「発達障害かも？」という人のための「生きづらさ」解消ライフハック｜姫野桂

2022年4月21日

発達障害の人々がストレスを緩和するのに必要な「#発達ハック」をご紹介。「なんでこんな簡単なことができないんだろう……」と自分を責める前にこれを読んで乗り越えましょう。

「苦手」を見つけて受け入れよう

おそらくみなさんも、自分の苦手分野はだいたいわかっていると思います。

まずは、その苦手分野の中でも、「特に苦手なこと」を見つけてみましょう。絡まったネックレスのチェーンを、爪楊枝でほぐしていくように、です。

それでは、まず私の例から。朝起きてから夜寝るまでの中から、苦手なことを洗い出してみましょう。

この１日だけでも、「朝に弱い」「忘れ物をしやすい」「予定を間違えやすい」「疲れを感じやすい」など、最低４つの苦手ジャンルを見つけることができました。

こういった自分の苦手なことを、ハックによってできるだけ軽減させていくのがこの本のねらいです。

私の場合は、フリーランスのライターという職業ですので、会社員の人と比べると少々特殊な部分があるのかもしれません。

実は私、フリーランスになる前は会社員だったのですが、その頃の私は心身ともにボロボロでした……。

なぜ、そんなに心身がボロボロだったのでしょうか？

自分の苦手なことを把握すればそれを行わずに済む方法を考えて外注したりと方法はいくらでもあります。画面に向かって喋るのは得意だけど動画編集ができない人は動画クリエーターと組めばユーチューバーとしてやっていけるでしょうし。その逆の場合企業のPR動画などの作成を内製するときそのスキルが活かせます。そうやって自分の苦手を理解をすることでなんでも自分で抱え込まない自由が手に入ります。

ネットでなんでも検索してみよう

今はネットで何でも検索できる時代ですが、ネット上には不正確な情報もあふれています。確実な情報は、心療内科や精神科の医師、臨床心理士や公認心理師といった資格を持つ方からの助言や、支援センターの窓口、厚労省の発表などです。

民間資格で「心理カウンセラー」というものがありますが、医療関係者や福祉関係者より信頼度は低いと思っておいたほうがいいでしょう。

なかには、高額で悪質なカウンセリングや、医学的根拠のないセラピーで当事者からお金を巻き上げている人もいます。

発達障害傾向のある方は、物事を素直に信じ込み、言葉をそのまま受け取ってしまう特性から、詐欺や悪質なマルチ商法に引っかかりやすいことがあります。

発達障害の苦しみから逃れたい、そのためにお金がほしい──そんな焦りが生じるのはわかります。しかし、おいしい話はそう簡単に転がっていません。

もし、高額ビジネスや怪しいカウンセリングの誘いを受けたら、まず友人や家族など身近な人に必ず相談してください。

このように、マルチ商法まがいのビジネスや、医療とかけ離れた治療を受ける前に、ぜひ、この本に載っている、多くの発達障害当事者が取り入れているさまざまな「発達ハック」を試してみてください。

それによって、みなさんが少しでも生きやすくなれば幸いです。

生きやすくなると、見える景色が変わってくるはずです。

みなさん、「発達ハック」を使って、生き延びましょう！

ネットにどっぷり使っていると必ず出会うネットワークビジネスなどのマルチ商法まがいのビジネスや投資詐欺。皆さんもTwitterやInstagramのDMでこのような勧誘を受けたことがある人もいるのでは。心理カウンセラーみたいな肩書きの人が心を病んだ人に近づいてセミナーやセッションといってこのようなビジネスに誘引するケースを間近で（妹がやっています）見てきたものとしてはきちんとした心療内科や精神科を受診することをお勧めします。

発達障害を吹き飛ばして人生を力強く生きるために必要な知識を得られる書籍。障害を持った人が陥りがちな罠にも言及していて発達障害の人に必要なハックが色々紹介されています。

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