シャンプーをやめると、髪が増える　抜け毛、薄毛、パサつきは“洗いすぎ”が原因だった！｜宇津木 龍一

僕の通っている美容院ではシャンプーの時間が圧倒的に他の美容院より短い。後で知ったのだが長時間のシャンプー気持ちはいいが髪の毛の健康にはよくないのだとか。そのことを知ったのでシャンプーをしないというこの書籍に興味を持ったのだが、水洗いとブラッシングだけで髪の毛が蘇るというのは著者の実感であって科学的根拠はないようだ。それでも髪の毛の悩みを抱えるのであれば一度試してみる価値はありそうだ。

体こそ水洗いが基本です

汗をかいた日に、汗臭いのは、せっけんで洗っていたときも同じです。７年間もせっけんで洗っていないのに、私のからだはとくににおうということはないようです。ニオイは自分ではわからないものですから、妻やクリニックのスタッフたちには、におったらすぐに注意してくれるように頼んでいますが、よほど汗をかいたときに警告されるくらいで、ふだんはほとんど問題ないようです。

毎日診察室で、患者さんと話をするのが私の仕事ですが、８畳ほどのドアも窓も閉め切った診察室に私と患者さん、そして看護師の３人がこもることになります。このような状況で、医師の私が汗のニオイや体臭を発散していたら、患者さんにとっては、拷問のようなもので、大迷惑でしょう。そのため、もしも、診察室に入ってきたときに、ニオイがしたり空気がよどんでいる場合は、ドアを開け放つようにお願いしてありますが、いまのところ、その必要はないようです。

理由は、脱・シャンプーと同じです。体表温度は 34 ～ 35 度。 34 ～ 35 度の体表へ皮脂も汗も出てきたのですから、同じくらいの温度の「ぬるま水」をかけてやればほとんどは流れおちます。また、皮脂は、ニオイの元となる過酸化脂質などに変わると、ますますぬるま水で洗い流しやすくなります。

私が脱・せっけんをするようになって、いちばんの収穫は、肌の乾燥がなくなったことです。

カサついていた肌は、ほとんどの部分が、１か月たつかたたないかのうちに、なめらかで、すべすべになりました。もっとも乾燥がひどかったお腹、腰、すねも、３か月後にはガサガサやチクチク、かゆみなどはいっさいなくなりました。以来、冬でさえ、肌の乾きを覚えたことはありません。

ふつうに生活している分には、せっけんで洗わなければならないほどの汚れなど、からだにはつきません。