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「40代を後悔しない50のリスト」で人生を豊かにする時間管理の方法を学ぶ

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四十代の管理職たちが感じている「忙殺感」。それから解放されるための方法を一万人の先人たちのインタビューをしてきた著者が50のリストにまとめた書籍。それぞれの時間管理術を先人たちがどのような点を後悔しているかを見出しにして、その解決方法を記していくという方法でまとめてあります。

四十代はなぜ「時間の使い方」が最も重要なのか?

四十代は、時間管理の方法を根本的に見直し、仕事の進め方や意思決定、物の見方をドラスティックに変えたり、時にはこれまで身につけた勝ちパターンを思い切って捨てたりする必要も出てきます。

スポーツ選手などもベテランになると調整方法やトレーニング方法を変えるものだ。二十代、三十代と同じやり方では、いつか壊れてしまう。PDCAサイクル(Plan:計画、Do:実行、Check:検証、Act:改善・再実行)でも二十代では「D」がメインで「C」「A」は上司の仕事。「P」まで出来ていれば使える二十代として評価されていただろう。三十代ではそれに加え一人で仕事を自己完結できることが求められる。四十代の多くはプレイヤーとしても、マネージャーとしても実績を求められ「P」「D」だけでなく、それまで以上に「C」「A」の部分が重要になってくる。この検証と改善・再実行を実践できなかったことを後悔する人が多い。PDCAサイクルは「P」から始めると、多くは妄想が膨らむだけだったり、やりたいことだけ増えていき実現できなかったりするので、「C」から始めてみる。つまり現実の問題から見つめ直すことから始めると、改善や次のアクションにつながりやすくなる。現状から問題を見つける力が四十代には強く求められる。

二割が成果につながる

自分のコントロールがうまい人の時間を生み出す三つの方法とは、①選択と集中②やることの数を減らす③自分のルールを決めること。80対20のうち、二割が成果につながる「パレートの法則」や、物事の芯を捉える「本質思考」、「選択と集中」などは言葉を変えて昔からよく言われてきたこと。

「最大の効率化とは、やるべきことを減らすことである」

選択肢というノイズをいかに取り除くかが大事で「自分ルール」を課して選択肢を減らし、二割に集中することが成果につながる。

自分の居場所を見つける

定年を迎えた人たちの後悔の定番は「もっと仕事以外のことに時間を費やせばよかった」というもの。単に趣味を思う存分やるだけではなく、それらを通じて、職場以外の人間関係を作り出し、社会とつながりながら自己効力感を持つことが後悔しない人生を送る秘訣だという。四十代のうちから、新しい出会いを避けずに前向きに関わることで、仕事とは別の社会の中に自分の居場所を作ると良い。

予定どうりに仕事ができない場合の処方箋

予定が狂う原因の一つは「時間の見積もりが甘い」ことが挙げられる。手帳を見ればいつ何をやっていたかわかるという人もいるが、そこには理想と現実のギャップがある。そこで岡田斗司夫氏の「レコーディング・ダイエット」にならい、仕事にかかった時間を記録し、記録の力で自己管理を促す。これにより、自分がいかに過剰な時間を一つの作業に費やしてきたかがわかり、自然と目標の総時間に調整することができるようになる。時間を記録することでその作業にかかる平均時間を割り出すこともできるメリットもある。これらをみんなで共有しながら改善する方法も提案している。

その他にも、部下のフォローを移動時間やランチタイムなどに行う「ながらマネジメント」などが紹介されている。自分の予定に部下を巻き込むことで自分の予定を崩さずに部下を気にかけることが可能になる。僕自身、管理職でもなんでもないので共感しかねる内容ではあるが、時間が1日24時間と限られているなかでどう過ごすかという点では少し参考になった。

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