キャリアがあるゆえに発想の転換が出来ない職人や技術者に、イノベーションは起こせないと苦言を呈す。安売り店が衰退していく理由や、これから成功するビジネス、自身が進めたい事業を独自の視点で明かす。
CoCo壱番屋と吉野家が勝つ理由
堀江 カレーでビジネス的に唯一成功しているのって『カレーハウスCoCo壱番屋』でしょ。ココイチのカレーって、見事に個性がない。誰が食べても〝まあまあうまい〟。あんなカレー、カレー屋をやりたい人には絶対作れません。
牧元 作れませんね(笑)。
堀江 〝好き〟があったら作れませんよ。
牧元 牛丼の食べ比べをやったことがあるんですが、一番、最大公約数に好まれる味を作っていたのは『吉野家』でしたね。見事にまとまっている。
堀江 そうなんですか、やっぱり。
牧元 ほかのところは「ちょっと味が濃い」「味が優しい」とかあるんですけど、 吉野家にはそれがない。「すごいな」と思いました。ココイチもおそらくそうなのでしょうね。最大公約数をつかんでいる。
堀江 最大公約数をつかむって、本気でビジネスライクにならないとできませんよね。パンもそうです。なんで自然酵母を使いたがるのか……。
牧元 毎日毎日、こねたいし、焼きたいんですよ。好きだから。
誰が食べてもそこそこ美味いというのはチェーン店にとって大事な要素。多くの利用者に質より量で勝負するビジネスモデルならなおさらだ。値下げ競争をするようなジャンルだとそれが顕著に現れる。
仕事ができる人は料理もできる理由
今月もまたニセコに来た。
ニセコでは「パノラマ ニセコ」というヴィラに泊まる。何タイプかあるのだが、今回は5組宿泊できる施設で、リビングに大きなキッチンが付いている。ここで料理をするのが楽しみだ。 空港のお土産売り場や余市の魚屋、ニセコのマルシェなどで魚介類と野菜などを調達。地ビールとかも置いてあるので買ってみる。今、旬なのはベビーホタテだ。贅沢に白ワイン蒸しにすると何個でも食べられる。小さいので、肝まで丸ごとひと口でいける。
料理ができる人は仕事もできる。
大勢で食べる料理をテキパキと作るためには、段取りなどをリアルタイムに判断する必要がある。役割分担も大事である。どうでもいいことに時間をかけていると、あっという間に時間が過ぎてしまう。全体を俯瞰し、作業を振り分けつつ、自分も手を動かす。
手際がいい人と悪い人の差は歴然とする。
さらに、できる人はカチッとメニューを決めずにどんどんアドリブを入れていくのが面白い。毛蟹をひと通りむしり終わったら、そのまま洗ってだしをとって味噌汁にしてもいいし、パスタのソースにしてもいい。
基本さえ押さえておけば、料理というのは縦横無尽だ。いくらでも正解を導き出すことができる。
しかし、最近は基本を知らない人がいきなり化学調味料を否定したり、塩を使わずに調理したり、肉を食べないベジタリアンメニューがいいと思ったりと、まずい料理を作りがち。
人間は、体が欲するものをおいしいと感じるようにできている。穀類を口に入れるとアミラーゼがでんぷんを分解して、麦芽糖に変えてくれる。これが甘みの源泉だし、おいしい脂肪を蓄えた肉やバターなどは、どんなふうに料理してもおいしく感じるだろう。旨味に親しんだ日本人が発見したグルタミン酸をはじめとするアミノ酸類は、体をつくるタンパク質の原料である。
基本さえ押さえておけば、おいしい料理をいくらでも作ることができる。
僕は学生時代母親が長期間入院していたせいもあり自炊ができるように。自分の好物しか覚えていませんが一通り料理ができるので困ることはありません。料理の手際は訓練だと思っているので誰にでもレシピを叩き込めば可能なものだと思います。最近ではウーバーイーツとか出前サービスが一般化したせいで自炊をする機会が減っているように思います(僕はウーバー未経験)。ちょっとした頭の体操にもなるので料理はおすすめです。
キャリアを誇るのもいいがそれに縛られて新しいものに移行できなかったり自分の古いやり方を変えられなかったりすると悲劇が起こります。キャリアを一旦捨てて新しいことにチャレンジするもよしという気概で。
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