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バビロンの大富豪|ジョージ・S・クレイソン|「繁栄と富と幸福の原則」は全く不変

この書籍が書かれた当初から、社会背景や経済情勢は大きな変化をとげてはいるが、そこには不変の「繁栄と富と幸福の原則」がある。むしろ今、学ぶべき内容ではないのか?老若男女を問わず多くの人に向け綴られた知恵の数々は必見。

富を増やす法則を怠るな!!

「おぬしたちが若い頃からこれまでの間に、ぎりぎり生活できる以上の金を手に入れることがなかったとすれば、それはおぬしたちが〝富を増やす法則〟を学ぶことを怠ったか、学んでもそれを守らなかったか、そのどちらかであるのだよ。

〝気紛れな運命〟というものは意地の悪い女神で、誰に対してもずっと変わらぬ好意を示してくれるなどということはないのだ。それどころか、この女神から、自分で稼いだものではない黄金を浴びせかけてもらったような者は、ほとんど例外なくあとで破滅に追いやられる。そういう人間は、節度をわきまえずに浪費するようになってしまうから、受け取ったものをたちまちすべて使い果たし、あげくにどうしようもないほど大きな欲望や欲求につきまとわれる。しかも自分ではその欲望や欲求を満足させることもできなくなる。

一方で、この女神に 愛でられた者の中には、守銭奴となって、その財産を死蔵してしまう者もいる。そういうやつは持っているものを使うことを怖がるようになる。同じものを再び手に入れることが自分にはできないと分かっているからだ。それだけでなく、守銭奴となった連中は泥棒を恐れるあまり、生活は味気なくなり、人知れずみじめな暮らしを送ることになる。

まあどこかに、自分で稼いだものではない黄金を手に入れながら、それを増やし、幸福な市民として満ち足りた生活を送っている人もいるではあろう。しかしそういう人々はあまりに少ないようで、私は噂にしか聞いたことがない。思いもかけずたくさんの遺産を受け取った人々のことを考えれば、そういう例もほとんどないことが分かるであろうよ」

友人たちは、多額の遺産を相続した人々については、アルカドの言うとおりだと認めた。では、アルカドがどうやってそのような巨万の富を手に入れられたのか、その方法を教えてほしいと頼み込んだ。 「私は若い頃、身の回りを見渡して、幸福と満足感を生むようなすばらしいものを残らずよく観察してみたのだよ。そして気がついたのは、富があればそうした幸福や満足感を持つ力も増えるということだった。

富とは力だ。富があればできることは限りない。 最高級の家具で家を飾ることもできる。 はるか大海原に船出することもできる。 遠い異国の珍味に舌鼓を打つこともできる。 金細工師や宝石職人の作った装飾品を買うこともできる。 神々の壮大な神殿を建てることさえできる。 これらすべてが可能になり、歓びと満足を得られる数多くのことが実現できるようになる。

お金を得られるようになっても守銭奴になるとそれはそれで不幸。周りからは呆れられるし、良いことがない。お金を持ったらそれなりに世の中で循環させたほうが人生楽しめる。

貯め込む技術

第一の黄金法則

将来の資産と家族の財産を築くため、最低でも収入の十分の一を貯めるならば、黄金は自ら進んで、しかもだんだんとその量を増やしながらやってくるだろう。

収入の十分の一を継続的に蓄え、これを賢明な投資に回すものは誰でも、確実に財産を作ることができるはずじゃ。将来の収入の道も確保し、神々に 常世の国に召された場合にも家族の安全は保証されるじゃろう。〝第一の黄金法則〟はまた、そういう人間には金のほうから喜んでやってくることも意味しておる。そのことはわし自身の経験から保証できる。金を貯めれば貯めるほど、ますます簡単に金が手に入ったし、その額も増えていったのじゃ。貯めた金はさらに稼いでくれるし、それはおまえたちが貯める金にしても同じなのじゃ。稼いだ金がさらにまた別の金を稼ぐ。それがこの〝第一の黄金法則〟の作用じゃ。

第二の黄金法則

貯まった黄金がさらなる利益を生むような働き口を見つけてやり、家畜の群れのごとく増やせる賢明な主人となるならば、黄金は勤勉に働いてくれるだろう。

金というものは自分から進んで働くものじゃ。チャンスさえ与えれば、自分からどんどん増えようとする。自由になる金を持っている人間には、最も有利に運用できるチャンスも訪れるものじゃ。時が経つにつれて、金は驚くべき勢いで増えてゆくのじゃ。

第三の黄金法則

黄金の扱いに 長けた人々の忠告のもとに黄金を投資するような慎重な主人であれば、黄金はその保護のもとから逃げようとはしないだろう。

金というものはまた、慎重な持ち主にしがみつくもので、軽率な持ち主からは逃げ出す。金を賢明に運用している人間に忠告を求める者は、自らの財産を危険にさらすのではなく、安全に保持しておいて、常に増えてゆくのを満足して楽しむ術を身につけるようになる。

第四の黄金法則

自分のよく知らない商売や目的、あるいは黄金を守ることに長けた人々が認めないような商売や目的に使われる黄金は、その人間から逃げてゆくことだろう。

金を持ちながらその運用に長けていない人間からすれば、最高の利益を生む運用先が、ほかにたくさんあるように見える。しかし、こうしたものは損失の危険に満ちていることが一般的で、賢明な人間が適切な分析をすれば、利益を生む可能性は小さいことが分かるものだ。金は貯めたが、まだ経験未熟な者が、自分の判断だけを頼りに、よく知らない分野の事業や目的に投資すると、その判断の誤りに気づく。しかし、時すでに遅く、己の未熟さの代償を自ら蓄えた財産で払う羽目になることもよくあることじゃ。だから、せっかく貯めた虎の子は、金を運用するのに長けた人々の忠告に従って投資する人間こそ、賢明ということじゃな。

第五の黄金法則

あり得ないような莫大な利益を生ませようとしたり、詐欺師の魅惑的な誘いに従ったり、あるいは自らの未熟で非現実的な欲望に頼ったりするような人間からは、黄金は逃げてゆくことだろう。

新たに金を持つようになった人のところへは、冒険物語のようなスリルに満ちた途方もない誘いが必ずやってくる。こうした誘いは、あたかも貯めた虎の子の金に魔法の力を与え、あり得ないような莫大な収入を保証してくれるように見えるものじゃ。しかし、巨万の富をいきなり作れるというような計画には、どれも裏に危険性が潜んでいるということをよく自覚し、その分野の賢者の言うことによく耳を傾けることじゃよ。

ノマシアの話の中にあったニネヴェの資産家グループが守っていたルール、つまり元手に損害を出さないこと、投資した金を回収できないようなものには投資しないこと、元手が拘束されるような危険は決して冒さないこと、以上のことは決して忘れるでないぞ。

蓄財の黄金法則。これは現代でも利用できそうんな考え方だ。投資したお金を確実に回収していくことができる投資先を厳選していく。最近では投資を後押しする制度が拡充されていてはじめの一歩のハードルは下がってきているのでぜひ投資を始めてみては?

お金を使ってお金を稼ぐ。これを汚い方法だと非難するか、それともこれは有効な手法だと取り入れるかはあなた次第。とりわけ若い世代ではこれに抵抗感がない人が多いようです。年功序列や退職金などがたくさんもらえた時代はもう昔。その頃は金利も高かったので貯金しているだけでお金は増えていきました。その金利の代わりに資産運用を取り入れなければお金は増えません。

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