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怒られない技術────「失敗」を切り抜ける心理テクニック|内藤 誼人

大切な約束に遅刻してしまった時あなたはどうしていますか?上司のイライラに巻き込まれてとばっちりを受けたことは?そんな誰もが経験しているだろう事象をたった一言で相手に怒られないようにするためのメソッドがここに!

地雷を踏んだ時のリカバリー

「どうにもならないコントロール不能な外的要因によって遅刻せざるをえなかったのだ」という理由をつければいいのだ。これでたいていの人は納得してくれる。カリフォルニア州立大学のバーナード・ウェイナーは、約束に遅れた場合の理由について、コントロール不能なものであるほど相手が納得してくれることを実験で確認している。ウェイナーによると、 「電車が遅れてしまった」 「ある人を 急遽、空港まで送らなければならなくなった」というように「俺のせいじゃないんだよ」ということを示せる場合、たとえ遅刻されても、相手の怒りは小さなレベルですむという。また、反対に、相手の怒りを誘うのは、 「うっかり忘れてしまった」 「なんだか行きたくなくなってしまった」といった、結果を自分でコントロールできたと思われる場合だそうである。このような言い訳は言い訳にならないのである。したがって、遅刻したときの言い訳としては、コントロール不能な理由をでっち上げればいい、ということになる。たとえば、地震の影響で電車がストップしてしまったとか、パソコンが故障して復旧に時間を取られてしまったとか、そういう理由であれば、相手も納得せざるをえない。ただ、仮にコントロール不能な理由で言い訳をしたとしても、それすら許せないというタイプの人もいる。 「得意先のお客さまに捕まってしまって……」と自分ではコントロール不能だったということを匂わせる言い訳をしても、「それでも、次の仕事があるからと言って、こっちを優先して帰ってくるのが普通だろ!」と怒られてしまうことがあるかもしれない。このような場合には、もはやリカバリー不能なので、とにかく平謝りして許しを請うのが妥当だ。

遅刻ぐらいなら許してくれるだろうというマインドが僕は気に食わないが、仕方ない外的要因があるなら憤りもおさまるというもの。しかし、そもそも約束というのは相手の時間をいただくものなのでどちらが上の立場であっても許されるものではないと認識しておいた方がいいだろう。間違いを犯した時、戯けて見せたりするのは子供なら許されるが、いい大人が戯けて謝るのはいかがなものかと思う。そういった基本を抑えた上で、相手の怒りを抑えつつ謝る術を知っているだけで、仕事も円滑に進むというものだ。

微妙な空気を乗り切る心理術

何かに取り組む前に先に謝ってしまうのもいい作戦だ。これは「事前謝罪法」と呼ばれるテクニックである。 「すみません。今回の仕事にまったく自信がありません。もちろん全力で取り組みますが、失敗するかもしれませんので、そのときはどうかお許しください」このように、まだ失敗していないうちに謝ってしまうのが事前謝罪法である。あらかじめ謝罪しておけば、たとえミスをしても相手は怒ることができない。なぜなら、あなたは「失敗するかもしれない」とすでに伝えているのであり、しかもまた「ごめんなさい」と謝っているからである。だから、相手は怒ることができなくなってしまうわけだ。事前謝罪法は、私もよく利用する。 「○○ さんのお仕事に取りかかる前に別件の仕事を抱えています。そちらが延びることがあるかもしれませんので、ひょっとすると、 ○○ さんの締め切りに間に合わない可能性もありますから、あらかじめお詫びしておきます」 「複数の案件を抱えておりまして、お仕事が間に合わない可能性が高いと思っていてください。遅れることが予想されるので、最初にお詫びします。大変ご迷惑をかけて、恐縮です」こんな感じのことを相手に伝えるのである。すると、よほど相手が鬼のような人間でなければ、「ああ、大丈夫ですよ」と言ってくれるはずだ。こちらの事情を説明し、さらに事前に謝罪までしておけば、相手が怒るわけがないのである。だいたいミスをして怒られる人間は、謝罪しないからダメなのである。

このように物事を行う前から謝っておき、もし失敗した時のための保険をかけておくのもいいだろう。しかしこれも諸刃の剣で、先に謝るのがデフォルト化してしまうと、それから仕事を任せてもらえなくなる可能性も。もちろん先に謝って、完了した仕事の内容が素晴らしいのであれば良いのだが。

絶体絶命のピンチを切り抜ける心理術

まるで「見てきたようなウソ」をつくのが、ウソをつくときの最大のポイントであるといえるだろう。 「まいっちゃいましたよ。クライアントがおかしな魚のデザインのネクタイをしていましてね。もう、噴き出しそうになっちゃって……」 「A社に出向くまでに全部の信号が赤信号で、こりゃ今日の商談も『ストップ』なのかなぁ、なんて思っちゃいました」このようにくわしいウソをでっち上げておけば、相手もあなたのウソに気づくことはない。そこまで手の込んだウソを事前に仕込んでおくとは夢にも思わないからである。おそらく報告を受けた上司からは、「おっ、そうか。お疲れさん」と 労いの言葉をかけてもらっておしまいになると思う。 「ちょっと図書館で資料を調べてきます」と言って会社を出て、そのままマンガ喫茶でサボっていても、くわしいウソをでっち上げておけば、なんの問題もないのである。もちろん、そんなことばかりしていたら、いつまでたっても仕事力がつかないことは言うまでもないが。

ここまで徹底して嘘をつければ、相手に本当の隠れたミスを悟られないで済むかもしれない。しかし、いつもなんやかんや仕事を避けてサボっているようでは、この先思いやられる。

上司やなんかに怒られないかビクビクしながら日々を送っている人に向けた逆鱗回避術。もう上司やかみさんにビクビクしなくてすみますよ!!

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