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「2022—これから10年、活躍できる人の条件」独創的な人材を目指して・・・

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「あと数年で会社はなくなる」「中国は2025年まで発展、日本は2020年以降、崖から転がるように落ち込む」「iPhoneは2016年に製造終了」など2012年時点から10年後を予言し下降していく日本でどのような人たちが活躍し求められるかを考える書籍。現時点(2016年10月)ではまだiPhone7が製造されているので予言のうちいくつかは外れているが未来のことを語るのは楽しいもんだ。

70年サイクルで歴史は巡る

このように周期説で日本の歴史を遡っていくと、明治維新と太平洋戦争の敗戦といった社会体制の大変革も、七〇年おきに起きていることに気づく。日本が太平洋戦争に敗れて、占領軍のもとで新しい社会体制がスタートしたのは一九四五年だが、そこから七〇年ほど時計の針を戻すと一八七五年。明治政府による新しい社会体制が本格的にはじまっやのは、明治維新における最後の動乱といわれる西南戦争後からである。西南戦争は一八七七年だから、ズレは二年間あるものの、ほぼ七〇年サイクルで歴史が巡っている。

歴史を語る上でよくあがってくるサイクル説。地震など災害についても大地震が起こるたびにサイクル説が囁かれる。偶然・後付けといってしまえばそれまでだが、平和であっても、現時点の体制に疑問を持つ人が出てきて、革新的何かを起こそうとする風潮が生まれるのが七〇年周期ぐらいと考えればあながち詭弁でもないと思える。

  • 1931年 満州事変 → 2001年 9.11アメリカ同時多発テロ
  • 1936年 2.26事件 → 2006年 ライブドアショック
  • 1940年 大政翼賛会成立 → 2009年 民主党政権交代
  • 1941年 太平洋戦争勃発 → 2011年 東日本大震災

しかし、こうやって例を挙げると毎年何か起こっているわけで取り立てて70年周期で何か起こっているわけではないとも感じる。

20億人の経済圏アジア・ユニティ(AU)

明治維新が、アジア全体で起こっているようなものかもしれない。この儒教経済圏が求心力となり、東南アジア諸国を含めた市場が拡大していくから、おそらく二〇二五年頃、遅くとも二〇三三年頃までには、EUと似たような経済圏を、実質的に形成していくだろう。私は、この経済圏を、アジア・ユニティ(AU)と呼んでいる。総人口は二〇億人を超える。しかも世界で最も成長率が高い国々が連携をとるわけだから、おそらく、その時点で世界は、アジアを中心に再編成されると言ってもいい。なんといってもEUの人口は約五億人。アメリカは三億人しかいないのだから。

こういったことを勘案し、10年後を考えると痩せ細っていく日本から飛び出し中国に住み、その後は東南アジアで暮らす。子供達はインドに留学させるといった踏み込んだ提案もしている。

2016年半ばにはiPhoneはこれ以上の成長が見込めなくなる

すでに商品のライフサイクルの終わりが、ある程度、見えてきただろう。そう、カーブを見れば、遅くとも二〇一六年半ばには、いったん、いまのコンセプトをベースとするiPhoneは、これ以上成長が見込めなくなることがわかる。

現在(2016年10月時点)でもiPhone7が製造されているがカメラやスピーカーの性能向上に防水などの機能が加わったものの今までのような勢いはなく、新製品が出るたびに感動は薄くなっている気がする。導入期・成長期を終え、成熟期に入りスペック以外のブレイクスルーはもはやない。売り上げも少しずつ落ちてきているようだ。

検索できない答えに価値がある

以前、TVのクイズ番組では、知識を記憶している出演者は感嘆されたが、いまはおバカ(独創的)な答えをする出演者が評価される。シンプルに言えば、検索できない答えに価値があるのだ。

確かに高学歴な人材はたくさんいるのでおバカに比べて出演自体、競争が激化しているのがいまのテレビだ。いまやスマホで簡単に検索できる情報には何の価値もない、想像を超えていく答えや検索しても大した情報が得られないようなマニアックな情報にこそ価値がある。そういったところに目をつけたのが、フジテレビの『さまぁ~ずの神ギ問 』だ。深夜帯の放送だったがなかなか面白い試みで、日曜昼(13:00〜13:30)へと移行を果たした。

「共感」「優しさ」「つながり」といったものが求められるようになった今、時流が変わり「経営の効率性」ばかり追っていては置いていかれる。「顧客との親近感」が求められるフェーズへと移行する中、どのような人材が求められるのか考えさせられる書籍だった。

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