商品・マーケット・人間等々、どんなものにも“ここぞ”という急所、ツボがある。そのポイントさえ見抜けば、商品開発・マーケテイング・人材発掘等、何ごとも成功への道は開ける。そこで本書は、「不満に着眼せよ」「先人が成功した理由を見抜け」「着眼術・虎の巻十ヵ条」など、“どこに目をつけ、何を読み取るか”の全ノウハウを説き明かす。
街は、アイデアに溢れている
「これからアイデアを学びたい」と思っている人にまず申しあげたいのは、「アイデアは路上に転がっている」という感じをつかんで欲しいことである。第一に、アイデアが出ない時は机の前で頑張っていないで外へ出るとよい。玄関から外へ出た瞬間にアイデアが出て書斎へもどったことがあったが、頭の働きにはそんなところがある。第二に、アイデアマンというのは、想像以上に行動家である。決して頭でアイデアをひねり出しているのではなく、見聞と体験の広い人が、アイデアをよく出している。第三に、文字どおり、アイデアは路上に落ちているということである。
ふとした時に良いアイデアが生まれることは多い。机にばかり向かっていないで、環境を変えると閃くことも。読書も一緒だと思います。いつもと違う環境で読むと感じ方が変わってきたりします。せっかく閃いたアイデアを逃さないために僕はモレスキンのノートとiPhone、AppleWatchのリマインダーを使っています。これで閃いたアイデアを「あれ!?なんだっけ」という忘却を回避できます。僕は何かやろうとした時、一瞬で何をやろうとしたのか忘れてしまうことがよくあるので、こうしたツールが役に立ちます。
捨てることは辛いけど‥‥
「捨て去ることこそ革新の第一歩だ」と説くのは、名コンサルタントの一倉定さんである。彼はその著『社長学』(産業能率大学出版部)の中で、つぎのようにいっている。「製品はしだいに年をとってゆく。売り上げを伸ばすことがむずかしくなり、反面、収益性は低下してゆく。そしてこれが企業の業績を低下させる元凶となる。これを捨ててゆくかどうかによって、企業の業績は大きく変わる。ところが、なかなか捨てられないのである。かつてはわが社のホープ製品であり……(中略)。この平凡な、あまりにも平凡な原理が、なかなか実行できないのだ。『捨て去る』ことのむずかしさは現実には想像以上である」
新しいものを手に入れたら、古いものは積極的に捨てる習慣を身につけないと進歩がない。最近ではパソコンやiPhoneなど最新機種だと現行のものと比べできることが増えていたりして、生活をより快適にしてくれます。使いこなせば新たな未来が待っているので新しいガジェットはどんどん取り入れていきたいですよね。
着眼とアイデアの違いはこれだ
成功する人と、失敗する人との発想法に違いがあるのならば、その違いを区別することばが必要であると思われる。そこで私は、つぎのようにことばを使い分けることにする。 アイデアマン…… 空想的、独創的、アウトプット的、失敗しやすい。 着眼家…………… 現実的、模倣的、インプット的、成功しやすい。アイデアということばは、かなり漠然としたことばで、日本語でいえば「思いつき」から、着眼、成功するアイデア、失敗するアイデアのすべてを包含している。すぐれたアイデアマンは、非常に 行動的 に動きまわり、観察し、その中から“〝 着眼する”〟 という形で発想する傾向が強い。それに対して、失敗しやすいアイデアマンは、独断的に、想像をたくましくして「机上の空論」を出す。そのため社会に受け入れられない。そうして失敗するのである。
着眼は日々の生活の中でも威力を発揮する。アイデアをとにかく無尽蔵に出しまくるブレインストーミングなどがビジネスの現場を中心にスタンダードとなる中、この着眼という意識を大切にすると、一味違う発想が生まれます。
着眼発想のススメ
- 着眼は、実際に存在しているある実例、アイデアに目をつけ、それを応用しようという考え方である。
- 着眼は、実在しているもの、またはアイデアであるということから「すでに世の中で評価され成功しているものに目をつける」という意味をもっている。したがって、机上の空論的アイデアと違い成功する確率が高い。
- 着眼は、模倣的性格がある。「よいものを見て『これはいい』と考えること」であるから、 インプット的発想法 である。
- 着眼は、文字どおり、見るということによって成立しているから、空想的であるよりも体験的であり、行動範囲の広い人が着眼力がすぐれている。
- 着眼は、問題意識をもっているとき、成功しやすい。ただ漠然と見ていても目につかない。問題意識があると直感力、判断力(選択力)などが結びついて「これはいける!」という着眼ができるのである。
以上のことを普段から意識していると、良い着想が生まれる環境を醸成する。
iPhoneにしてもメルカリのサービスにしても、それ自体は昔からあるものの組み合わせだったりして革新的な所はどこにもない。ただ着眼力が発揮された結果、爆発的に消費者に支持されるに至ったものやサービスなのだ。消費者や相手が必要とするサービスや対応を先回りして行う土壌とはどのようなものかがわかる書籍。
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