自分自身のストレス状態を把握し、ストレスを感じたらそれに対処できるようになること。自身のストレス対処能力を高めることはもちろん、周りの人たちが過度にストレスがかかっている状況なら、適切な対応が求められます。それがストレスに強い職場づくりをサポートすることにもつながります。ストレスと上手に付き合うための書籍です。
自分のストレス反応をチェックしてみよう
- 憂うつな気分になることがある
- 何もかもがイヤになることがある
- 虚しさを感じることがある
- イライラすることがある
- 心細くなることがある
- 腹立たしくなることがある
- 泣きたくなることがある
- 不安になることがある
- 気分がスッキリしない
- 気持ちが落ち着かない
- 気分の浮き沈みが激しい
- 何かにつけて不満が多い
- 何かをする気力が湧かない
- 将来に希望が感じられない
- 自分はダメだと思う
- 何をするにも自信がない
- 自分がイヤになることがある
- 頭の中がまとまらない
- 物事を自分で判断できない
- 物事になかなか取りかかれない
- 疲れやすい
- 疲れがとれにくい
- 寝つきが悪い
- 早朝に目が覚めて、その後眠れなくなる
- 風邪を引きやすい
- 動悸がすることがある
- 息苦しくなることがある
- 脇の下に汗をかきやすい
- よく喉が乾く
- 胃の調子が悪い
- 下痢や便秘をしやすい
- 食欲がない
- 性欲がない
- 頭痛がする
- 肩が凝りやすい
以上の項目に、◯がいくつつくかチェックしてみよう。僕は5つでまあ普通の状態でした。3分の1以上の項目に◯がついた場合は、ストレス反応が様々な面で出ていると言えるでしょう。チェックリストの1〜20は心理面のストレス、21〜35身体面のストレスです。ストレスが出やすいところは人によって様々。チェックリストを見ながら自身のストレス反応のパターンをつかみましょう。傾向をつかめば心身の反応からその兆候を察知できストレス軽減対策も取ることができるということです。
相手の視線をネガティブに受け止めやすい
ストレスを感じやすい人に有り勝ちな心理的特徴のひとつに、相手の視線に対する認知バイアスがあります。これは、相手はとくになんとも思っていないのに、変に思われているのではないか、気持ちを傷つけてしまったのではないか、嫌われているのではないかなどと、相手がネガティブな視線を向けていると感じてしまう心理傾向のことです。
ネガティブな出来事や物事のネガティブな側面に目を向ける傾向や相手の視線に対するネガティブ認知バイアス、それに社会的スキルの乏しさなどがストレスに弱い人の特徴としてあげられる。僕も相手の視線に対する耐性が極めて低く、すぐに相手に悪意があるのではないかなどと勘ぐってしまう傾向にある。社会に出て失敗、挫折した経験、社会的スキルが低いこともネガティブな感情を引き出す要因の1つとなっている。
ストレスはない方が良いのか
私たちは、なんの緊張感もない安楽な状況、何もすべきことのない状況に置かれて、果たして満足できるでしょうか。プレッシャーのない状況は気楽ではあっても、張り合いがなく、退屈でしようがないはずです。人が最も充実し、生きがいを感じるのは、むしろ張りつめた気持ちの中で精一杯頑張っている時です。
定年退職した後、急に老け込んでしまうなんていうのは、勤めていた頃の良質なストレスさえもなくなってしまい抜け殻のようになってしまうからだろう。新しい仕事やなんかに取り組むときも、大きなストレスがかかることがあるが、これは張り合いとなり、充実感ももたらします。日常的に起こる様々なストレスも、受け止め方や発散の仕方によって、良性のストレスになったり、悪性のストレスになったりすることがある。できる人ほど多くのストレスを抱えてもうまく立ち回れるというわけです。
認知を鍛えるコツ
物事が思うように進まないときや望ましくない結果が出た時など、楽観的な人は、一時的、特定的、外的にとらえる認知のクセがあります。これはポジティブな説明スタイルと言えます。それに対して悲観主義者は、永続的、普遍的、内的にとらえる認知のクセがあります。これはネガティブな説明スタイルと言えます。
ストレスがかかる出来事が起きた際、その出来事が、長く続くと思うのか、一時的なものと思うのかで耐える原動力は変わってきます。普遍性といった面でも出来事を特定化するか、普遍化するかでストレスフルな状況も変わってきます。特定化する場合は「あの人は信用できない」など限定的となり、普遍化する場合は「人間なんて信用できない」となり絶望的な状況に自らはまっていくことになります。内的か外的かという側面を見てみても、自分のせいにしてしまうとストレスが溜まるが、外的要因と思えば救われることも。
よく見られようと意識しすぎない
人の目が気になり、人付き合いにも気を遣いすぎて疲れ、人と会う際にものすごく不安になる人、つまり対人不安が強い人は、概して人からよく見られたいと思いすぎるのです。
僕もこの傾向が強いが、人からどう見られようが自分はこうだと思えるようになると少しストレスから解放されたように感じることもあります。
後半からはストレスコーピング・チェックリストなどで自分がどのようにストレス発散しているか志向がわかるようになっています。ストレス社会で生き抜くための必須スキルを身につけ、日常のストレスとうまく付き合う方法が満載の書籍でした。
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