もしも1年後、死んでしまうとしたらどうしますか?国立がん研究センターで3500人以上のがん患者と向き合ってきた精神科医が語る、今、生きづらさを抱える人におくる言葉。もし、死期を知った時、今やろうとしていることを続けるか、それとももっと別のやりたいことをやりますか?
苦しみを癒すのに必要なのは、悲しむこと
現在、医療の進歩により人は長生きするようになり、「人生100年時代」や「アンチエイジング」という言葉がよく聞かれるようになりました。
人が長生きするようになったこと自体はもちろん喜ばしいことなのですが、一方で弊害もあるような気がします。
誤解を恐れずに言えば、それは、人々が日々を粗末にしてしまうということです。
多くの人にとって、「死」はいつか自分に訪れるということは頭ではわかっていても、実感はしていないのかもしれません。
自分の「死」はまだまだ考える必要がないことで、今日と同じような明日や明後日が当然のようにやってくる。そして、自分の人生は 10 年、 20 年、 30 年とまだまだ続いていくと思いながら、日々過ごしています。
そうすると、自分にとって「絶対にやりたいこと」があったとしても、「明日やればいいや」「そのうちやろう」「この仕事が一段落したらやろう」「定年後の楽しみにとっておこう」と、先延ばしにしてしまいます。
毎日の生活に充実感がなくて、「変わりたい」と思っていたとしても、変化することへの不安が勝ってしまい、充実感のない場所に甘んじてしまうかもしれません。「後回しにせずに、今行動しようよ!」という内なる声を信じられず、「いや、そんな無謀なことをしたら人生を棒に振ってしまうかもしれない」という声が勝ります。そして結局は、周囲からの期待や責任にからめとられ、虚しさを感じながらも、今と同じ日々を続けてしまうことも多いでしょう。
何よりも私自身がそうで、「このままでよいのだろうか?」という漠然とした疑問を感じながらも、充実感のない日々を過ごしていました。そういう人は、冒頭のメッセージにハッとさせられます。
このメッセージがこれだけ世界中の多くの人に響くということは、「今、生きている時間を大切にしていない人」がいかに多いか、ということを示しているように思えてなりません。
SNSやスマホの普及によってあなたの時間を奪うものが増えました。SNSのタイムラインにちょっと目をやるつもりが何時間も無駄に時間を浪費するなんてことは日常茶飯事。スマホゲームなども時間を無駄に消費するものの一つです。ゲームが楽しいのは良いのですが、スマホゲームで強くなるには課金か時間の浪費の二択を迫られることになり無駄が多い。今生きている時間を大切にしようと考えるなら今すぐその時間を他のことに当てるべき。
「must」の自分だけで生きると、壁にぶつかった時に行き詰まる
行き詰まることは今までとは別の道を探す動機付けとなり、「must」の自分の支配を緩め、「want」の自分が自由になるきっかけになるからです。
自由になった人たちは、もちろん病気がもたらす様々な苦しみから逃れられるわけではありませんが、あるがままの自分の気持ちを認められるようになることで、いきいきとされる方も少なくありません。
「want」の自分、ほんとうの自分が主役で生きていれば、少なくとも「自分はこれでよいのだろうか」という迷いはなくなるのではないかと思います。
実は私自身も自分の人生を主体的に生きている、とは思えない道のりをずっと歩んできました。自分の「want」よりも、求められることに応えようと生きてきましたし、目の前のことに追われ、あっという間に時間が過ぎていく中で、強い虚しさを感じていました。
そういう私に、3人の方が示してくださった道筋は、たくさんのことを教えてくださいました。自分の「want」に耳を傾け、「こころの奥底にある自分の気持ち」を大事にしようと思うようになったことにより、虚しさは影をひそめるようになりました。
「must」ではなく「want」を100個書き出してみよう。いきなりこれをやるとたいてい100個思い浮かべる前に「want」が尽きることでしょう。自分のうちなる「want」に耳を傾けることで、人生豊かになります。なんとなくやらなければと思う「must」と違ってあなたの希望を映すものだから「want」を書き出し実行していくことであなたの思うような人生をおくれます。
特に死期を悟ったわけでなくとも普段からこのように死を意識した行動をとることで、本当にやりたいことが見えてきます。あなたはやりたくもない、でもなんとなくやらなければならなそうなことに縛られているかも。
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