どのような境遇にある人でも考える力はプラスに働きます。メタ思考トレーニングを重ねることで発想力が鍛えられ、様々な問題や壁にぶつかったときに乗り越える術を持つことができるように。脳内の回路をスイッチして考える力を次のステージへステップアップさせてくれる書籍。
ウォームアップ編
自己矛盾とは例えば……
・「批判する人って生産的じゃないよね」という批判
・「他人の悪口をネットで言っているやつは許せない」というネットの悪口
・「代案を出さずに反対するのはやめろ!」という反対意見
・「人の話を聞くのが大事だ!」という一方的な押し付け
・「マニュアル通りにやるな!」というマニュアル
・「私にはポリシーがありません!」というポリシー
・「抽象化・一般化なんて無意味だ」という一般化
・「人の言うことは 鵜呑みにするな!」というアドバイス
・「傾聴力が大事だ」という一方的講演
・「うちの部下はできないのを他人のせいにするんだよ」という上司
特にこれらの中で、年配者によく聞かれる「近頃の若いものは不甲斐ない」という類の言葉は、「非メタ思考の権化」とでも呼べる発言です。本書のテーマであるメタ思考ができている人のちょうど対極にあるのが、この言葉を連発する人と言えます。
自分の生きてきた時代を振り返り今時の若いもんはという老害は無視しましょう。心の中であなたの生きてきた時代背景とは今は実情が違うのですから、参考にならない意見であることが多いです。これを非メタ思考の権化というのは的を射ていて面白い。
Why型思考のトレーニング
【問題1】 「この前の飲み会、時間が短かったね」
皆さんが職場の飲み会の幹事だったとします。開催の翌週に、その会に出席した先輩から右のような言葉をもらいました。 さて皆さんならこの言葉に対してどのようなアクションを取るでしょうか?
①「そのまま」対応したらどういう解決策が考えられるか?
ここで言われたことは「時間が短かった」ということなので、この言葉を「そのまま」受け取るとすれば、この「問題」に対して取るべきアクションは、それを裏返した「では次回はもっと時間を長くしよう」ということになります。でも、これは本当に「問題」の解決になっているのでしょうか。あるいは、そもそもこれは本当に「真の問題」なのでしょうか。 実際に時間をたっぷり長くしてみたら、その後に前回短かったと言われたまさにその当人から、「なんで今回あんなに長かったの? 途中で退屈しちゃったよ……」と不思議な顔をされてしまったらどう考えるでしょうか。「いや前回『時間が短かった』って言ってたじゃないですか?」と言っても、当人自身が忘れていることも十分に考えられます。先に述べたように、「メタのレベルに上がる」ということは、問題そのものを上のレベルからもう一度 俯瞰 して、言葉で表現されたことの「言外の意味」を汲み取ることです。その仕事の依頼者や問題提起者本人が意識的に別の表現をしていることもあれば、本人自身もその真意に気づいていないこともあります。
同じ時間が短かったと感じる場合でも、楽しくてあっという間に時間が過ぎてしまい、もうちょっと飲み会を楽しみたかったという場合と、単に時間が短かった場合では問題解決の方法も違ってくる。前者の場合盛り上がったところで2次会に進めばいいし、時間が圧倒的に短かった場合は次回から時間を伸ばせばいい。問題を一回上にあげて俯瞰することで解決策も様々なものが出てくるものだ。
テレビのチャンネル争い
「テレビのチャンネル争い」という言葉はいまでは死語に近くなっています。家族の居間での過ごし方の選択肢が少なかった時代には、「テレビを見る」ということが決まっていて、あとは「どのチャンネルを見るか」だけが問題だったために、「チャンネルをひねりながら」家族でどの番組を見るかが争点になっていました。このような状況を想定すると、競争は純粋に「他局との視聴率争い」だったと言えます。ところが、インターネットその他の選択肢が増えた現代では、テレビ局の競合はもはや「他のテレビ局」とは言えなくなっているでしょう。本当に何が競合かを上位目的ごとに考えれば、「暇つぶし」や「情報収集」なら間違いなくインターネットやスマホアプリでしょうし、「エンターテインメント」ならこれにゲーム機も加わるといった形で、真の競争相手はテレビ以外の端末、すなわち(もはや一人一台以上所有しているであろう)スマートフォンやタブレット端末に移ってしまっています。このように、特に選択肢が多く提供されている状況では顧客の意思決定は「同種の商品やサービス」ではない可能性が高いので、上位目的、つまりメタの視点で考えることが重要であると言えます。
最近では家族一人一台スマホを持っている家庭も多いのではなかろうか。それによってアプリなどで見逃した番組などは民法公式無料ポータルなどで観れるし、テレビに飽き飽きしているなら、より手軽に楽しめるYouTubeなども無料で楽しめる。時代の変化ですね。
発想力が飛躍的にアップする34問の問題で、あなたのメタ思考をトレーニング。日頃から俯瞰して物事を見る癖をつければメタ思考があなたの武器となります。
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