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『近すぎず、遠すぎず。他人に振り回されない人付き合いの極意』

人間関係の悩みは距離感で全て解決できる!会話が苦手、人見知りでも大丈夫。職場、恋愛関係、夫婦関係、家族、友人、自分以外の誰かに振り回されるのは今日で終わり。「世界が尊敬する日本人100人」に選出された禅僧が教える。生きづらい世の中を身軽に泳ぎ抜くシンプル処世術。

「脱俗」物事にこだわらない

七福神の一人に布袋さんがいます。ニコニコとした笑顔で、大きなお腹を出して歩いている姿が、墨絵などに描かれることが多いのですが、この布袋さんの姿こそが「脱俗」といえます。布袋さんは誰にどう見られようとまったく気にしません。ただニコニコとして街中を闊歩している。担いでいる〝布袋〟には施しを受けたものが詰め込まれているのですが、施しを受けることで卑屈になったり、惨めになったり、悲愴感をあらわしたり、といったところは微塵もありません。堂々たる〝施され〟ぶりです。突き抜けているのです。俗(枠)から完全に突き抜け、どこにもとらわれるところがない。まったく自由な姿がそこにあります。これも禅の美です。

僕のように社会保障の枠組みの中で保護されている(施されている)とそれを引け目に感じたりすることも多々ある。入っている保険だってどこかの健康で病気などの縁のない保険加入者の保険料から僕の入院費やなんかが出ていたと思うと、なんか僕ばっかすみませんという気になってしまう。達観して、そのことを気にせず開き直ろうと思ってからはなんか急に自由になった気になったもんだ。布袋さんのように、平日の朝からサラリーマンを尻目に外をぶらついていても気にせずに歩くのはちょっと気がひけるが、サービス業従事者が多い首都圏では平日休みの人も多いので気にしないように。近所に新しくスポーツジムができたのですがさすがに入会する勇気はありませんでしたがww

「不均斉」に学ぶ。完璧でなくてもいい。完璧でないからいい

人は自分の短所を指摘されると不快に感じるものです。一方、褒められるとうれしいもの。しかし「いいね!」に囲まれているばかりでは、人間的な成長は期待できません。もちろん、人格を全否定してくるような攻撃的な人とはお付き合いする必要はありませんが、「苦手だから遠ざける」と短絡的に考えず、「苦手ではあるけれど、耳を傾けてみる」という寛容さがあって、初めて人は成長するのだと思います。

ヘビーというわけではないが僕もSNSを使ったりしている。暇な時間を潰すにはうってつけのSNSだが、際限なく広がるその空間は大事な時間を奪う魔物でもある。適当に「いいね!」から距離を取り車間距離を保って使用するのがいいだろう。ブログに好き放題書いていると思わぬところから矢が飛んでくることもあるが、最近はなれてきたせいかあまりダメージを負わなくなった。コメント欄なんて閉鎖してしまえば、自分の攻撃を他の人と共有したいという輩には攻撃しがいがなくなる。僕の場合、直接コンタクトを取る手段は残しているのでそれで問題ない。

「簡素」に学ぶ。便利さに頼り切らない

この本を読んでいるあなたは、現状の人間関係に息苦しさ、つらさを抱えているのではないでしょうか。相手から何かを問われて、OKマークのスタンプをLINEで返す。多くの知人にいっせいに自分の近況を知らせたくて、フェイスブックやインスタグラムに投稿する‥‥。当初は、たしかに交流が盛んになったような気持ちになるでしょう。わざわざ会いにいって話すという時間の拘束が減り、手軽に情報交換ができるわけですから、物理的に多くやりとりが可能となります。

例えば「今日のランチ!」をSNSで共有。「いいね!」がつけば嬉しくなります。それが数値化されるわけですから余計発信したくなる。なんども投稿していると〝ツボ〟のようなものがわかってきます。こんな内容がウケるんだとか、文章はこんな感じで、写真はこんなのみたく。すると〝ウケ狙い〟の発信が多くなり自分を偽ったりなんかして余計窮屈になっていく。そんな経験をした人も多いのではないだろうか?テクノロジーの進化で実現した、新しいコミュニュケーションツールを否定するわけではないが、あくまで道具であることを意識して、どのような性格を持つツールなのか理解する必要がある。

「幽玄」に学ぶ。沈黙を恐れない

私は「禅の庭」をつくるときに「余白」を大切にします。敷地にぎっしり石を敷き詰め、所狭しと樹木を植えたりはしないのです。なぜなら、何もない空間、いわば「余白」が、「禅の庭」の印象づくりに大きく作用するからです。「余白」があるからこそ、「禅の庭」をみる人は、みる人なりの思いを、そこに注ぎ込むことができるのです。会話も同じです。余白に当たるのが「沈黙」ですが、それを恐れてはいけない、と私は思っています。ときには言葉よりも雄弁に、あるいは、言葉では言い尽くせない思いを、沈黙は語ってくれます。

SNSなどの登場により、気軽に自分の考えを公共の場に発信することが可能になりました。誰もが気軽にメッセージを発信できるようになり、いろんなところで失言による炎上が増えたように思います。ときには発したい言葉をグッと堪え沈黙を守ってみるのもいいかもしれません。

禅の考え方を学べ〝心が軽くなる〟そんな体験ができる書籍でした。人間関係に息苦しさを感じたり、SNS疲れを感じたら手にとっていただきたい書籍となっております。

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