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「人工知能は私たちの生活をどう変えるのか」AIと共に生きる未来を想像

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最近、AI(人工知能)に関するニュースを見聞きする日は多い。すでにAIはスマートフォンの音声認識やコミュニケーションロボットなどに活用されているが、今後、私たちの生活の様々な分野に大きな影響を与えるようになるだろう。もはや、AIの「可能性」について論じるフェーズは過ぎ、これからわれわれはこのAIを生活の現場でどのように活用し、生活を豊かなものにすることができるか。また、それにあたりAIにはどのようなリスクがあり、必要なコストはどの程度と想定されるのか。そして、これから日本が迎える超高齢化社会のおいて、AIがいかにしてその状況を救う有効な手立てとなりうるのか。シミュレーションも交え未来を覗いてみよう。

「モノ同士」がつながっている世界

人工知能は人間でいえば脳、音声認識が耳、ロボットが手や足にあたるとすれば、IoTは神経に相当する。IoTとは「Internet of Things」、つまり「モノのインターネット」のことだ。インターネットは普及し始めた当初、非常に遅かった回線スピードは次第に速くなり、PCやスマホをもっていれば、いまやどこでもネットにつながる世の中に変わった。単に情報を得るためだけでなく、さまざまな購買活動から調達などのソーシング、ネットバンキングまで、日常的な活動や取引がネット上で実現する。

回線スピードでいえば、昔は、ブログに画像など乗せる時は重くなりすぎないよう注意したり、トップページには画像を使わないなど工夫が必要だった。しかし今では、光回線がスタンダードとなり、かなり高速化しているのでブログに躊躇せず写真を載せたりできるようになった。これからも利便性を追求しさらに高速化するだろう。便利になる反面、サーバーダウンの可能性や、マルウェアなどへの対策が求められる。IoTについてはある回転寿しチェーンでは、データ予測が可能な総合管理システムを導入。1分後と15分後に必要なネタを推測したり、顧客の食欲を数値化し、その数値をもとにすぐ先の需要を読んだりするといった取り組みを行っている。

人工知能はいかにして人工知能になるのか

コンピュータは「ムーアの法則」に沿うように急速に発達していった。ムーアの法則とは、インテルの創業者のひとりであるゴートン・ムーアが提唱した、「集積回路上のトランジスタの数は18ヶ月ごとに倍になる」という経験則である。(中略)コンピューティング・パワーが増大するということは、簡単に言えば、コンピュータでより複雑なことができるようになるということでもある。法則に従うようにして、メモリの大きさはケタ違いに大きくなっていった。

集積回路は年々小型化していって、ひと昔前のPCよりスマホの方が処理能力が上になるなんてこともざらだ。僕のMacBookProRetina15ももう4年前のものでメモリも現行のハイスペックモデルの半分なのでそろそろ買い替えを考えている。スペックに不満はないが、充電が少なくなってくると設定したわけでもないのにスリープ状態になったりするので忙しい時にはイライラする。10月27日にも新しいMacBookProの発表があるのでは?という噂も出ているので楽しみだ。

完全な自動運転技術はいつ実現するか

まずは自動運転の段階を4つのレベルに分ける。「レベル1」はアクセルをふかして加速する、あるいはハンドルを制御して操舵し、ブレーキをかけることのいずれかをシステムが行う状態。「レベル2」はレベル1でやっていた内容を複数同時に行えるようになるという段階。そして「レベル3」になると実質的に運転に関わる全ての制御を自動車自体が自動的に行う。しかし緊急時は人間が介入しなければならない状態。それから「レベル4」運転手がいない状態での自動運転、通常の運行のみならず緊急時も自動車自身が判断し制御を行う。自動運転車が公道を走る上では道路交通法の改正などハードルは幾つかあるが、僕が高齢者となる頃には実現していそうだ。

AIのロボットなどの家庭への導入コスト

家庭でも使用できるコミュニケーション主体のもののうち、現在発売されているのは、10万円から20万円のものが多い。ペッパーの場合、本体価格が19万8000円で、基本プランや保険などを合わせて月々2万5000円程度必要だ。一般家庭にとって、これはけっして軽い負担ではない。導入にあたっては、価格に見合った価値が得られることが前提となるが、今のレベルのAIとのやりとりでは、現状の価格につり合うと考える人はそう多くないだろう。

初期投資の19万8000円はいいとしても、月々の料金プランが2万5000円は高過ぎる。せめてスマホが世に出た頃の基本料金程度でないと普及は難しいだろう。

人工知能がシェアリング・エコノミーを後押しする

現在一人暮らしの高齢者が公共交通機関を使って移動する以外には、タクシーか知り合いに乗せてもらうか以外に選択肢がない。しかし自動運転車が無人で運行できるようになれば、駐車場に眠っている車たちをシェアして高齢者の足にすることも可能となる。運転手を雇うコストもかからず、今使う予定のない自動運転車をネット経由(IoT)で割り出しシェアする。そんな時代が来ることを切望する。(僕は病気で免許取り消しになったので運転できないため)

3章以降は「家庭におけるあらゆる面をサポート」「自動運転で外出も気軽に」「家のAI化・IoT化で密になるコミュニケーション」「高齢者が孤立しない社会」「キッチンでも進むAIの導入」「AI時代の病院でも医師は不可欠」「ロボットによる手術は正確かつスピーディ」「認知症介護にも有効なAI」というAIと共に生きる未来をシミュレートしたフィクションがのっていて期待に胸が膨らむ。

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