージとなって時間が味方してくれます。お金の面から言うと節約や貯蓄、投資のイロハを学んだ人とそうでない人は10年経つと資産状況に大きな違いが出てきます。あらゆる問題のマスターキーである勉強は早いうちから習慣化しておいた方が良い。
×ひたすら新しい単元に進むことを最優先にする 〇間違えた問題の解き直しを最優先にする
「勉強で一番面倒くさいことは何ですか？」
多くの方に共通する答えが「問題の解き直し」 です。
間違えた問題だけを選んで解き直したり、模擬試験をもう一度時間を測って解き直したり……。そんなことよりも先に進みたいのが心情です。
でも、解き直しは決して時間のロスではありません。
2016年、ハーバード大学の経営学者フランチェスカ・ジーノらは、とても興味深い研究を発表しました。
256名の参加者に、賞金つき数列パズルに数回挑戦してもらいます。
1回戦と2回戦の間に3分間のインターバルがあります。
参加者は、インターバル間に、次の2つのうち1つの行動を好きに選んでもらいます。
【選択肢A】1回戦の 戦略を振り返り、2回戦に向けた改善案を書き出してもらう
【選択肢B】同じタイプの 別のパズルで実践練習を重ねる
あなたならば、どちらを選びますか？
このときは、なんと82%の参加者が実践練習である選択肢Bを選びました。
しかし、その後の2つの試合では、 経験を振り返り、落とし込んだ選択肢Aのグループが、実践練習にあてた選択肢Bのグループよりも約20％多く正解した のです。
哲学者ジョン・デューイはこう言います。
「私たちは経験から学ぶのではない。経験を振り返ることから学ぶのだ」
多くの人は先に進みたがりますが、それまでのことが身についていなければ結局どこかで行き詰まります。
月に一度、可能であれば1週間に一度、「解き直しday」を設けてみましょう。
着実にあなたの学力は向上していきますよ。
よく警察ドラマで現場100回と言う言葉がありますが、ただ闇雲に実践練習を重ねるだけでは意味がありません。何がダメだったのか検証し対策・改善案を示してそこを強化するなどの行為が次の勝率を上げます。ミスすることは誰にでもあるので、次同じ状況に陥った時にどう対処すべきか考えるのが勉強。
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