日常に数多くある「なぜ?」に多くの海外の宗教家やリーダーと接してきた若き禅僧が答えを出します。東大卒という経歴を持つ彼だからこその心のとき解し方とは?
信じる
仕事で失敗をして会社に迷惑をかけたということですが、失敗をしたということは少なくとも何かにチャレンジしたという証です。 失敗したことを責めるのではなく、是非ともチャレンジした自分の勇気に誇りをもってください。 そして、失敗をしてつらい目にあうのは自分だけではないということを覚えておいてください。そうすれば、今までは周囲の人が失敗する姿を見て、単に失敗したとしか思えなかったことが、これからは彼らがチャレンジした勇気も評価してあげることができるはずです。そして、彼らがもう一度挑戦できるように励まし、応援してあげてください。失敗を経験するということはそういった気持ちが身に染みてわかるということです。失敗を恐れて何もせず、変化のない日常におぼれているよりも、そのほうがよっぽど立派なことだと思います。いずれにせよ、相談者の方は大きな失敗をしてしまったわけですから、まずはしっかりと謝罪をしなければいけません。しかし、同時にチャレンジした自分の勇気に誇りをもってください。周囲のみなさんがあなたに期待しているのは、失敗してへこむことではありません。もう一度チャレンジして、自分の名誉を 挽回 することです。成功とはそういった失敗と挑戦の積み重ねの先にあるものです。
以前として日本では一つの失敗がその後の人生を左右するほど失敗の対して厳しい世の中である。そんな中でも徐々に失敗してもセカンドチャンスが訪れる風な世の中にシフトしていっているような気がする。一昔前なら精神科にかかって仕事を辞めたら人生どん底といった感じだったが、僕はそうなっていない。それなりにこの社会の中で日々を送ることができているので病気を失敗というのはちょっと違うと思うが寛容になっているのだと思う。
任せる
噓をつくのはいけないことか。大変いい質問だと思います。仏教には五戒というルールがあります。信者が守るべきとされる基本的な五つの戒のことです。その中に、 不妄語戒(噓をついてはいけない)という戒と、 不殺生戒(生き物を殺してはいけない)という戒があります。これらは仏教徒が守るべきもっとも重要なルールですが、どんな場合であっても守らねばならないものなのでしょうか。私も疑問に思ったことがありました。先日、ダライ・ラマ 猊下 が来日された際に、私は直接猊下にお会いして、普段疑問に思っていることを質問させていただく名誉に恵まれました。私は昨年まで中学校で道徳の授業を担当しており、その際に疑問に思っていた「いのちの定義」について質問いたしました。数年前、アフリカのある国でレイプ事件が起こりました。その被害者の女性は大変かわいそうなことに妊娠してしまい、迷った結果、堕胎することを選びました。しかし、彼女が属している部族の掟では堕胎は殺人とみなされ、堕胎の事実が周囲に知られてしまい、彼女は死刑判決を受けてしまいました。けっきょく、国際社会のサポートを得て死刑は 免れましたが、彼女はかなり厳しい刑を受けたということです。
こうした宗教による縛りもこれからはだんだんシームレスになっていくことで少しずつ変わっていくのだろうか。多様性が叫ばれるようになってから久しいが、宗教によって様々な縛りがあるとその宗教の信者でいる限りそこは変えられないということに。社会全体が同じ宗教を信じる国々ではこの多様性もなかなか浸透しないのかもしれない。
忘れる
容姿端麗なのにもかかわらずご縁に恵まれないのは、なぜなのでしょうか。容姿が美しいのは大きな魅力のひとつですし、それ自体に問題はありません。よく「人は見かけで判断してはいけない」といいますが、「見かけ」は大事にしたほうがよいと思います。なぜなら、人間はどうしても見かけによって判断してしまう性質をもっているからです。それは科学的にも裏付けがあります。みなさんは「メラビアンの法則」という法則をご存じでしょうか。これは、「初対面の人の第一印象を認識する割合は、視覚情報が 55%、聴覚情報が 38%、言語情報が7%である」という法則です。また、直感的に相手を好きか嫌いか判断する程度であれば、それに要する時間はおよそ3秒~5秒ともいわれています。つまり、人の第一印象というのは、ほとんどが非常に短時間で視覚情報と聴覚情報から得られるわけです。ですから、「見かけ」と「話し方」はとても大事だということを示しています。しかし、注意しなければいけないことは、 この「見かけ」というのは、何もお化粧の良し悪しや体形だけのものではない ということです。昔から日本人は立ち居振る舞いを大事にして参りました。たとえば、障子を開けるという行為ひとつにしても、実に美しくよどみなくなさる方がおられます。そういった所作の美しさはお化粧でごまかしたり、豪華な服装で着飾っても生み出すことができません。内面の美しさがにじみ出て反映されるものです。
あまりに容姿端麗だとアタックするのに躊躇してしまう人が続出して案外ご縁がないなんてこともあるのだなと思いました。ちょうどいいブスという言葉があるようにそこそこの雰囲気イケメンぐらいが良いのかもしれません。
迷える心に効く、30の禅の教え。信仰心がない人でも読めば心が軽くなることでしょう。こうした特定の宗教に関する本は入信する必要もなくその宗教の良いところを抽出してエッセンスだけ享受することができるのでオススメです。
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