会社が辛くてたまらない。なのになぜ会社を辞めることができないのか?日本人の働き方の9割がやばいと主張するTwitter界のご意見番による日本の会社論。
余暇って大事?
「仕事命なのではないか?」と思われる日本人の方が、アメリカ人よりも余暇が大変重要と考える人が多く、労働時間が短く休暇の長い、スペインやスウェーデンの人たちに近い、という結果です。新興国であるインド、ロシア、中国は、先進国に比べ、余暇を重視しない人が多いようです。同年度の調査の「生活における仕事の重要性」という質問に対する回答を見てみましょう。この結果が面白いのは、余暇が重要だと答えている国の人々は、仕事も重要だと考えている点です。ただし、スウェーデンやスペインは、日本に比べると、労働時間がはるかに短く、休暇も長いです。彼らは重要だと考える余暇を、長い休暇や、仕事の後の私生活の時間を使って楽しむことが可能です。日本人は、考え方自体は成熟した西欧州の国の人々に近いにもかかわらず、相変わらず労働時間が長く、長期休暇をほとんど取ることができません。つまり、 本当は、成熟した国のような生活をしたいのに、働き方は、インド、ロシア、中国などの新興国に近いわけです。
働き方に関する考え方は急には変えられないだろう。組織改革というのは変化を嫌がる国民性の上ではなかなか進まない。何か事件が起きてからやっと重い腰が動くが、その後も大した改革は行われないのが日本だ。余暇は大事だという回答が多いのに今までの働き方がやめられないのはある種病巣だ。もしヨーロッパのように長い余暇が急に与えられたとしても多くの人がお金に余裕がないので同じような休暇の取り方はできないだろう。ゴールデンウィークやお盆休みなどでも休暇が長期になる年などは何をしていいかわからなかったり、休暇が終わる頃、仕事モードに切り替えるのが難しかったりとメリハリをつけるのにも苦労するのが日本人かと。
働き方の激変はグローバルな潮流
「長期的には日本の雇用システムは維持が不可能だ」と、かなり強い調子で述べられています。つまり、 日本の雇用システムは機能不全を起こしており、維持は不可能であるが、企業はそれを変えようとはしていない、ということなのです。内閣府の経済社会総合研究所は、他にも日本型雇用に関する論文を発表しています。「弱まる日本の長期雇用制度」という論文では、世帯ベースの就業構造基本調査(ESS)と事業所ベースの賃金構造基本統計調査(BSWS)のマイクロデータを用いて日本の雇用システムを検証しています。同論文では、1970年生まれの労働者は、1945年生まれの労働者と比べておよそ 20%勤続年数が短いという結果を得ています。また同論文は、「長期雇用関係の弱まりは、企業規模間、産業間で一様に観察された」という結論を述べています。つまり、大企業においてはコア社員を終身雇用で雇用する企業はまだあるが、終身雇用制度は、企業の規模、さらに業界の違いにかかわらず全体として減っているというわけです。前にご紹介した論文同様、日本型雇用は根本的には変わっていないが、その同じシステムの中で、外部要因に合わせて企業を運営していくために、若年層の終身雇用を抑制したり、レイオフは行わなかったりするなど、微調整を行っている、ということなのです。これは例えば、 外科手術で治さなければならない疾患を持った人が、怖いから手術はせずに、マッサージやシップでその場しのぎの対応を取っている、というのと同じです。
トップダウンで「働き方改革を断行する!」と強い意志を持って変えていかないと変わらないのだと思う。強い力が働かないと、中途半端な改革に終わり蓋を開けてみれば何も変わっていないなんてことも。そんな外面ばかりの改革では働き方は変わらないと思います。自分の働く会社がそんなブラックとも思える働き方を強いるような会社なら身体や精神が壊れる前にほかの道を模索するべき。自分的に許容範囲ならば問題ないが、体調に異常をきたすほどの労働だとちょっと考えものです。
生き残りたければ自分商店を目指す
渡り鳥が季節の変化に応じて移動するのは、冬季にエサが減る北から、エサの豊富な南へ移動することで生存確率を高める「戦略」です。しかし、必要がなければ移動はしないのです。本来渡り鳥であると思われていたタンチョウですら、冬季でもエサが豊富なところに住んでいると南へ移動しません。つまり、必要であれば移動することで、自らを、置かれた環境から独立させるという生存戦略は、生物にとってごく普通のことなのです。これは人間にとってもまったく同じことです。政情不安定な国に住んでいる人は、難民として先進国に移住します。例えば、2014年には、シリア、ソマリア、リビア、チュニジア、エリトリアなどから、約 10 万人の人々が、地中海を渡って、難民としてヨーロッパにやってきました。サッチャー改革後に重工業や炭鉱が閉鎖となり、仕事が激減したイギリス北部の人々は、より良い生活を求めて南部に移住していきました。人間だって、自らの生存戦略を侵す条件を避けるために、移動するのは当たり前のことなのです。現代の人間にとっての「エサ」である仕事が、生存を侵すような状況なのであれば、移動するのも当たり前だといえるでしょう。 グローバリゼーションが進む中で、沈下していく仕事から、将来より多くの「エサ」が得られそうな仕事に移動するのは、生き延びるための生存戦略です。
自分自身でブランディングをして世の中に求められるスキルを身につけ仕事のあるところへ渡り鳥のように渡り歩くそんなフリーランスが流行っています。万人にお勧めできる働き方ではありませんが、自分の保有スキルの市場価値がどのくらいのものか一度ランサーズとかで検索してみるといいかもしれません。
このままじゃ身体や心が持たないと思ったら会社にしがみ付く必要はありません。日本人の9割がヤバい働き方をしている事実を知ったあと、あなたはどのような働き方を求めますか?
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