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人生の経営|出井伸之|多くのビジネスマンが後半生のヒントを得ることだろうサラリーマン冒険譚

出井氏がソニーで培い切り開いてきた会社にも定年にも縛られない生き方から多くのビジネスマンが後半生のヒントを得ることができる。定年という考え方をやめ、社内での転職に挑戦、時には左遷も糧に、自身のキャリアを生かせる場所を探し地方やベンチャー、アジアにも目を向ける。

学ぶ気があれば、左遷もまた楽し

こんな単純なことを僕はこの現場で初めて知りました。ここに来なければ、一生そんなことさえ知らずにサラリーマン人生を終えていたでしょう。ロジスティクスの重要さを理解したという意味では、大変勉強になりました。

この後、先にもお話ししたようにオーディオやコンピュータなど事業部長をいくつかやりましたが、ここで会社全体の仕組みを学んだことはとても役に立ちました。異動先で積極的に「学ぼう」という気持ちがあれば、左遷もまた楽しいものです。

実は、つい最近になって、妻がこの頃のあるエピソードを打ち明けてくれたんです。もう 50 年近く前の話で、化石みたいなものです。それをなぜ今まで黙っていたのか、よくわからないのですが……。

妻によれば、パリから帰国した直後に、盛田さんに呼ばれたそうです。盛田さんに「くれぐれも出井には言うな」と念を押されながら会いに行くと、こう言われたそうです。 「今度の人事で、出井は会社を辞めると言い出すから、引き止めて欲しい」

妻と昔話をしていて、「そういえば」と出てきた秘話で、今となっては、 「へー、そうだったの?」

と答えるしかありませんでした。盛田さんは、僕が左遷されて会社を辞めてしまうのではないかと思っていたんだなと。  この話をすると、みんな「いずれ本社に戻すつもりだったんですね」とか、「盛田さんは出井さんを評価していたんですね」とか言って、「いい話じゃないですか」と言うんだけど、僕からすると、何も悪いことをした覚えはないのに左遷されて、当時は本当に辞めるかどうかで真剣に悩んでいた時期だったので、複雑な思いが渦巻いて、「ふ~ん」としか思わない(笑)。

実際には物流の仕事をしていて楽しいと思ったのも事実で、「左遷もまた楽し」ですよ。

どんな場所でも適応して自分なりに頑張れるというのは才能の一つ。左遷されたら左遷先で自分の居場所を見つける。ネガティブに捉えられがちな左遷すら楽しむ姿勢は長いビジネスマン人生で持っておきたいものかも。

定年延長に若者は怒れ

「高齢者のうち8割の方が、 65 歳を過ぎても働きたいと願っておられます。人生100年時代の到来は、大きなチャンスです。働く意欲のある皆さんに、 70 歳までの就業機会を確保します」

安倍晋三首相(当時) は、2020年1月の施政方針演説で、こう述べました。 70 歳までの定年延長が決定した瞬間でした。今のところは努力義務ですが、いずれ法制化され、定年は現在の 60 歳から 65 歳、 70 歳へと延長されていくでしょう。

この安倍首相の演説をテレビで見ながら、僕はフランスで起きたデモのことを思い出していました。

2019年の暮れから翌年1月まで、パリではおよそ1か月以上にわたって、 10 万人以上が参加する大規模なデモが断続的に続き、都市機能が一部麻痺するほどでした。

理由は、政府が発表した年金制度改革でした。フランスの年金制度は、 42 の業種ごとに分かれていますが、政府の改革案ではそれを一本化し、定年年齢は現行の 62 歳を維持しながらも、年金を満額受給するためには、 64 歳まで働くことになるというものでした。

実質的には定年を延長する改革で、それに対してフランスでは激しい反対デモが起きたのです。定年延長で長く働かされることへの不満が理由と報じられましたが、それだけではありません。

なぜデモが起きたのか、わかりますか?

会社は際限なく人を雇うことはできません。定年年齢が引き上げられ、高齢社員の雇用が継続されると、その分の〝席〟が空かなくなります。これから社会に出る若者たちの雇用が奪われることになるのです。

だから、若者たちが「俺たちの仕事を奪うな!」と反発して、デモを起こしたのです。たった2歳引き上げようとしただけで、これほどの大騒動になりました。

不思議なのは、日本では5歳も引き上げると言っているのに、若者たちが怒らないことです。反対デモが起きるどころか、ネット上にもそうした意見はあまり見られません。

日本の企業も同様です。日本政府としては、年金財政が破綻しかかっているので、年金受給の開始年齢を引き上げようとしていて、そうなると定年退職から年金受給までの期間が空いてしまうので、その間の生活費を企業が面倒みろと言っているのです。つまり、負担を企業に押し付けているのです。

企業にとっては重い負担がのしかかる改革ですが、僕が驚いたのは、どの企業も異議を唱えず、大人しく一律に受け入れたことです。ここにも〝官〟には逆らわない〝民〟の体質が現われています。

人生100年時代の施策として定年延長が組み込まれた。若者はもっとこれに怒るべきと氏は言う。確かに老害が増える可能性はぷんぷんするわけだが(笑)会社の負担も定年延長により増えるので皆に定年延長が適応されると問題かと。確かに必要な熟練の技術というのはあるとは思うので一概に老害は去れとは言いにくい。会社に残ることを許された御仁達はただ会社にしがみつくのではなくその点を考えてほしい。

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