人見知りをするような内向的な人は、洞察力も鋭く、豊かな感性と能力に恵まれている。すぐに自分を責めたり、人と比べて落ち込むなど、「こうすべき」「これが正しい」という思い込みを捨て、本来の能力を開花させながら人生を楽しむ方法を著者の実体験を交えて深く語っていく。
「秘められた才能」はこれで開花する
自分の性向や資質を否定して、別のタイプになろうとするのはやめましょうと、繰り返し述べてきました。ただし、注意しなければならないのは、「人と全くコミュニケーションをとらなくてもいい」「苦手なものから全て逃げていい」といった後ろ向きな開き直りを主張しているわけではないということです。人とのコミュニケーションを過度に避けていると、対人関係のストレスに弱くなるとともに、私たち誰もがもっている人格の多面性を失うリスクがあります。ともすると、人間不信に陥って誰とも話せなくなったり、開花するはずの能力がしぼんでしまうかもしれません。使っていない筋肉は衰えるように、適度に自分の中にある様々な感情を感じ、それを言葉にして伝えたり、別の人格もときどきは発動してみましょう。 ふだんは、自分の意見を引っ込めてしまう人であっても、仕事のここぞという場面では粘り強く交渉したり、狡猾な人にはノーを言ってみることです。 こうして自分の多面的な人格を発動させることで、トラブルや不快な感情に適切に対処し、乗り越えていく基礎ができます。
人とのコミュニケーションを絶っているとどんどん喋れなくなります。面と向かって人と喋ることがない僕はそれを実感。病気になる前はあれだけおしゃべりだったのにと昔を思い出しても仕方がありません。スタバや美容院でも世間話の一つでもできればいいのですが、それができないのが人見知り。質問や話しかけられた時に反応することはできても自分から話題を提供することが極端に苦手。それはネット上でも同じで、タイムライン上に流れる文字を追うのが精一杯で、オンライン上でもチャットに入っていけません(これは今の話題に対してコメントを書き込もうとしたら文字を打つのが遅いのでタイミングを逃してしまう)。なので隅の方でうんうんと頷いているだけというのが僕の立ち位置。
雑談のコツ
そもそも人は自分のことを語るのは大好きですし、教えることも好きなものです。ですから、自分が知っている話題を振るのではなく、相手について尋ねるほうがベターです。そうすれば、自然と相手のほうからしゃべってくれます。その意味では、 人見知りのコミュニケーション術の本丸は、ズバリ「質問力」を高めることです。良い質問を適切なタイミングで投げかければ信頼を得やすくなります。なぜなら上手な質問をすることは、「相手の承認欲求を満たしてあげること」でもあるからです。雑談における質問での重要な点は、「相手がしゃべりたいこと、言いたいことを聞く」ことです。 それはたいてい、相手が自慢したいことなので、 「以前、社内MVPを連続して取られたんですよね」 「秘訣を教えてください」 「すごくお詳しいですよね」 とか、相手のこだわりについて「どうしてですか?」などと聞くことです。 なお、相手について尋ねるときは過去から現在に遡って尋ねるほうが、相手も答えやすくて盛り上がります。そして、相手があまり考えなくても答えられる質問や、迷わずに答えられる質問を心掛けることです。たとえば「将来、ご引っ越しのご予定は?」などと聞かれても答えにくいですが、「いつから東京にお住まいですか?」と聞かれれば誰でもすぐに答えられます。
質問力!意識していこうと思います。タイムライン上で質問を効果的に使えば会話に参加できるかもと思いました。しかしその答えが帰ってきた時さらにそれに反応して受け答えできるだろうか。一方通行で終わってしまいそうな僕。
「天才性」の見つけ方
内向的な人が幸福に生きる方法のひとつは、自分の天才性──すなわち「秘められた才能」を知り、その能力を発揮しながら生きることです。自分が熱心に打ち込める仕事、毎日やっても何年やっても苦にならず没頭できる仕事をしているとき、人は大いなる幸福を感じます。いわゆる天職ですね。その分野や領域は人によって異なるのですが、 天才性を見つけるには、「やっていて楽しい」と思える作業や仕事が、どういう要素を内包しているのかを微細に分析していくことです。 この「微細に」というのがポイントで、多くの人は自分の向き不向きについて、ざっくりとしか把握していません。もちろん、たった一度の就職や転職で天職が見つかり、成功できるのはまれでしょう。でも、できるだけ早いタイミングで天職を見つけられればそれだけ長い時間、人生を楽しめます。 まずは「やっていて楽しい」と思うことがあったら、「それはなぜなのか?」を徹底的に分析するとともに、自分にどのような傾向があり、どのような仕事に向くのかを深く考えることです。
とにかくいろんなことにチャレンジしていればいつかは秘められた才能を見つけ出すことができるのか?アラフォーのおっさんが今更そんなことを考えたってと思うのだが、若い頃はそれがわからなかったのだから仕方がない。
人見知りとして生きていくと決めれば、人付き合いがうまくいかなくても最小限でうまくいくように。口下手で根暗な人間のバイブルとなるような書籍。これでいいんだと思える人見知りあるある満載です。
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