Book

「30秒で伝える」全技術 「端的に話す」を完璧にマスターする会話の思考法|桐生 稔

ビジネスは時間との勝負。タイムロスはそのまま不利益に繋がります。特に第一線、一流ともなれば決断しなければならないことも多く、一つの判断に時間を割くわけにもいきません。「30秒で過不足なく、しかも相手の心に残るように伝える」超効率・即効メソッドがここに!!

たとえ話を巧みに駆使

100の説明よりも1つのたとえ話

たとえツッコミで有名な方に、明石家さんまさんがいらっしゃいます。テレビ番組の冒頭、ゲストの方々に、「もの凄い元気な背後霊みたいやな」「おしゃれを気にする馬みたいやな」「生まれたての銀バエか」とたとえまくって会場を沸かせます。

長々と説明されるより、「まるで〇〇」とたとえたほうが、具体的にイメージしやすく、短いフレーズで伝わります。

たとえ話は、「お笑い」に限ったことではありません。心理学に「認知容易性」 というものがあります。 人間は、わかりやすい、見やすいものを心地よく感じるという性質があるのです。

ビジネスの現場では、難しい言葉を並べられたり、横文字ばかりで語られることがありますが、「何を言っているのかわかりづらい……」という状態が続くと、聞き手は脳疲労を起こし、不快感を覚えます。やはり、難解な話をわかりやすく伝えてくれるほうが聞き手としては心地がいいのです。そういった意味で、たとえ話はイメージしづらいものを、わかりやすく伝える代表格と言えます。 長い説明をひと言でたとえるなら  それでは、長い説明をひと言でたとえる例題から見ていきましょう。

・人生の浮き沈みを語るとき

まずは先に悪いケースです。こんな話を聞いたらどう感じますか? 「私は小さいころから体が弱く、病院に通ってばかりいました。その分、勉強をがんばって東大に入りました。しかし、まったく授業に出なかったため2留しました。ただ、就職するときはバブル期だったので一流企業に入社することができました。しかし、その会社は数年後に積極投資が裏目に出て倒産しました。その後、私は起業しました。しかし、1億円の借金を抱える事態に陥りました。それを完済して、毎年10億円の利益が出る会社をつくりました。いまは引退して余生を楽しく暮らしています」

と、長々と説明しても、いまいち伝わってきませんよね。読むのを途中でやめた方もいるかもしれません。

これをひと言でたとえるならどうでしょう?

私の人生は、まるでジェットコースターでした

「私の人生はまるでジェットコースターでした」 「私の生涯はドラマのように波瀾万丈でした」 「私は天国と地獄を味わいました」  というようにたとえることができます。こうしてたとえた後に、詳細を話していくという流れです。

「まるで〇〇」みたいな例えは日常でもするかと思うのですが、それがハマると効果絶大。短いたとえで思っていることがズバッと相手に刺さる。長々と説明文のように喋り続けるのはあまり好ましくない。効いている人も最初はきちんと聞いていても話が長くなると辟易してしまうなんてこともあるので要注意。

まずい空気を一瞬で変える「ワンワード」

チェンジオブペースで場面を切り替える

準備万端、話すことも明確にしてきた。しかし、聞き手はパラパラ資料を見だして、まったく聞いてない。退屈そうにしている。そんな経験をしたことがありませんか。

たとえ、 端的に、わかりやすくまとめたとしても、相手が聞く状態になければ、それも水の泡になってしまいます。 話しているとき、「あれ、全然話を聞いてもらっている感じがしない……」「流れが悪い……」と感じるとき、そのまま突っ走ることはおススメしません。一旦空気を変える必要があります。野球でもバスケでも、流れが悪いときはタイムを取りますが、話すときも一緒です。一旦区切りを入れて、場面を切り替える必要があります。流れを変えることを「チェンジオブペース」と言います。

話すとき、「少しタイムをください」とは言えません。しかし、それに変わるワードがあります。それが、

①惹きつけワード

②まとめワード

です。1つずつ見ていきます。

聞き手を前のめりにする「惹きつけワード」

惹きつけワードとは、文字通り、相手を惹きつけるワードです。例えば、

「ここで質問です」

「こんなことはありませんか?」

「注目してほしいことがあります」

「一番お伝えしたいことがあります」

「ここからが相談したいポイントです」

というワードです。例えば、

「現在はITの進化によって、情報を発信する人と、受信する人に明確に分かれるようになりました。やはり活躍する人は、発信している人です。発信する手段は、SNS、動画、音声、クラウドファンディング、オンラインサロン、書籍、セミナー、なんでもあります」

と話をしているときに、「あれ、全然聞いてもらっていない」と感じたとします。そこで、惹きつけワードを入れます。

「現在はITの進化によって、情報を発信する人と、受信する人に明確に分かれるようになりました。やはり活躍する人は、発信している人です。

ここで質問です。 

発信する手段には、何があると思いますか? そう、SNS、動画、音声、クラウドファンディング、オンラインサロン、書籍、セミナー、なんでもあります」 「ここで質問です」と言われると、いままでの話とこの後の話に区切りができます。学校の先生が、「ハイ、注目!」と手を叩くようなイメージです。

「ここで質問です」これどこかで聞いたフレーズではありませんか?プレゼンやセミナーでの惹きつけワード。注目してほしい時に使うと効果的なのだが、ありがちと笑ってしまいました。ここぞという時に使うのはいいが濫用は厳禁。使い古されたフレーズなので(笑)

短い時間で相手に自分の主張を届けるためのワーク。よくある場面を想定してその場合の解決策を提示します。話が長いと言われないために。

※この書籍はKindle Unlimited読み放題書籍です。月額980円で和書12万冊以上、洋書120万冊以上のKindle電子書籍が読み放題になるサービスが初回30日間無料となっております。PCの方はサイドバーのリンクより、スマホの方は下の方へスクロールしていただければリンクが貼ってありますので興味のある方はどうぞ。なお一部の書籍はキャンペーンなどで無料になっていて現在は有料となっている場合もありますのでその場合はあしからず。

【サブスク】 Kindle Unlimited

Kindle Unlimitedの詳細はこちら

僕が利用している読書コミュニティサイト

【本が好き】https://www.honzuki.jp/

【シミルボン】https://shimirubon.jp/

-Book
-, , , , ,

© 2024 51Blog Powered by AFFINGER5