売れる商品やサービスを生み出すためにはどういった視点が必要か。どんなサイトを作ればWebで集客できるのか。WebやSNSはどのように運用すべきか。月間100万PVの人気ブログ「永江一石のITマーケティング日記」の2013年〜2015年のビジネス関連のエントリを厳選しまとめた書籍。
いきなり商品を考える前に顧客視点を持つべし
特にめちゃいい材料でイタリア人シェフが作っているわけでもないスパゲッティも、メイドさんが「まぜまぜ」してくれるだけでサイゼリアの2倍以上の価格。客は文句を言わないし、働いている側も楽しい。世界各国でメイドカフェが展開されているわけだから、同じものに「重サービスを追加して高く売る」というビジネスモデルは、民族に関係なく、ひとつの生き残りの確実な方向性でもある。
僕はメイドカフェ未体験だが、外食産業全般におけるスタッフの接客クオリティーは利用する客にとって大きな意味を持つ。スターバックスなどは割高な値段設定(最近ではそれがスタンダードになり同じようなメニューを出す個人経営の店でも価格が上がってきているらしいが)をしている代わりにスタッフがいつも気持ちの良い笑顔で挨拶してきたり、カップにメッセージやちょっとしたイラストを描いてくれたりと客の心を掴むのがうまい。何より全面禁煙にしているおかげで客層が喫煙OKの店とは少し違う。この本でも触れているが、所得が下がるほど喫煙率は上がり、世帯年収200万円以下の男性は376.3%が喫煙者なのに対し、600万円以上になると27%まで減少するという顕著な相関関係が見られる。喫煙OKにするとタバコを嫌う高収入の人間は去っていくという仮説は少なからず当たっていると思う。(僕は底辺の人間だが…)
主要な購買層を意識した商売では、LINEスタンプなんかもあげられる。課金してスタンプを買うのは主に30〜 40代の男性なので、いくら可愛いスタンプを作って、女子中高生にアピールしたって売れる訳がない。彼女たちにとって100円は高いのだ。それに何でもかんでもスタンプでやり取りするのは今やおじさんだけ。ということで大量課金してくれるおじさんが喜びそうなスタンプを作らないといくら可愛くても売れないのだ。スマホゲームアプリも一緒で大量課金して強くなった状態で若者に勝つのを喜びとしている大人気ない大人は多い。
ショップや会社ブログのダメな書き方まとめと、いい書き方のヒント
- 訪問者の役に立つ
- なんども来たいと思う
- みんなに知らせたいと思う
が、 Google様が評価する3点セットだと以前ブログで書きましたが、これは別にGoogle様だけでなく、普通の人も同じわけで、Google様の評価はそれをだいう弁しているに過ぎない。アクセスが取れるコンテンツの基本は、「自分が書きたいものではなくて、訪問者が読みたいものを書く」ということ。
そこでダメな例。
①新商品とか入荷のお知らせ:毎日これではお腹いっぱいに。よほどのファン以外には響かない。
②スタッフの内輪話:そんなもん聞きたくもないし、全然役に立たない。
③自社のビジネスモデルに全く関係のない話:本来のターゲットの役に立たない。
では、どうすればいいか。
- 一番自社やの自社のサービスを愛している人が書く。
- 誰が書いているか明確にしてキャラクターを立てて、持ち回り制をやめ担当に責任を持たせる。
- 情報収集を本気でやり顧客視点を意識する。
零細・中小企業がWeb制作会社を選定する時のポイント
基本的には「お金かけた分だけ実入りも大きくなる」というのが投資の基本です。もちろんやり方によってはその比率は大きく変わるんですが。逆に言えば「超格安ホームページ制作 5万円ぽっきり」に依頼する場合、月間の売り上げアップは全く期待しないように。それ以上期待するのは図々しすぎます。情報商材やマルチじゃあるまいし、そんなうまい話が転がっているわけないです。
ブログのデザイン等を変えようとする時、WordPressのテーマ編集の方法等をググっていたら、「お金払ってWeb作成会社に依頼すれば良い」などと身もふたもないようなことが書かれていたことがあり、金にものを言わせるか迷ったことがある。結局、自分でCSS3の本買って編集したのだが、あまり思うようにはいかなかった。少しはマシになったので良しとするか、それとも納得いくまでとことんこだわるか。ブログの更新に差し障りない程度に徐々に変えていこうと思う今日この頃です。
マルチ商法やネズミ講が未だに消えない理由
マルチ商法やネズミ講ではまず、中心人物となる人物をブランド化し、神格化します。実績や経歴を偽り、信じられないほど高収入を稼いでいるとします。中心人物の周りを少数の幹部で固めます。儲かるのはここまでです。互いに持ち上げあって賞賛しあい、一種の宗教のような洗脳集団を創ります。いわゆる自己啓発セミナー商法も全く同じです。
情報商材なんかも同じ仕組みですね。頭の悪い金の亡者には夢のビジネスに映るんでしょうが、バカ高いセミナー料や初期投資など僕には払えません。とはいうものの、昔、秋葉原で70万円相当の絵画をローンで買わされた(家に帰り家族に報告し、ぼられたことに気づきクーリングオフしましたがww)ことがあるので人の批判はできませんが…
後半ではメディアについて語られている。テレビが廃れているという人はわかっていない、以前レイトマジョリティが日本の人口の大多数を占める限り、テレビは無くならないし、最も影響力のあるメディアとして君臨し続けるはずというのが著者の弁。若者の車離れや、音楽が買われなくなっている現状についても論じている。各章、後記として文章が加筆されています。
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