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「幸せ」について知っておきたい5つのことで幸福度をはかる

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だいぶ前にやってたNHKの白熱教室「幸福学」を書籍にまとめたもの。

幸福度と人との些細な交わり

「いっぱいのコーヒーを買う」という出来事であっても「ある行動」を取れば人は幸せになれるのです。

スターバックスに入ろうとする人に声をかけ、こう伝えます。「あらかじめお金を用意しておいて、注文は手際よく。必要以上に店員と話さないように」正直言って、私がコーヒーをテイクアウトするときなんてそんなものです。そして、別のグループには、反対に社交的に接するよう頼んでみました。「店員とちゃんと交流するように。笑顔でアイ・コンタクトを取って短い会話を交わして」と。

店を出る頃の幸福度チェックの結果は、社交的になるよう求めたグループの方が幸福度が上がるというものだった。元々外向的な人だけの結果かと思いきや、内向的な人でも同じ結果だったという。僕も内向的な性格だが、店員さんとのちょっとした会話(あまりグイグイ来ると引いてしまうが)は確かに気分がよくなる事がある。

幸せ・不幸の効果の持続期間

幸せや不幸の継続的な効果として、新婚のときから2年でその幸せは消え(平均的に見て)、伴侶を失ったときも同じように不幸な気持ちを回復するという結果が出ている。

お金と幸福度の関係

年収と幸福度の関係性を調べた結果、年収が750万円を超えると幸福度は頭打ちになるという。家に不満があった人が引っ越すと幸福度が上がるかというと満足度は上がるが、幸福度は上がらないという結果もある。「物質的満足」と「幸福」は同じではないという事。物質的な価値には中毒的な側面があり、それにとらわれると豊かさへの欲求が際限なく広がり満足感を得ることができなくなる。友達のSNSなどの「盛った」投稿を見て羨ましく思い欲求が高まるなんていうのもこういったことが関連しているのだろう。経済的に裕福な国でも幸福度が低い(日本は43位)場合があるというのもそのせいだ。では何にお金を使うと良いかというと、「経験」にお金を使うと幸福度が上がる(旅行やご馳走など)ということらしい。

いつでも手に入ると思うと、人は価値を感じなくなる

「ご褒美」なども何回も繰り返される事で「感謝」の念が薄くなる。「贅沢」が人の幸福度をさげるのだ。なぜロンドンっ子はビッグ・ベンを訪れないのか?市民の多くはビッグ・ベンやケンジントン宮殿といった観光名所に行った事がない。身近にあるのでいつでも行けるという感覚。これは買ってはみたもののなかなか見る事のないブルーレイディスクや積ん読みたいな物か。これを逆手に取ったのが、有効期限の短いクーポン券で時間が限られる事で使おうとする気持ちを掻き立てる。ファーストフードやカフェなどの期間限定商品もこれに当たる。

逆境や挫折と「幸福学」

誰の人生でも必ず「逆境」や「挫折」があります。「幸福学」では人生の壁に向き合う方法を導き出すよう試みている。それは困難を受け入れ耐える事。苦悩する自分の姿を捉え直す事でその苦悩を受け入れる事につなげる。これを認知科学では「メタ認知」という。幸せを感じるコツは今ある幸せを改めて確認する事。いいことを感じて感謝すれば気持ちのバランスが取れる。

年をとるとともに幸福を感じやすくなる

人生満足度は年を取るにつれて上がっていきます。幸福に関していえば、お年寄りは安泰。ポジティブな感情は変わらず、ネガティブな感情は減り、人生満足度は上がります。

これは高齢者の方が「受容度」が高く、今まで困難を乗り越えてきたから次も乗り越えられるものだと分かっているからだ。日本では孤独死や独居老人など、高齢化社会の問題が浮き彫りになっているが、人間関係の希薄さが幸福度を押し下げる要因となっている。

過去の記憶は、確実に人を幸せにします。

確かに楽しかった記憶を引き出せば幸せな気分に浸れるし、苦しかったこともそれを乗り越えた自分が自信につながる。良きにせよ悪きにせよ経験は人生を豊かにし幸福度を上げる原動力になりうると思った。

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