気遣いは、特別な人に備わっている先天的な資質や性格ではなく、後からいくらでも身につけられる簡単なスキル。相手のことを思い、ちょっとした言葉や態度でそれを伝える。それを繰り返し習慣にしていく。ほんのちょっと意識を変えるだけで、ほんのちょっとのコツをつかむだけで、誰でも気遣いの達人になれる。仕事や人間関係で悩んでいる人も上手な気遣いで自分の魅力をアップさせよう!
「気遣い」ができるだけで、今の状況が好転する!
人間の評価は総合力。各能力は、かけ算であって足し算ではない。どこかが「ゼロ」だと、結果「ゼロ」になってしまうこともあるのです。どんなに高い事務処理能力があったとしても、気遣いができないだけで「ゼロ」の評価を下されることだってあります。仕事は一人で進めることはできません。「感じが悪いから、あまり関わりたくない」と思われたら、まわりの協力を得られないだけでなく、いずれ孤立して、仕事が立ちいかなくなるでしょう。
まさしくそういった配慮がなく人間関係で「ゼロ」の評価を受けたのが僕。だからこの本を手に取ったのだが‥‥相手が喜ぶ雑談とはどんなものなのかも書かれている。
- 情報性:相手にとってプラスになる情報があること
- 共感性:相手が話に入ってこれるような共感部分があること
- 意外性:相手が食いつくような面白い内容であること
この雑談が僕は苦手、働いていた頃は、年上の部下に他の従業員とコミュニケーションをとってる?と聞かれたことがあり自分があまり仕事以外のことを従業員と話していないことに気づかされたことがある。そういったことから勤務中に携帯(当時はまだスマホではなかった)ばかりいじってるアルバイト理由も聞かずに辞めさせ、できるアルバイトを契約社員への登用へと導いたのだがそれにより逆に自分の居場所がなくなってしまった。
会話が盛り上がる質問の極意
A
- 「その靴どこのブランド?」
- 「それ日本製?」
- 「どこで買ったの?」
B
- 「靴を選ぶポイントってどんなとこ?」
- 「いつも靴にこだわりを感じるけど、どんなブランドが好き?」
- 「ずっと欲しかった靴なんだね。手に入れることができてどんな感じ?」
Aの質問は「クローズドクエスチョン(closed question)」といわれるものでYESかNO、もしくは一言で答えられる質問です。情報を絞り込むには良いといわれますが、これが続くと聞かれている方はちょっと尋問されているような気分になります。それに対し、Bの質問は「オープンクエスチョン(open question)」と言って、感情や経過などを自由に話せるものです。こちらは「あなたを知りたいから聞いている」という視点での質問になります。
確かにAの質問だと一問一答的で話に広がりを持たせることができない。一方、オープンクエスチョンを使って「あなたを知りたい」というメッセージを伝えてみると、相手のあなたに対する見方が少し変わるだろう。そのほかにも相手の方が絶対に詳しいことを質問し、「ぜひ教えてください!」という姿勢を見せることでたくさんの貴重な話を引き出せるなんて方法も。話を聴く際は、顔を見て、うなずきながら、相槌を打つ。この時、相手の目をじっとみるのは5秒ぐらいにして鼻や喉あたりを見ると良い。すると相手もプレッシャーを受けずに安心して話すことができる。
間違った「返し」をしていないか?
家に帰ると奥さんが文句を言ってくるからストレスが溜まるんだよ!
× 同感:それはひどい奥さんですね〜
× 否定:でも奥さんも大変なんじゃないですか?
○共感:お家でだいぶストレスを感じていらっしゃるんですね
上司が何気無く話してきたこのような例も「返し」を間違えると逆に機嫌を損ねることになりかねない。「共感」とは相手の気持ちをあえて言葉にして伝えること。
気持ちよく指示を受けるポイント
CA時代に、お客様に「すいませーん!飴ちゃんある?」と聞かれたことがありました。「はい、飴ちゃんあります。お持ちいたします」と私が言うと、お客様がニッコリ嬉しそうな顔をされたのを思い出します。この時「はい、飴でごさいますね」と言うのは正しいかもしれませんが、距離を感じさせてしまいますよね。
職場でも「コピー30部お願い」という上司の指示に「はい」と答えるだけよりも「はい、コピー30部ですね」と復唱する方が印象が良い。一方「はい、プリントアウト30部ですね」と言い換えるのもなんだか否定されたようで好ましくない。
身だしなみとおしゃれを間違わない
「見た目で判断してはいけない」という言葉は、裏を返せば見た目で判断する人が多いからこそよくいわれる言葉です。「仕事ぶりを見てください!」と思っていても、身だしなみがきちんとしていなければ、その機会すら与えられない、選ばれない、重要な仕事を任せられない、そんなこともたくさんあります。ビジネスシーンにおける身だしなみのポイントは3つです。
- 清潔感はあるか
- 違和感はないか
- 機能的であるか
「清潔感」では、特に「先端」に注意しましょう。爪や靴などの先端に、人の目が行きやすいのです。また、見た目はもちろんですが「臭いケア」も重要です。最近は、タバコを吸える場所が少ないので、ちょっとしたタバコの臭いに敏感になっている人も多いはず。人に会う前にタバコを吸う場合は、十分注意した方がいいでしょう。
臭いケアという点で半年前から香水を使うようになった僕。家では自分も香りを楽しみたいのでちょっと強めの香水をつけるが、外出時では香りが自然なものをチョイスしています。つけすぎると〝香害〟になるので注意が必要。僕はタバコをやめて10年以上経つので、タバコの匂いには敏感。分煙されているお店でも時折人の移動とともにやってくるタバコの匂いが耐えられないので全面禁煙の店にしか入る気がしない。
普段人と接することが少ない僕だが、プロはこんなところにまで「気遣い」しているのかと感心するばかり、この本に書かれていることを実践できればかなり好印象な人間に化けられるかも。「気遣い」は先天的な性格やなんかではなく〝スキル〟であると考えれば誰にでも身につけられる武器なのだなと考えを改めた。
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