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自分の時間を取り戻したいなら、成功者の朝時間を活用方から学べ

「朝に投資する」ことを習慣化して自分の人生に取り入れるのは、そう簡単なことではないだろう。どうしても仕事が重なり夜型に切り替わってしまうからだ。そんな時、無理をして睡眠時間を削って朝方にしようとしても、結局、エネルギー切れを起こすことに。なぜ、スターバックスCEOハワード・シュルツ氏のように朝の時間を活用することが習慣化でき、同じ1日を何倍にもできる人とそうでない人がいるのか。この本では誰でも朝時間を活用できるよう指南。さあ、自分の時間を取り戻すため中身を見ていこう。

朝に投資することを習慣化

スケジュール的に見れば、朝の時間はたしかにじゃまが入らない。そこで私も、集中力が必要な作業を朝に持ってくることにしたのだが、そのときにふと考えた。朝の作業がはかどるのは、本当にスケジュール的な理由だけなのだろうか?どうやら理由は他にもありそうだ。いわゆる「意志力」に関する最近の調査によると、自分を律することが必要な作業は、単純に時間が早い方がうまくいくという。

この意志力は筋力と同じで、使いすぎると疲労することがわかっている。なので食欲やネット、SNSの誘惑に負けてしまうのも頷ける。こうした集中力を妨げる食べ物やスマホなどは極力遠ざけた方が良い。ダイエット中なのに食べ過ぎてしまうのも朝より夜が多いという研究結果も。我慢できない、あるいは間違った決断をしてしまうのは、圧倒的に朝よりも夜の方が多いことからも朝に投資することを習慣化する意義は大きい。

朝の時間は、まだ意志力とエネルギーが満タンなので、内なる動機が必要な活動、すぐに見返りが手に入らないような活動であっても、前向きに取り組むかとができる。僕自身もなかなかPVの伸びないブログの記事を書くのは朝の習慣にしている。習慣として身についているので意志力は最小限で済む。朝の習慣に一番向いているのは面倒臭くてやりたくないけれど、続けていれば見返りのあるような活動だ。

起きる時間から逆算して寝る時間を決める

まずは朝のスケジュールをきちんと決めてみよう。朝の儀式を実行するには、どんな時間配分にすればいいだろうか?朝は何時に起きればいい?そして一番重要なのは、十分な睡眠を取りつつその時間に起きるには、何時に寝ればいいかということ。その時間までに寝るのは現実的だろうか?夜型の人は、起きる時間から逆算して寝る時間を決めても、そんなに早く寝られるわけがないと考える。しかし寝つきをよくする方法はたくさんある。例えば寝るまでの一時間はテレビを見ない。メールのチェックもしない。実際、テレビやパソコンのライトを浴びると、睡眠パターンが乱れるという研究結果もある。

ではどのくらいの睡眠時間を確保するのが理想的か?人それぞれ個人差はあるが大体7時間ぐらいが適当と考えておけば間違い無いだろう。布団に入ってスマホでネットやSNSに興じるのもやめた方がいい。いきなり「明日から5時に起きるぞ!」と意気込んでも2〜3日ぐらいなら続くだろうが、2週間ぐらい経つと布団が恋しくなるだろう。対策としては最初から飛ばさず、いつもより15分早く寝て15分早く起きるだけにする。そうやって段階的に早寝早起きにシフトすることで体を慣らしていこう。

週末を有意義に過ごすコツ

週末まで仕事のような一五分刻みのスケジュールを立てていたら、なんとも遣る瀬無い気持ちになってしまうだろう。しかし、分刻みで計画することと、何も計画しないことの間には、とてつもなく大きな開きがある。私がすすめるのは、金曜の夜のビールから月曜の朝の目覚ましが鳴るまでの六〇時間の間に、三つから五つのイベントを組み込むような計画だ。イベントは三つで、それぞれ三時間かかるとしたら、全部で九時間になる。六〇時間のうち、起きてる時間が三六時間だとすれば、余裕を持って予定に組み込めるはずだ。イベントを全て実行しても、カウチに座っってスコッチを味わう時間はたっぷり残っている。

週末には何か楽しいことを計画しておく、野球観戦や、車いじり、僕の場合だと、アマゾンで本を物色したり、次のシーズンに着る服を探したり、そういったことだろう。

タイムログをつける

「今週は六時前に起きたので、身支度に時間をかけることができました。月曜日と水曜日は五時半に起きたのでスポーツジムに行きました。ジムで仕事の服装に着替え、そのまま出社しました」どの変更もまだ様子見の段階だが、「六時前に起きて、平日にも二回ジムに行くのを習慣にできれば、だいぶ生活が改善できると思います」

三十分刻みのタイムログに記録して行くことで生活の変化を感じながら早起きにシフトできる。早く起きることで一週間で五、六時間の時間ができることがわかるはずだ。今日から一週間自分の行動と、それを行なった時間をできるだけ詳細に記録してみよう。何にどのくらい時間を割いているかがわかったら、カテゴリーごとに使った時間を合計する。時間を使い過ぎていることは何かが見えてくるだろう。

計画を立てる時間を予定に組み込むことも時間をうまく使うのには有効な手段だ。目標や、「人生でやりたいこと100のリスト」を作ってそれに向かって計画を立てる。楽しいことなら習慣化するのも億劫でなくなるだろう。巻末には人生を変えるタイムマネジメント50のヒントが掲載されている。早起きして自分の時間を取り戻したい人必見!

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