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人はどう死ぬのか|久坂部羊|人がどのような末期を迎えるか?そんな疑問を解決

人がどのような末期を迎えるか?そんな疑問を解決していく書籍。死の種類から見取りの作法まで様々な人の死に向き合います。自らの死を覚悟した時の振る舞い方がわかります。

死には三つの種類がある

ここまで説明したのは、生き物としての死、すなわち生物学上の死についてですが、死にはほかにも二つの種類があります。

それは手続き上の死と、法律上の死です。

手続き上の死というのは、死亡診断書に書かれる時刻、すなわち医者が死亡確認をしたことで認められる死です。これまで書いたように、医者の告げた死亡時刻と、生き物としての人の実際の死が微妙にズレることは理解してもらえたと思いますが、それが大きくズレることもあります。  在宅医療をやっていると、たまに、「朝、起きたらおじいさん(またはおばあさん等)の息が止まっていました」などという電話がかかってきます。夜中、寝ている間に亡くなって、気づいたのが朝というケースです。

すぐに患者さん宅に駆けつけますが、死亡診断から遡って二十四時間以内に診察をしていないと、警察に連絡しなければならず、そうなると検死を受けたあと、場合によっては行政解剖が行われます。当然、遺族には大きな負担となり、警察にも面倒をかけることになります。そんな無用なことを避けるために、患者さん宅に駆けつけて、明らかに亡くなっている患者さんの目にペンライトの光を当て、ピクリとも動かない胸に聴診器を当てて、死の三徴候を確認します。そして、時計で時間を確認し、おもむろに、「何時何分、ご臨終を確認しました」と告げるのです。

白々しいことこの上ないですが、こうすれば、診察してから死亡を確認したという体裁になり、警察への連絡をせずにすみます。手続き上、人は医者が死亡を確認するまで 生きている と見なされるのです。

朝起きたら死んでた場合の死亡確認の手順なんて知らなかった。医者に駆けつけてもらい死亡を確認するとその後の手続きも楽なのかと初めて知りました。警察が来て検死なんてことになったら面倒ですもんね。

〝人生百年時代〟の意味

昨今、何が根拠かわかりませんが、日本はいつの間にか「人生百年時代」に突入したようです。たしかにそうかもしれません。しかし、その意味を正確に理解している人はどれだけいるでしょう。

この言葉の真に意味するところは、「百歳まで生きられる」ではなく、「百歳まで死ねない」ということだと私は思います。それがどれほど恐ろしいことか。

高齢者医療の現場にいた私は、百歳近くまで生きて悲惨な状況の患者さんを間近に見て、何度、長生きは考え物だと思ったかしれません。生きすぎる長生きは不運以外の何ものでもない。メディアはそういう不愉快な事実はめったに伝えません。それどころか、超高齢でも元気な人を採り上げ、こんなに食欲旺盛だの、腕立て伏せができるだの、今も仕事をしているだのと、その活躍ぶりを賞讃します。見た人は感心し、いい気持ちになり、無意識に自分もそうなれるのではないかと思ってしまう。そこまで思わなくても、長生きに肯定的な印象を持つのではないでしょうか。

それはフェアな報道ではありません。元気で活躍する超高齢者は、テレビに映る場面では笑顔でも、実際はあちこち痛かったり、関節が曲がらなかったり、不眠と便秘と耳鳴りと頭痛に苦しんで、顔をしかめているかもしれません。おむつをつけていたり、尿漏れに悩んでいたり、心不全、不整脈、肺気腫、腎機能障害、肝機能障害、脳梗塞や心筋梗塞の予兆に怯えていたりと、さまざまな老いの現実に苦しんでいるはずです。でも、そんなことはいっさい伝えません。

新聞の人生相談などにも、七十歳くらいの人が先の生活について不安を述べると、「人生百年時代なのだから、もっと元気を出して」などという回答があったりしますが、無責任この上ないと思います。

僕もアラフィフになって病気について考えるようになることが来るのだろうか?相変わらずがん検診などは受けていない。精神疾患を抱えているだけで他では健康体だと自負しているので、そういう人が危ないのだろう。長生きしすぎると予想外にお金がかかったりして老後の資金が心配。なんとなくだけれど85歳ぐらいまでは想像できるのだけれどもその先90歳となるとなかなか想像し難い。子供もいないので余計に心配だったりする老後。気づいたら癌末期で一ヶ月ぐらい闘病してサクッと死ねればいいのだが(笑)

死について考えることは生きること。誰も触れてこなかった死に方について記された終末期の過ごし方ガイド。

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