言葉を選んでそれでも言わなきゃよかったと後悔することってありますよね。そんな悩みに答えるちょっと変わった切り口のコミュニケーション術の本。
なぜ「聞きたいことが聞けない」のか
会話をしていて「聞きたいことが聞けなかった」という場合、質問のスキルに問題がある可能性があります。質問とは、ただやみ雲に行うものではありません。まずは、質問の目的を明確にすることです。そして、これが大事なのですが、相手が抵抗なく答えてくれる聞き方をすることです。たとえば、話し手がまさにこれから話そうとしているとき、矢継ぎ早に質問を浴びせたらどうでしょうか。話す側とすれば、話の腰を折られた気分になり、話そうという気持ちが起こらなくなるでしょう。確かに、質問には、積極的に行うことで、多くの情報を手に入れるという一面が存在します。その一方で、相手に気持ちよく話をしてもらって、人間関係を深めるという側面もあります。そして、この後者の方を大切にすることが、結果的に前者の「多くの情報を手に入れる」ことにつながるのです。
相手から聞きたいことを引き出すのって僕のようなコミュ障には厳しい。わからないことは、まず積極的に質問する。それを恥ずかしいと思わないこと。質問は相手のことを知ろうとする姿勢が見えるものなのでどんどんしていきましょう。
会話中に自分を「操縦」する方法
私たちは、関心が強い話題だとつい話にのめり込み、周囲が見えなくなってしまうことがあります。就職に関する話をしていて、 「今どき、大企業に就職しようという人は安定志向で、つまらないですね。私なんかは──」 相手も賛同してくれると思い、ついこのようなことを言ってしまうかもしれません。しかし、よく考えてみてください。相手の人、あるいは相手の家族や友人などに、大企業に就職している人がいる可能性はゼロではないでしょう。このように自分の立場だけで好き放題に話してしまうと、相手の気を悪くしたり、自分自身が恥をかくことになります。どのようなときでも、相手の立場をよく考えて話すこと、これが会話の基本です。 先輩に対して言ってはいけないことは、自分が後輩から言われたくないことをもとにして考えるといいでしょう。年下の人に対して言ってはいけないことは、自分が年上の人に言われたくないことを考えるといいでしょう。 そして、相手の人柄、身体的なこと、家系に関すること、相手の会社の経営内容、異性関係、プライバシーに関することなどは、言いたいことがあっても、言うべきかどうか慎重に判断することです。 話題がそのようなことにさしかかってきたときは、とりわけ冷静になるよう努めてください。それが、自分の気持ちをコントロールし、ときにはブレーキをかけることにつながります。
相手の立場をわきまえること。それが意外とできていない人が多い。されて困る質問は会話を寸断させます。気まずい雰囲気を回避するには自分がもし相手の立場で聞かれたくないことがあったとするならそれは聞かない方が良い。ときにはブレーキが必要ということです。
相手を大切にする会話をしよう
会話をすることによって、自分も相手も満足度が高まれば、必然的に「また会いたい」という気持ちが生まれます。私たちは、往々にして自分の満足だけを追求しがちです。しかし、それでは、相手が満足することはありません。まずは、相手を満足させること、それが自分の満足につながり、「次」につながっていくのです。積極的に相手に喜びを与えましょう。 「ひとり暮らしを始めたんですか?大変なこともあるでしょうが、楽しいでしょう」相手に関心を持ち、本人がもっとも話したいことを話してもらいましょう。自分のことには触れずに相手が自慢したいこと、得意と思っていることに関心を示し興味を持って聞きます。たいていの人は、喜んで応えてくれるでしょう。 また、相手の喜びを、こちらも素直に喜びましょう。「ご昇進おめでとうございます。他社とはいえ、一緒にお仕事させていただいている方がご活躍されていると、私も嬉しいです」なお、こうしたことは、おべっかやお世辞、よいしょではありません。私たちの心は言葉にあらわれます。人の幸せをねたむ人はおなじ祝福の言葉を述べても、言葉の端々にねたみの気持ちがあらわれます。自分が喜びを得たかったら、相手を心から祝福し、喜んでもらうことです。話し手に満足を与えることが、聞き手の満足となって戻ってくるのです。
会話を気持ちよく終わらせるにはおべっかやお世辞とは違う心からの賞賛が必要。相手の関心に寄り添い、そこを重点的に、相手の喜びには素直にこちらも共感することが大事です。
コミュニケーションが苦手な人にとっては、難しい内容かもしれません。僕のように普段、他人としゃべることがないような人はまずは世間話ができるぐらいになっとかないと、この本の内容は実行できないでしょう。
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