人には多かれ少なかれ、悩みがあるものだ。自殺を考えるほど追い込まれる人がいる一方、気持ちを入れ替え、悩みに真っ向勝負を挑み、目標に向かって努力する人もいる。人は悩む事によって成長できる可能性を持っている。この書籍では「上手に悩むコツ」を全41項目にわたり紹介している。
EQ(Emotional inteligence Quotient:情緒的な知能指数)
心理学用語でEQというのがある。いわゆる人間関係能力と言い換えられるものだ。
これは自分の考えや意思を伝えるだけではなく、相手の考え、意思も同時に受け取ることができる能力です。
自分の気持ちを上手に表現し、相手の本音を素早く読み取るのがうまい人はこのEQ能力が高いと言える。
「外的統制」と「内的統制」
人の性格を大きく分けて「外交的性格」「内向的性格」などということがあるが、ここで出てくるのは「外的統制」と「内的統制」。「内的統制」が強い人は原因を自分の内部に向ける(自分の努力が足りなかったせいだ等)。一方、「外的統制」が強い人は原因を外に求める(今回はタイミングが悪かったんだ等)。どちらがいいという訳ではないが、自分がどっちに属するか知るだけでも、お互いの良いところを取り入れる事で良い結果を得られる。具体的には「内的統制」が強い人は、失敗の原因をきちんと分析し次につなげる方法が向いている。「外的統制」が強い人は人間関係で失敗してもクヨクヨしないで再度チャレンジするのが効率的だ。
親しくなりたい相手には自己開示が有効
この人と親しくなりたいなと思った時、打ち解けてきたら自己開示するのが有効です。相手もその好意に応じた範囲で自分の事を話したくなる。これを「好意の返報性」と言って、大事なのは相手からオープンな話をしてくれるのを待つのではなく、自分から話をオープンにして好意を示す事。待つだけでは単なる知り合いで終わってしまうかも。好意を寄せている女性、又は男性、重要な相手ほど慎重に距離を縮める事が大切だ。
自分を常に肯定的に捉える習慣を身につける
「自己不確実感」という言葉がある。これは、相手から批判されると自分の意見や考えに肯定感や自信を持てなくなる状態。逆に、自分に自信があれば自分と違う意見も冷静に聞く事ができる。
AQ(逆境指数、Adversity:逆境、Quotient:指数)
精神的な強さを表すものにAQというのがある。人生における様々な失敗や困難の壁。それらを乗り越えていく事で逆境での対処法や打ち勝つ術を学び成長していく。僕にはこれが足りない何か新しい事に挑戦しても、うまくいかなかったりするとすぐ心が折れる。ダイエットは珍しく成功したが趣味やなんかでも初級から中級にいく壁みたいなもので、毎回挫折する。ブログは今の所2ヶ月半毎日1冊本を読み更新しているが、疲れたら書き溜めた読書感想文的なものの下書きを小出しにして、サボっている。(現在、約1ヶ月分のストックがある)AQは小さなストレスや困難を正面から受け止め克服していく事で高める事ができる。僕も病気と向き合い、少しずつではあるがストレスに強くなってきている実感がある。AQが低いという事で言えば、以前より心の病(わりと軽い症状)で精神科やクリニックに通う人が増えたように感じる。ぱっと見普通のサラリーマンやなんかもいて、土曜日の受診は予約して行っても30分〜1時間ぐらい待たされる状況だ。
メンタル力を高める「LEAD法」
- Listen→耳をすます(いち早くトラブルに気付く。)
- Explore→探る(解決するための手段として原因を探る。)
- Analyze→分析する(どうして失敗につながったか分析する。)
- Do→行動する(素早く実行する。)
このように、順序立てて解決策を練り、実行する事で失敗を挽回できる。悩みがあるという事は、その悩みを解決した時に自身の成長が望めるという事でもあると教えてくれる書籍。適度なストレスはあった法が良いのかもと思えてきた。
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