何を行うにも謂れのない不安からついつい心配ぐせが出てしまう。全てが思い通りにならないまでも、もうちょっと心配ぐせがなおればもっとアクティブになれると思い読んでみた。
心配事はほとんどが取り越し苦労
作家のマーク・トウェインの言葉で「私は人生の苦難を味わってきたが、実際に起きたのはほんのすこしだった」というのが紹介されてて、まさにその通り、人生の中で生じる様々な心配事はほとんどが取り越し苦労である事が多い。しかし、性格や病気というのもあり、分かっていてもなかなか心配ぐせというのはなおらない。これは人間の感情は意識しなければ「マイナス思考」をするようにできているからだそうだ。過去の失敗体験等も、脳へのインパクトが強く後を引き同様の場面で心配になるという。しかし、適度な心配性は決して悪いものではないと著者はいう。「心配性」を前向きに生きるエネルギーに変える事で、それも悪くないと思えるようになる。
「やってしまったこと」を後悔するまえに
やってしまった事を後悔するまえに、自分にとって辛い現実を受け入れ、頭のギアを「心配」から「反省」に切り替え、今後の教訓とする。現状を認識しその中で自分には何ができるかを考える心の余裕を持つ事が大切だ。厳しい現実を受け容れるため深刻な問題も笑い飛ばしてみるのも一つの方法だという。僕の場合、今の境遇を憂いていたがブログやなんかで実名で自分の経験等を吐露する事でだいぶ楽になった。
状況が変わらないなら、自分が変わるしかない。
僕のような人間にとって変化は怖い存在だが、それを受け入れるしか状況を変化させる方策はない。変化をきちんと認識すれば自分一人ではどうしようもない現状にいちいちへこんでられない事がわかる。
「他人の目」が気にならなくなる方法
僕も含め、他人の目が気になり言動や行動が消極的になる人は多い。そんな人たちにこんな言葉を著者は投げかける。
そもそも周囲は、自分が気にするほどにはあなたのことを気にしていない
これは普段、自分がどれだけ他人の事を意識しているか考えてみればわかる事だが、これを解消するには、「私はどうしたい?何が言いたい」と自分主体で問いかけると周囲の反応を気にせずに自分の思い通りに行動できるようになる。
マイナス思考と上手に付き合う
ステップ1 心配のタネをリストアップする
ステップ2 心配事の理由を書き出す
ステップ3 別の視点から心配を見直す
ここまで来たら、仕上げは「心配する結果にならないように計画を立て、行動する」のみである。
この最後の計画を立て、行動するというのは、心配性の人には向いていて、心配をタネに努力目標を決めると、行動するエネルギーが湧いてくるという側面もある。直面する問題一つ一つが、自分を成長させるのだ。
初対面の人との会話
著者の全国各地での公演から得た経験から
「自分の笑える失敗談から話を始めると、人心を掌握しやすい」
これは失敗談だらけの僕には朗報。人心掌握しようなんて大それた事は考えないが、会話や表現のテクニックとしては有効そうだ。
心理学的な事も紹介されており、人の第一印象は「視覚情報」(容貌・態度)が55%、音声情報(声質・発音・抑揚)が38%、知識情報(話の内容)が7%とされているそうで内容よりも態度や声に大きく左右されるそうだ。アナウンサーなんかが、姿勢や発声などを厳しく指導されるのはそのせいだろう。
後半では仏教用語の「小欲知足」(欲望を小さくすれば容易に満足できる)や笑ったり泣いたりする事で爽快な気分になること。「ありがとう」と感謝の気持ちで日常を過ごすことで心穏やかに過ごせる事など精神面から心配ぐせを撃退する方法が書かれている。
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