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男と女は打算が9割|里中 李生

人はまず自分のために行動する。お金、名誉、趣味、ビジネス、恋愛、結婚。ほぼ9割は打算で生きていると言ってもいいのではないか?私欲が計算される時、純心は失われる。そんな男と女の打算のお話。

男女の関係は駆け引きが9割

欲しいモノがいっぱいあり、やりたいこともいっぱいある。平和だからだ。暴力や政治活動をしなくていいなら、人間は物欲に走る。 ところが、不況が続いていて、国民すべてが中流以上ではない。貧困層はほとんどないとしても、下流のギリギリの生活をしているものだ。 その下流の人たちが、「スマホ代金が月に3万円」と言っていることが多く、生活が苦しくなってストレスに 苛まれている。 フェイスブックをしなければいけない。LINEもやらないといけない。 男は育児をする時代だ。女は結婚しないと負け組。 コンビニの弁当を食べたいが、どうも添加物や中国産の食材が危険らしい。 関東で暮らしているが、福島の原発の影響が気になるから、西に引っ越したい。カーシェアリングはどうも普及しないようだ。お洒落な軽自動車を買うしかない。 totoBIGやロト7で毎日、4億円とか言っているが、自分には当たらない。女性はブスでも、整形したり、美容エステに行くお金がない。 有名シェフのお店でたまには食事をしたい。 できない。それらができない。それがストレスなのだ。 そこで、少しでも楽になるためにはどうすればいいのか。 私はそれこそ、純愛に徹したらよいのだと思っている。 誰かを純粋に愛し、肉体と魂だけを欲し、物欲は捨て……。 私はストレスの疲れで、気が遠くなるほどに落ち込んだとき、 「物欲を捨てればいいんだ」 と悟ることが多い。

宝くじなどの宣伝は毎日何億という当選金のCMを流しているが自分には当たらないというのには激しく共感。まあ愚者の税金と言われるものなので、関係団体に寄付したと思えば少しは救われます。男と女の関係も純粋に愛し愛されることはまれで、やはりお金や身体、労働力といったモノを求めて打算で動く。それを象徴するのが未婚者の増加だ。あらゆる欲を捨てて肉体と魂だけ求めるのなら、非正規でも結婚を躊躇することはないだろう。資本主義の縮図がここにも垣間見られる。

仲睦まじいカップルの打算と本音

その男には仕事の野心がもともとなく、働き盛りの世界には入れない。 何もない男になるのだ。 私の知っている限りでは、彼らは決まって趣味に熱中するようになるものだ。 何もないから趣味を模索する。 そしてその趣味を妻は嫌う。 AKB 48 グループに夢中になったり、AVばかり見ていたり、ネットの書き込みに熱中したり、野球やサッカーの観戦ばかりに行ったり……。 お金のかからない趣味に没頭するが、小銭がどんどん消えていき、家計は火の車。妻が怒りだして、ケンカになってしまい、ますます疎遠になっていく。 若さとはなんの努力もしなくて得られる特権で、それに酔い痴れていた男は、100%転落する。 韓国の映画にあった。『ウンギョ青い蜜』という題名だったと記憶している。 朴訥 な老人の詩人と若さを主張する弟子の話だ。老人には、慕ってくる女子高生がいて、弟子はその女子高生を若さで奪って抱く。老人の老いの哀しみは頂点に達する。しかし、その若者はなんら努力をしていなく、女子高生にそれがばれてしまう。その若者はもちろん転落する。

アイドルに熱を上げるのは結婚よりコスパが良い。家庭を持つことはできないが、扶養する必要はないし、自分の小遣いの中からできる範囲で応援すれば良い。趣味に興じるのもこれまた結婚よりコスパが良い。なので女性はアイドルや趣味にお金をかけている男がいたら、結婚前に自分に夢中でその趣味を忘れさせるぐらい惚れさせなければならない。でないと結婚後お金の使い方に関する価値観の違いによって失敗します。

「恋愛」と「結婚」には、男女の思惑が複雑に絡み合う

多くの男女が結婚後に苦しんだ問題、頭にきた現実はこうだ。 恋愛との違いを書くと、 「あなたの給料はいつまで経っても上がらないわね」 恋愛中にはそんな発言はあまりない。彼氏の給料がいくらかを知らないことも多い。 「おまえは妊娠しない体なんだな」 恋愛中は妊娠しないことが助かっていたから気にしてなかった。 「あなたはなんでもお母さんに相談するのね」 恋愛中は知らなかったし、実際にその様子はなかった。 「なんでおまえの家の墓参りに行かないといけないのか」 無論、恋愛の場合、相手のご先祖様を参らない。など、恋愛中は、何事もなかった問題が水道の蛇口が開きっぱなしのように出てくる。 恋愛期間は出てこず、結婚した途端に噴出するとはおかしいではないか。 そう、 結婚とは、「これをしなければいけない」という決め事があって、とても面倒臭いのだ。 それを知っている人は、「結婚はしたくない」と言い切る。親が自分の『家』にそれほど執着していなければ、子供が躍起になって子孫を残す気持ちもなくなる。もっとも、その彼が子供が好きで欲しければ、結婚するだろう。

結婚にはお互いの行動を制限する決まり事が多く存在する。独身の頃には自由だったお金が一気に家庭を持つことで不自由に。恋愛中にはみることのなかった生活全般での習慣の違いなども夫婦の確執を生む原因に。

あなたは異性に何を求めますか?それは純心からくるものか、あるいは打算か考えてみることで結婚後の未来が少し見えてくるでしょう。女性の本音を見抜くことができれば良いが、手のひらで踊らされているぐらいの方が男性は幸せなのかも。

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