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サイコロジー・オブ・マネー|モーガン・ハウセル|一生お金に困らない「富」のマインドセット

投資で資産を築きFIRE(早期リタイア)を目指す人、老後を安心して暮らしたい人などに全世代に向けたお金の教科書。19のストーリーから事実を知り富を築けない「貧乏マインド」から脱却するための珠玉の一冊。

バフェットに対する誤解

パフェットが本格的な投資を始めたのは10歳のとき。 30歳の時点で、純資産はすでに! 100万ドル(現在の930万ドルに相当)に達していた。

もし、バフェットが人並みの人生を歩んでいて、10代や20代は見聞を広めるために世界を放浪し、30歳の時点で純資産が25000ドルから投資を開始したとする。

そして現在の彼と同じように驚異的な年間収益率(年間2%)で投資を続け、60歳で引退して、後はゴルフを楽しんだり孫と遊んだりする日々を過ごしているとしよう。

その場合、バフェットの現在の純資産はいくらになるのだろうか?

845億ドルではない。1190ドルである。現在より99.9%も少ない純資産しか持っていないことになる。

つまり、ウォーレン・バフェットの経済的成功の秘密は、若い頃に経済的基盤を築き、長期間にわたって投資し続けたことにある。バフェットの投資の技術は優れている。だが、 成功の最大の要因は時間だった。これが複利の力だ。

別の言い方をしてみよう。バフェットは史上もっとも裕福な投資家である。だが年平均のリターンで測った場合、史上もっとも偉大な投資家ではない。

バフェットは若い頃から株式市場に身を置き時間を味方に成功した賢人といえよう。投資に関していうと時間が最大の武器になる。皆、安いときに買って高いときに売るといったことに囚われ過ぎて普通に確率で高値掴み。市場と逆の売買行動をしてしまい、その失敗で致命的な打撃を受ける。そうして株式市場から退場するしかなくなり残念な結果に。株価の上げ下げなど誰にも予測できないものに対して少しでも有利な確率をはじき出すために皆必死だが、それには何度もチャレンジできる余力を残していなければならない。間違っても退職金全部突っ込むとかはしてはならない。それにはドルコスト平均法などで一定額を相場が良い時も悪い時も積み立て続けるのが吉。

収入−エゴ=貯蓄

一定の生活レベルが満たされたとき、それ以上に何かが欲しくなるのは見栄や他人との 比較が原因である。

誰でも生きていくために最低限必要なものがある。それが満たされると、それよりもさらに快適な生活レベルがある。さらにそれよりも快適で、楽しく、世界が広がるような生活レベルもある。

とはいえ、生きるために必要なものを十分に満たすレベルを超えた支出は、収入に応じ 大きくなるエゴの表れだと言える。 つまり、自分がお金を持っている(あるいは持って いたことを他人に示すための支出ということだ。貯蓄を増やすためには、謙虚になることも大切なのだ。

収入からエゴを引いたものが貯金だと考えれば、それなりの高給取りなのに貯金がほとんどない人がなぜこれほど多いのかがわかる。彼らは日々、精一杯見栄を張り、他人に負けないようにしたいという本能に突き動かされているのだ。

パーソナル・ファイナンスで成功している人は、高収入だとは限らない。富を築く人には、他人の目を過度に気にしないという傾向がある。

人間お金を持つとハイブランドや高級車を持って力を誇示したくなる。しかし、それらを手にして力を誇示したつもりが相手はそのブランドや高級車にしか興味がなくあなた自身は見てもらえない。そんなものにお金を払うのは愚行だというのだが、これは身につまされる。ちょっとお金に余裕ができると使いたくなるエゴを抑えられれば貯蓄は増やせるという真理。

お金に関する心理を鋭くついて、より好ましい投資行動を促すために良い例、悪い例を挙げながら諭してくれる良書。お金がたまらないと嘆く人には苦言を呈することも多いがこれが事実。お金の学校開校です。

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